2021-11-25
4歳のころの息子は小食で、ごはんをあまり食べませんでした。活発な子ではないので、義母からすると、ごはんの食べる量が少ないから活発ではないと思い込んでしまっている様子。また、義母に会うたびに息子の食事について聞かれるようになったほか、私に対する発言が次第にきつくなっていき、精神的に追い詰められてしまいました。そのときの義母との体験談をお話しします。
息子が5歳になるころから、朝昼夕、おやつなど、孫が食べている物、食べる量について、義母は私に細かく聞いてくるようになりました。
その質問に答えると「そんなごはんでは、孫は成長しない」「もっと食べさせなさい」「おなかがすいたら孫がいつでも食べられるように、冷蔵庫には栄養のある食べ物を常備するように」と言われました。義母とは2週間に1度のペースで会いますが、そのたびに息子の食事のことを聞かれ私は徐々にストレスだと感じるように……。
数カ月経っても孫の食べる量が増えず、小食のままの様子を見た義母は「ごはんがまずいのよ」「そんなごはんじゃ、食べる気持ちにならないのよ。孫がかわいそうだわ」と言い出しました。
さすがに私もショックを隠し切れず、何も言い返すことはできませんでした。これまで義母の言うように、私なりに栄養バランスを考え幼児食の本も買い勉強もしてきたのです。その頑張りをすべて否定されたような気持ちになり、私は悲しくなりました。
義母は、「孫が食が細いのは嫁の料理がまずいから」「嫁のせいで孫はごはんを食べない」と夫や義父、近所の方に言いました。精神的に追い詰められた私は、料理を苦痛に感じるようになっていったのです。
私の気持ちを敏感に感じ取ったのでしょう。その様子を見ていた息子は、ますますごはんを食べなくなってしまいました。このままではいけないと思い、私は義母に「息子の小食に向き合い、しっかり考えています。もう少し温かく見守ってくれないでしょうか」と勇気を振り絞って伝えました。
私の真剣な思いに義母は大変驚いていました。それからは息子の小食について、意見を言わなくなったのです。息子は変わらず小食ではありますが、私は義母から意見を言われなくなったことは大変気がラクになりました。
息子のごはん作りも前向きになり楽しく作れるようになると、息子もごはんに興味を示し少しずつですが食事量も増えていきました。
母は私が悩んでいることに、まったく気付いていなかったそうです。義母は、活発に走り回りごはんもしっかり食べるという自分の孫の理想と現実が違うことが受け入れられず、私のせいにしてしまったのではないでしょうか。私は義母の言動で傷ついてしまいましたが、義母の思いも汲み取ることで義母の気持ちに寄り添えることができるようになり、よかったと思っています。
著者:神崎 ハナ2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。
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