2023-10-31
オランダ第三の都市デン・ハーグは、国会議事堂や各国の大使館が集まるオランダ政治の中心地。13世紀にホラント伯爵が狩猟の館を建てたことに由来する街で、16世紀には連邦議会が置かれ、それ以後はオランダ政治の中心地となっています。
ホラント伯爵の宮殿だった建物はビネンホフと呼ばれる国家関連の建物で、ここを中心として800年の歴史を積み重ねてきました。緑の多い街並み散歩は心を豊かにしてくれます。
オランダ第三の都デン・ハーグは、国会議事堂や政府機関に各国の大使館の集まる政治の中心地。ベアトリックス女王の宮殿もあることから、ロイヤルシティの愛称で親しまれる街でもあります。
首都のアムステルダムから列車で1時間もかからないロケーションにあるこの街には中央駅(CS)とHollands Spoor駅(HS)という二つの鉄道駅があります。写真は近代的に生まれ変わった中央駅で、駅舎に隣接してバスターミナルがあり、トラムも走っていて便利に移動できます。
駅周辺には近代的なビルが建ち並びながらも、歴史を伝える煉瓦造りの建物なども残されています。中心地に近づくほど歴史的建造物が増え、中世にタイムスリップしたような雰囲気を醸し出しています。
また各国の大使館が集まる地区にはバスやトラムで15分ほど。物静かな住宅街のような風景の中に日本をはじめクウェートやフランス、インドネシアなどの大使館の建物があるといった落ち着いた一帯で、緑豊かで池のような川沿い風景が長閑で素晴らしい地区となっています。
<日本国大使館の基本情報>
住所:Tobias Asserlaan 5,2517 KC Den Haag
電話番号:+31-70-3469544
アクセス:24番バスLaan van Meerdervoortバス停から徒歩5分
鉄道駅から徒歩圏内にある主な見どころが集中する中心部にあるのが「ビネンホフ」!デン・ハーグ最大の観光スポット「マウリッツハイス美術館」に隣接するロケーションで、13世紀から17世紀にかけて建てられた由緒ある煉瓦造りの建物群に国会議事堂や総理府などが入っています。
13世紀に、オランダの伯爵フロリス4世が、自分の屋敷を建てる為に購入した土地が始まりとなり、神聖ローマ帝国のウィレム2世によって建てられた城が起源となるビネンホフ。中央にあるのは、この中では最古の、1280年頃に完成したと推定されるゴシック建築の騎士の館です。
騎士の館は、フロリス5世が建てた中世の城館の特徴が残る煉瓦造りの建物で、縦38メートル、横18メートル、高さ26メートル。屋根は木材で組まれ、内部は広々したホールとなっています。かつてオランダ下院議事堂として使われましたが、新議事堂が完成してからは、国会開会式や国王の演説などの儀礼的行事にのみ使用されるようになっています。
ビネンホフはマウリッツハイツ美術館前広場にある門から通り抜けできるようになっていて、中庭の見学だけなら無料。中庭には19世紀に市民によって寄贈された噴水があり、てっぺんにウィレム2世像が設置されています。
<ビネンホフの基本情報>
住所:Binnenhof 1,2513 AA Den Haag
ビネンホフの北側に横たわる池がホフファイファー池。ビネンホフの対岸には並木道と季節ごとに違ったお花が彩を添えるプランターが配置される遊歩道になっており、ベンチに腰掛けて寛いだりのんびりとお散歩を楽しむ人々の姿が見られます。
遊歩道からは、ビネンホフと隣接するマウリッツハイス美術館が水面に映る素晴らしい風景が楽しめます。
<マウリッツハイス美術館の基本情報>
住所:Plein 29,2511 CS Den Haag
電話番号:+31-70-302-3456
開館時間:10:00〜18:00
アクセス:デン・ハーグ中央駅から西へ徒歩10分
池沿いでは、子育てをしたり寛ぐ鳥たちの姿もほっこりさせるワンシーンとなっています。
ホフファイファー池の周りを取り囲む歴史的建造物たちの中には、博物館や政府機関の入る建物が並びます。
こちらの建物はハーグ歴史博物館。今昔のデン・ハーグの街の歴史だけでなくビネンホフの800年にわたる歴史、オランダ王室の歴史、ハーグ出身者に関する展示など幅広い展示が多く、屋根裏部屋のドールハウスではかつての人々の暮らしぶりが再現されています。
<ハーグ博物館の基本情報>
住所:Korte Vijverberg 7, 2513 AB Den Haag
電話番号:+31-70-364-6940
開館時間:10:00(土・日は11:00)〜17:00
休館日:月曜日
ハーグ博物館の並びに建つのは「王の事務所」。政治家グルーン・ファン・プリンシュテラーの旧邸宅だったもので国王の執務室が入っていた建物です。壁一面の絵画や豪華な装飾が施された天井など、ほぼオリジナルの状態が保たれています。
<王の事務室の基本情報>
住所:Korte Vijerberg 3,2513 AB Den Haag
電話番号:+31-70-330-8888
池を挟んでハーグ博物館の対岸にあるのが監獄博物館。14世紀に監獄として使われていた建物で、交差点のすぐそば、歩道にはみ出すように突き出た煉瓦造りの博物館です。館内には中世の拷問具や絵画による説明が並びます。
<監獄博物館の基本情報>
住所:Buitenhof 33,2513 AH Den Haag
電話番号:+31-70-346-0861
開館時間:10:00(土・日は11:00)〜17:00
休館日:月曜日
街中にはいくつもの像が建っていて、これらを探し歩くのも楽しみの一つとなります。
その一つがこちら、ウィレム2世騎馬像です。ホフファイファー池の南西、ビネンホフ西端のブイテンホフ広場に建っています。彼は初代オランダ国王ウィレム1世の息子である第2代オランダ国王であり、デン・ハーグのルクセンブルク大公でもあった人。この像は1924年にフランスの彫刻家によって建てられました。
こちらはホフファイファー池の西端の交差点広場に建つヨハン・デ・ヴィット像。オランダの政治指導者で、ホラント州の法律顧問。英蘭戦争で活躍し、オランダ黄金時代を牽引したにもかかわらず、失脚後兄のコルネリス・デ・ウィットと共に民衆に虐殺された人です。ドルドレヒトには兄弟像が残されています。
こちらはビネンホフの対岸の遊歩道中ほどに建つヨーハン・ファン・オルデンバルネフェルト像。1600年頃オランダを支えた政治家・法律家で、複数の会社を束ねてオランダ連合東インド会社とし、各国に対抗できるように主導した人物です。
この遊歩道沿いにはハーグで最も愛されていると言われる彫像「デン・ハーグのヤンチェ像」が、また、ヘットプレイン広場には彼の命を救ったという犬が足元に膝まづく「オラニエ公ウィレム像」などがあり、街中の彫像を探し歩くのも楽しみの一つとなるでしょう。
ここでご紹介したスポットはいずれもデン・ハーグ中央駅から徒歩圏内のものばかり。マウリッツハイス美術館までは徒歩10分ほどで行くことができますが、歩くのはちょっと〜と思われる方や時間を節約したい方は、トラムやバスでのアクセスも可能です。
入場してしっかり内部を見学することも素晴らしいですし、ただただ街並みを散策するだけでもそれなりの楽しみ方ができるデン・ハーグの街。時間が許せばトラムやバスで平和宮やデン・ハーグ美術館、マドゥローダムなどへのお出かけも楽しめます。アムステルダムやロッテルダムから日帰り観光も可能ですので、ぜひ足を延ばしてデン・ハーグの街並みを楽しんでくださいね。
2023年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
マウリッツハイス美術館(外部リンク)
https://www.mauritshuis.nl/
在オランダ日本国大使館(外部リンク)
https://www.nl.emb-japan.go.jp/itprtop_en/index.html
監獄博物館(外部リンク)
https://www.gevangenpoort.nl/nl
ハーグ歴史博物館(外部リンク)
https://www.haagshistorischmuseum.nl/nl
デン・ハーグの目玉観光スポット「マウリッツハイス美術館」
https://www.travel.co.jp/guide/article/48066/
【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji
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