2024-05-18
オランダの首都アムステルダムは、美しい駅舎の中央駅前を中心に旧市街を運河が何重にも扇状に張り巡らされた美しい街。
17世紀の黄金時代を今日に伝える芸術遺産、優れた運河システムや運河に架かる美しい橋、小さいけれども可愛らしいデザインの切妻屋根を持つ煉瓦造りの建物で知られます。「水の都」とも称される街で、見所がそれぞれに集中する広場もたくさんあります。この広場を起点にすると効率よく観光ができます。
オランダの首都アムステルダムは、元々は小さな漁村。13世紀にアムステル川河口にダムを築き、町が築かれました。16世紀には港町としてヨーロッパ屈指の都市へと発展し、17世紀には東インド会社の本拠地として隆盛を極めました。
現在のアムステルダムは、アムステルダム中央駅を中心に幾重もの扇状と網の目状に広がる運河や、運河に沿って並ぶかつての豪商の邸宅、自転車、飾り窓などの美しい風景で広く知られるようになりました。「水の都」「北のヴェネツィア」とも呼ばれ、人気の高い都市です。
幾重もの運河のうちのひとつ、プリンセン運河沿いにあって大人気の観光スポットが「アンネ・フランクの家」。
中立宣言していたオランダに1940年にドイツ軍が侵攻し、アンネ・フランクの一家など8人が1942年から約2年間、ナチスの迫害から逃れるため隠れ家として住んでいた家。再現ではなく、当時住んでいたそのままの部屋が公開されている博物館です。
<アンネ・フランクの家の基本情報>
住所:Westermarkt 20,1016 GV Amsterdam
電話番号:+31-20-556-7105
開館時間:9:00〜22:00
アクセス:トラム13・14・17・20番Westermarktで下車し、徒歩2分
またヘーレン運河とアムステル川の合流点近くにあるウォータールー広場からアムステルダム川に沿って南へ進んだ所にあるのが「マヘレの跳ね橋」。1671年建造のアムステルダムで唯一の木造の跳ね橋で「細い橋」を意味します。1934年に一度取り壊され、同じデザインの橋に置き換えられ、1994年までは手動で開閉されていました。夜にはライトアップされ、幻想的な姿が浮かび上がります。
<マヘレの跳ね橋の基本情報>
住所:Magere Brug,1018 EG Amsterdam
アムステルダム旧市街の中心部にあるダム広場は、元はアムステル川を堰き止めるダムがあり、アムステルダムの歴史が始まった場所。南北約100メートル、東西約200メートルの長方形をした煉瓦で敷き詰められた広場です。
この広場の一番の見所が西側に面する「王宮」。17世紀のオランダ黄金時代に市庁舎として建てられた古典主義様式の建物で、1808年にはルイ・ナポレオンの王宮に、後にオランダ王室の宮殿となりました。現在は国王の公式行事や国内外の重要なイベントの舞台として使用。王宮内では、豪華な装飾や王宮の歴史を物語る美術品・貴重な家具などで当時を再現しています。
<王宮の基本情報>
住所:Nieuwezijds Voorburgwal 147, 1012 RJ Amsterdam
電話番号:+31-20-522-6161
開館時間:10:00〜18:00
王宮に向かって右側にあるのが新教会。後期ゴシック様式の15世紀に造られた教会です。歴代の王・女王の即位式が行われ、通常は展覧会やイベントで利用されています。
ダム広場の南側に面しているのが、デパートの建物に入るマダム・タッソー蝋人形館です。有名人の本物そっくりな蝋人形に出会えます。
<マダム・タッソー蝋人形館の基本情報>
住所:Dam 20,1012 NP Amsterdam
電話番号:+31-20-522-1010
開館時間:10:00〜20:00
<ダム広場の基本情報>
アクセス:トラム2・12・13・17番(広場の西側)もしくはトラム4・14番(広場の東側)Damで下車
ゴッホ美術館や市立美術館、国立美術館を訪問するときに起点としたいのがミュージアム広場です。
広々とした芝生に覆われた広場で、冬期はスケートリンクができることもあります。広場の南西に面するのがコンセルト・ヘルボウの建物。世界的に有名なコンサートホールです。
広場の北西側に建つのはゴッホ美術館(写真)、その南側に隣り合うのが市立美術館です。
中央がガラス張りの吹き抜けになったゴッホ美術館には、年代を追ってゴッホ作品が展示され、ゴーギャンやロートレックなど同時代に活躍した画家たちの作品も展示されています。市立美術館では19世紀から現代までのモダンアートが見られます。
<ゴッホ美術館の基本情報>
住所:Museumplein 6,1071 DJ Amsterdam
電話番号:+31-20-570-5200
開館時間:9:00〜18:00
<市立美術館>
住所:Museumplein 10,1071 DJ Amsterdam
電話番号:+31-20-573-2911
開館時間:10:00〜18:00
広場の北に面しているのがアムステルダム国立美術館。1800年にオランダ総督によってハーグ展覧会で展示された作品が基礎となった美術館です。1808年にナポレオン1世の命によりアムステルダムに移転、1885年に現在の場所に開館しました。アムステルダム中央駅と同じ設計者で、建物自体の美しさにも定評があります。
館内にはレンブラントの「夜警」をはじめ名画がズラリ!絵画だけでなくドールハウス、銀製品やデルフト焼き、家具、ジュエリー、楽器なども素晴らしい展示があり、古い図書館も一見の価値があります。
<アムステルダム国立美術館の基本情報>
住所:Museumstraat 1,1071XX Amsterdam
電話番号:+31-20-674-7000
開館時間:9:00〜17:00
<ミュージアム広場の基本情報>
アクセス:トラム2・5・12番Museumpleinで下車
シンゲル運河とアムステル川の合流地点に建つのが1620年に建設されたムントタワー。元は城壁の一部だった塔で、時計とカリヨンが設置されています。ムントとは貨幣を意味し、かつてフランスがアムステルダムを侵略した時にここで貨幣を造ったことからこう呼ばれるようになりました。この辺りがムント広場と呼ばれ、たくさんの人々が行き交います。
<ムントタワーの基本情報>
住所:Muntplein 12/14,1012 WR Amsterdam
アクセス:トラム4・14番Muntpleinで下車
ムント広場のすぐそば、シンゲル運河に沿ってズラリと並んでいるのがシンゲル花市場。オランダならではのフラワーショップが軒を並べており、チューリップだけでなく多種類の球根や生花、さらにはお土産にもなる小物類が店頭に並びます。
また、すぐそばにはボート乗り場があり、運河クルーズにも出発できます。
ムント広場から運河の一筋南の通りを東へ進むとレンブラント広場に出られます。広場の中央にある銅像はレンブラントの代表作『夜警』を石像にしたもの。広場周辺にはバー・カフェ・レストランが軒を並べており、歩き疲れて一休みしたいときにもってこいの広場です。
また石造りのモニュメント周りには、アートショップの露店がズラリ!
店頭を見て回るのも美術館さながらの楽しみ方ができます。
<レンブラント広場の基本情報>
住所:Rembrandtplein 28,1017 CV Amsterdam
アクセス:トラム4・14番Rembrandtpleinで下車
見所盛りだくさんのアムステルダム市内。市内にはたくさんの広場があり、広場周辺に観光スポットが集まっています。ここでご紹介した他にもウォータールー広場からはレンブラントハウスや国立オペラ&バレエやエルミタージュ美術館、ライツェ広場には国際劇場などがあり、それぞれの広場から観光スポットを目指すとわかりやすくなります。
観光客がそれぞれの広場を行き来するにはトラム利用が便利でわかりやすいです。特に2・12番、4・14番、19番などは大きな広場や鉄道駅を巡ってくれてありがたい存在になります。また何度も乗り降りするときにお得で便利なのが1日(24時間)〜7日(168時間)券。これを利用すれば車窓を見ていてここで降りたいと思ったときにすぐに下車して観光するのも可能です。
一回だけの乗車なら乗降口にクレジットカードをかざすだけでも乗れますが、何度も乗り降りする場合は大変お得になりますのでお薦めです。トラム乗り場にある自動券売機で購入できますので、ぜひご利用くださいね。
2024年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
アムステルダム国立美術館(外部リンク)
https://www.rijksmuseum.nl/nl
ダム広場の目玉観光スポット!豪華な「アムステルダム王宮」
https://www.travel.co.jp/guide/article/48205/
絵画だけじゃなかった!「アムステルダム国立美術館」をたっぷり堪能
https://www.travel.co.jp/guide/article/48157/
アムステルダム王宮(外部リンク)
https://www.paleisamsterdam.nl/
ゴッホ美術館(外部リンク)
https://www.vangoghmuseum.nl/nl
【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji
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