2024-06-17
広範囲のブツブツが気になる、背中ニキビ。とはいえ、背中は自分からは見えづらい位置にあり、手も届きにくいため、いざお手入れをしようと思っても困ってしまう場合もあるのではないでしょうか。
そこで今回は、背中ニキビの原因から対策までを徹底解説。正しいお手入れ方法についても、ご紹介しますね。
私たちの身体には、3種類の毛穴があります。そのなかひとつであり、複数の皮脂腺をもつ「脂腺性毛包」にニキビはできます。顔や胸の中央、背中に多く存在する「脂腺性毛包」で角化異常が起こると、角層の出口が塞がれ、毛穴内に皮脂や不要な角質が詰まります。その結果、ニキビができてしまうのです。
そのほかにも、過剰な皮脂分泌やホルモンバランスの乱れ、ストレス、紫外線などもニキビをつくる要因につながります。
背中ニキビをつくらないためには、不要な皮脂や汗をしっかり落とし、常に背中を清潔にすることが大切です。また、生活習慣も背中ニキビと深い関わりがあるので、背中ニキビ対策では、外と中からのお手入れを意識して行うようにしましょう。
@入浴時は洗髪後に身体を洗う
入浴時、身体を洗った後にシャンプー等で髪を洗うと、背中にシャンプーの汚れが付着し、そのまま残って背中ニキビの原因につながる可能性もあります。浴室で全身を洗う時は、必ず、髪から身体の順番で洗い流しを行うようにしましょう。
髪と同じく、身体も最初にお湯で予洗いすると、石けんの泡立ちもよくなり、汚れもしっかり落とせますよ。
A固形石鹸で身体を洗う
市販のボディソープの多くには、洗いあがりにしっとり感を出すための油分が多く含まれています。乾燥が気になる時には心強い味方となる油分ですが、背中ニキビができやすい時は注意したいところ。油分が肌に残り、油膜を張ると、ニキビの原因につながる恐れもあります。
そこで、背中ニキビ対策では、ボディソープの代わりに固形石鹸を取り入れるのもおすすめです。乾燥しやすいと言われる固形石鹸ですが、背中は元々皮脂の分泌量が多い部位なので、洗浄力が高いアイテムで洗い流すことで、しっかり余分な皮脂を落とすことができますよ。
Bナイロンタオルで身体を洗わない
気になる背中ニキビは、ついナイロンタオルでゴシゴシとこすりがち。しかし、強い力でこするのは、背中ニキビを悪化させる原因になり、シミとして残る恐れもあります。
背中ニキビができた時は、極力刺激を避けるためにも、手のひら、もしくは綿タオルでこすらず、やさしく洗うことも心がけるようにしましょう。
Cバスタオルを清潔に保つ
しっかり背中を洗い流し、清潔な状態にしても、バスタオルが汚れていては、意味がありません。可能な限り、バスタオルは常に洗濯したての新しい物を使うようにしましょう。
また、バスタオルは雑菌が繁殖しやすいアイテムでもあるので、最低でも2〜3日に1回は洗濯し、洗濯後はしっかり乾燥させてから使用するようにしてくださいね。
Dコットン素材の肌着やインナーを取り入れる
衣類による肌の摩擦も、背中ニキビを悪化させる可能性があります。特に直接背中に触れる肌着やインナーは意識して選ぶのがおすすめです。
背中ニキビができやすい時は、吸湿性がよく、肌触りのよいコットン素材の肌着やインナーを取り入れてみてくださいね。反対に縫い目やレースなどが付いたものは、肌刺激につながる可能性があるため、ニキビができている時は極力避けるようにしましょう。
E軽い保湿でスキンケアを行う
皮脂の分泌量が多い背中は、基本的には顔のようにこまめにスキンケアを行う必要はありません。ただし、角質肥厚によるニキビが気になる場合は、軽い保湿を取り入れてみるのもひとつの対策です。使用するアイテムでは、油分が少なく、保湿成分が入ったボディ用化粧水を選ぶようにしましょう。
また、背中は手が届きにくい部位なので、逆さにしても使えるスプレータイプの化粧水を取り入れると、ストレスフリーでお手入れができますよ。
Fバランスの良い食事を心がける
偏った食事もターンオーバーを乱したり、皮脂分泌を過剰にしたりと、背中ニキビの原因になる生活習慣のひとつです。背中ニキビ対策では、日々の食事内容にも意識を向けるようにしましょう。
なかでも、レバーや納豆などのビタミンB2を含む食材には、皮脂分泌をコントロールする働きがあります。また、赤身肉や卵黄に含まれるビタミンB6には、ターンオーバーのサポートに期待ができます。そのほかにも、ビタミンA、C、Eや食物繊維などの食材をバランス良く摂取することを心がけてみてくださいね。
自分ではケアが難しいと思いがちな背中ニキビですが、入浴方法や生活習慣を少し変えるだけで、簡単にお手入れをすることも可能です。
背中全体にできたブツブツのニキビが気になり始めた時は、まず、簡単にできる対策から始めてみてはいかがでしょうか。
LISA( 美容ライター)
《プロフィール》
2011年よりライター活動開始。コスメコンシェルジュ資格取得後、美容ライターとしても活動を開始する。
スキンケアを中心に数多くの美容コラムを執筆。一人ひとりの肌質や生活スタイルを想定したうえで、適切なケア方法を導き出すコラムを得意とする。
プライベートでは、デパコスからプチプラコスメ、ドクターズコスメ、海外コスメなど、ジャンルを問わずに気になったアイテムはすぐに試すスキンケアオタクです。
《所有資格》
・日本化粧品検定1級
・コスメコンシェルジュ
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