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四季の風情を体感!京都「平安神宮神苑」は春夏秋冬楽しめる名園

2024-07-30

平安神宮は明治時代に京都市岡崎に創建された神社です。平安京の大内裏を彷彿とさせる社殿や大鳥居をはじめ多くの見どころがあるなかで、今回は国の名勝に指定されている平安神宮神苑を中心に紹介します。総面積は約33,000平方メートルという広大な敷地を利用して整備された庭園は四季を通して数多くの見どころがあるので、ぜひ実際に足を運んでみてください。

琵琶湖疎水を利用した強大な庭園

写真:島塚 渓

平安神宮は、明治28年(1895年)に平安京遷都1100年を記念して開催された第四回内国勧業博覧会に合わせて建設されました。幕末の戦乱で荒廃した京都を復興するためのシンボルとして造営計画が進み、平安時代の8分の5のスケールで大極殿が再現されています。平安時代には朝廷の儀式が行われた施設であり、平安神宮では拝殿として利用されています。

写真:島塚 渓

平安神宮神苑は、社殿を囲むように配置された「東神苑(ひがししんえん)」「中神苑(なかしんえん)」「西神苑(にししんえん)」「南神苑(みなみしんえん)」という4つの庭園て構成されています。大正5年(1916年)までに約20年の歳月と卓越した造園技術によって、琵琶湖疏水を引き入れた巨大な池泉回遊式庭園として整備されました。
作庭したのは「植治」の屋号を持つ7代目小川治兵衛(おがわじへえ)で、春に桜、夏にカキツバタやスイレン、秋に紅葉という四季折々の風情を楽しめる名園となっています。

南神苑と西神苑

写真:島塚 渓

拝観入口から最も近い南神苑は「平安の苑」とも呼ばれ、伊勢物語や源氏物語に記載されている200種余りの植物が植えられています。周辺には野筋(のすじ)と呼ばれる細い道と鑓水(やりみず)と呼ばれる小さな川が流れ、平安時代の庭園の雰囲気を演出しています。
南神苑は桜の名所としても知られ、春には谷崎潤一郎の小説に登場する八重紅枝垂桜(やえべにしだれざくら)を見ることができます。

写真:島塚 渓

南神苑の次に位置する西神苑は、白虎池を中心に茶室や小さな滝で構成された庭園です。初夏に咲くハナショウブや夏に花をつけるスイレンなど湖畔の雰囲気の変化も西神苑を鑑賞する際のポイントです。また、西神苑から中神苑に続く小道は外界と隔絶された雰囲気があり、まるで森の中を散策しているような気持ちにさせてくれます。

中神苑と東神苑

写真:島塚 渓

中神苑で印象的な景観は、岸から島にかけて配置された飛び石です。これを臥龍橋(がりゅうきょう)と呼び、もともと三条大橋および五条大橋に使われた橋脚の石柱が再利用されています。飛び石は直線ではなく蛇行するように配置されており、美しい外観と石柱から眺める景色の変化も考慮されています。

写真:島塚 渓

神苑に入って最後に辿り着く庭園が最も広い敷地を有する東神苑です。鶴島や亀島が浮かぶ栖鳳池(せいほういけ)を中心に、京都御所から移築された尚美館(しょうびかん)や泰平閣(たいへいかく)などの建造物も見どころとなっています。
長さ29メートルの泰平閣は、手すりの役割にあたる高欄(こうらん)が付き、中央には楼閣が建造された非常に豪華な構造になっています。通路の両側はベンチのように腰を下ろせるようになっているので、景色を楽しんだり、池の鯉に餌をあげたりできるようになっています。

平安神宮神苑の基本情報

住所:京都市左京区岡崎西天王町97
拝観時間:
3月1日〜3月14日 8:30〜17:00
3月15日〜9月30日 8:30〜17:30
10月1日〜10月31日 8:30〜17:00
11月1日〜2月末日 8:30〜16:30
拝観料:大人600円、小人300円
アクセス:
市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車、徒歩3分
地下鉄東西線「東山」下車、徒歩10分
2024年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
平安神宮公式サイト(外部リンク)
https://www.heianjingu.or.jp/
京都観光オフィシャルサイト「京都観光Navi」平安神宮ページ(外部リンク)
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=453

【トラベルjp・ナビゲーター】
島塚 渓

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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