2025-03-05
大阪狭山市の中心にある狭山池は、春になると桜の名所として多くの人を集めます。ここの特徴は早咲きのコシノヒガンが多いことで、年によっては3月中旬から花見ができます。桜の種類が多く、さまざまな花模様が楽しめるのも嬉しいこと。
今回は、早咲きから遅咲きまで狭山池で楽しめる多彩な桜の品種をご紹介。ぜひ何度も訪問し、日本の桜の多様性を味わいましょう。なお、開花時期は年により変動しますのでご注意ください。
狭山池の桜の特色は、早咲きのコシノヒガンが多いことで、春3月から花見ができます。年によって開花時期は変動するものの、他の地域より早めに花見気分を楽しめます。開花状況については大阪狭山市の公式サイトよりご確認ください。
狭山池の堤一面にコシノヒガンが咲く景色は、大阪狭山市の春の風物詩となっています。また他の桜の種類も多いので、これら桜を鑑賞しながら狭山池を一周されてはいかがでしょうか。周囲の堤は約2,850mの周遊路になっており、ウォーキングやランニングを楽しむ方も多く、雄大な景色と桜を楽しみながら健康的な一日を過ごせます。
なお、この狭山池公園遊歩道は、第2回ビュースポットおおさかに選定されています。
もともとコシノヒガンは富山県に自生しており、マメザクラとエドヒガンが交雑して誕生したと思われます。
ソメイヨシノよりピンク色が強く繊細華麗な雰囲気があることから、狭山池の大改修の際に特色のある桜の名所にしようと、コシノヒガンがたくさん植えられました。現在では約730本も見られます。狭山池の広大な風景にコシノヒガンの花がズラリと並ぶ景色は、スケール感があり見事です。
コシノヒガンは早咲きで、3月中下旬に開花します。狭山池では将来、周遊路に約1,000本のコシノヒガンを植栽する予定で、大阪府内でいち早く大規模な花見ができる名所をめざしています。
写真のように土日には多くの人で賑わい、コシノヒガンのピンクの花が彩をそえて、とても華やかな風景が見られます。
コシノヒガンに次いで多いのがソメイヨシノです。狭山池では北〜西堤に多く、約300本も見られます。大きくなる木で、花も多く付き華麗さが素晴らしいので、今ではサクラの代表のような存在です。
ソメイヨシノは江戸時代中期に江戸染井村の植木職人が創った傑作で、挿し木によって増やされたので、一斉に開花します。豪華絢爛なので人気品種となり、今や日本の桜の代名詞ともいえ、全国桜植樹数の80%を占めます。
狭山池のソメイヨシノの面白いのは、先に咲くコシノヒガンと混じって開花する時期には、比較して楽しめる点です。写真の奥の大きな薄ピンクの木がソメイヨシノで、その手前のピンク色の濃い小型の木がコシノヒガン。その対比は4月はじめ頃に見られます。
ここからは狭山池で見られるさまざまな花模様をご紹介しましょう。
早咲きの桜としては、まずカンヒザクラが挙げられます。寒緋桜と書き、紫紅色で濃厚な釣鐘状の花が下向きに咲きます。北堤にあり、ここでの開花期は3月初旬で他の桜がまだ見られない時期に、先駆けて開花します。
華麗な八重咲きに枝垂れる桜がヤエベニシダレです。公園角入り口やあずまや周辺に14本ほど見られます。
カンザンと同様に八重桜の中で広く栽培され人気があります。エドヒガンザクラの枝垂れるタイプの園芸種だと考えられます。
タオヤメもまた、早咲きの品種。花弁にしわがあり、八重のピンク色が美しい優美な花です。京都の平野神社に原木があり、そこから広がったとされています。狭山池では北東入り口北隣に3本あります。柔和でふんわりした雰囲気は素晴らしく、名花のひとつといえるでしょう。
ソメイヨシノの少し後に咲くのがシロタエで、とても綺麗な八重大輪の白桜です。サトザクラの系統と考えられ、博物館前の各種八重桜と違って開花が早く、北東入り口周辺にあります。
葉と花が同時に展開する桜がヤマザクラで、あずまや周辺や南堤に14本あります。花期はソメイヨシノよりやや遅いです。姉妹都市である和歌山県美山村(現・日高川町)から贈呈されたものが多数あります。
野生の桜に近く、江戸時代以前には桜といえばヤマザクラを指しました。葉もやや赤みがかった良さがありますので、昔のサクラの風情を楽しんでみてください。
一重のシンプルで美しい桜がシラユキです。白く上品で清楚な雰囲気は随一で、名花といえるでしょう。オオシマザクラ系で、ソメイヨシノより遅く開花します。さやか公園入口付近に多く9本ありますので、ぜひ確認してください。
花弁の色が黄緑色で特徴があるのがウコンです。ターメリックの鬱金色に由来し、大輪の八重桜の一種です。だいたい4月中旬に開花し、博物館周辺で見られます。
博物館周辺に55本もある大きく目立つ八重桜がカンザン(関山)です。八重桜の代表的品種で、大輪でぽってりと咲く豪華な花。4月中旬の遅咲きで博物館の建物を際立たせる存在です。他の桜が散った後も博物館周辺を飾って、長く楽しめます。
桜餅や桜漬、桜茶などに使われる品種で、私たちの食生活を潤す役に立つ品種でもあります。
遅咲きの中で特に珍しいのが、スルガダイニオイです。駿河台匂と書き江戸駿河台の一庭園にあったことから名が付けられたといわれます。芳香が非常に強く、匂いを放つのが特徴的な白い一重〜半八重の花。オオシマザクラから生まれたサトザクラの一種と思われ、狭山池では博物館東側石垣沿いに3本ほど開花します。
他地域と同じく狭山池の桜もクビアカツヤカキミリの被害を受けており、特に弱い品種に影響が強いです。このスルガダイニオイもかつては6本以上あったのですが、半減しています。
住所:大阪狭山市池尻中
アクセス:南海高野線にて大阪狭山市駅下車、西へ約700m、徒歩で約10分
入場:堤の散策は無料、狭山池博物館(月曜休館)も入場無料
南海高野線で難波から来る場合は、快速急行または急行で北野田駅で各駅停車に乗り換え2駅。区間急行なら北野田駅から普通になるので乗り換えなしで大阪狭山市駅で下車できるのでおすすめ。
2025年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
大阪狭山市公式サイト(桜開花情報)(外部リンク)
https://www.city.osakasayama.osaka.jp/sosiki/machizukurisuishinbu/kouenryokuchi/2/1/1552369483796.html
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