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回転式ロープウェイで行くスイス「ティトリス山」で白銀の世界を満喫

2025-05-16

スイスの古都ルツェルンから列車で45分のエンゲルベルクは、険しい岩山に囲まれた谷間に広がる町で、世界初の回転ロープウェイでティトリス山へアクセスする際の起点となる町です。
この町から訪れる氷河と万年雪が広がるティトリス山は、アルプスのパノラマビューだけでなく氷河洞窟、吊り橋「クリフウォーク」、チェアリフトで結ぶ「グレッシャーパーク」、湖など大自然を楽しめるポイントが凝縮した迫力あるエリアです。

山岳リゾート地「エンゲルベルク」の町からアクセス

写真:Hiroko Oji

スイス中央部にある美しい古都ルツェルンから列車で45分のロケーションにあるのが「エンゲルベルク」。日本人にとっては耳慣れない町の名前で、ガイドブックにもほぼ登場しない町ですが、まさに中央アルプスの一部にいるんだと実感できる眺望の中、一年を通じてウィンタースポーツが楽しめるリゾート地としても人気があります。
険しい岩山に囲まれた谷間に広がるエンゲルベルクは“天使の山”という意味をもっており、12世紀設立のベネディクト会派修道院を中心に発展した山間の町で、宿泊施設も充実しています。

写真:Hiroko Oji

このエンゲルベルクの鉄道駅から川を渡って長閑な風景を楽しみながら歩くこと10分ほどで、標高3238mのティトリス山に向かうロープウェイ「ティトリスバーン」の乗り場に到着します。30分〜1時間半毎に走っている無料のシャトルバスでも所要3分でアクセスできます。

写真:Hiroko Oji

ティトリスバーンの麓駅から8人乗りのゴンドラで約10分。中間駅でゴンドラから乗り換えるのは80人乗りで世界初の回転するロープウェー「ロテア」。約5分間の空中散歩ですがその間に一回転してくれるので、険しい岩肌と深いクレバスときらめく雪原が交互に現れ、ついついガラス窓にへばりついて魅入ってしまうほど。あっという間に標高3028mの山頂駅がある展望台まで運び上げてくれます。
中間駅には湖畔ハイキングが楽しめるトリュブゼーという湖があります。帰りのお楽しみとして立ち寄るのもおすすめです。

ヨーロッパで最も高い吊り橋「クリフウォーク」

写真:Hiroko Oji

山頂には、海抜3041mのヨーロッパで最も高くスリル満点の吊り橋「クリフウォーク」があり、切り立った崖に設置された急な鉄製階段を上っていきます。

写真:Hiroko Oji

その先にあるのは足元も手摺の間もスケスケ状態の吊り橋。足元のはるか下には真っ白な雪原が広がり、アルプスの山並みの絶景が取り囲みます。

写真:Hiroko Oji

足形がついたところで立ち止まれば、窪みに残雪のあるゴツゴツした岩山を背景に記念撮影も可能。思い出の一つにしてはいかがでしょうか。
<クリフウォークの基本情報>
住所:Titlis,6390 Engelberg
電話番号:+41-41-639-50-50
営業時間:9:00〜16:30

氷河上空でのお楽しみ

写真:Hiroko Oji

山頂からはチェアリフト「アイスフライヤー」で結ぶ「グレッシャーパーク」へ空中散歩もお楽しみの一つとなります。
「アイスフライヤー」で下方に見えている「グレッシャーパーク」まで、太陽の光で眩しいほどの巨大な雪原を横切り、真っ白なティトリス氷河の上空を移動します。鳥になったような感覚で、クレバスのターコイズブルーの深みを上空から直接見る体験が待っており、「グレッシャーパーク」では、スノーチューブで滑降できるなどの多彩なアクティビティも用意されていて大自然の中で大いに楽しめます。が、強風や吹雪など気象状況によってクローズされることも多いのでご注意を。

写真:Hiroko Oji

このエリアからの眺めは山岳風景真っ只中!周りを取り囲むのはヴェンデンホルンをはじめとする黒いゴツゴツした岩肌の山並みと窪みに残る真っ白な雪のコラボ風景です。

写真:Hiroko Oji

また少し遠方に目をやれば、森林限界を超えたグヴェヒテンホルンの山並みやその奥に続くヴェッターホルン方面の眺め。山の麓を流れる川や谷に小さな集落の様子も。青空が加われば大満足の眺めが堪能できます。

氷河真っただ中の洞窟

写真:Hiroko Oji

こちらは氷河の深さ10mの所をくり抜いた、全長150mの幻想的な洞窟内です。
氷河の真っただ中なので、壁も天井も足元も氷だらけの青白い世界。ちょっと油断するとひっくり返ってしまいそうなほどツルツル状態ですので、手摺だけが頼りの通路です。

写真:Hiroko Oji

通路の奥に並ぶのは氷壁の窪みに置かれた氷のオブジェ。「TITLIS」の文字がいろいろな形でデザインされたものや実際に座れる氷の椅子(写真)、水晶の原石型のものがあります。

写真:Hiroko Oji

さらに進んでいくと、水中植物とお酒の瓶、動物のぬいぐるみなどが閉じ込められた氷塊なども並びます。
<氷河洞窟の基本情報>
住所:Gerschnistrasse,12,6390 Engelberg
電話番号:+41-41-639-50-50

頂上テラスや展望台で白銀の世界へ

写真:Hiroko Oji

山頂駅に隣接されたレストランでは山々の眺めの良いテラス席が設けられており、白銀の世界が目の前に広がります。
このテラス席を通り抜けて雪原に出ていくとその先には電波塔と奥にティトリスの山頂が見えています。雪深くしかもなかなか急な斜面の雪原が続きますが、写真の右上斜面を目指して頑張って上っていくと・・・。

写真:Hiroko Oji

手摺付きで、こちらも足元がスケスケ状態の鉄製通路となる展望台に出ることができます。左には電波塔、前方はティトリスの山頂が控えています。

写真:Hiroko Oji

この展望台から見えるのは、下方向に先ほど歩いたクリフウォーク、遠くに視線を動かすとヴェンデンホルンに奥で雲に隠れたフレッキストックと一帯の山、ヴェンデン氷河やウラート氷河などの眺め。勇壮な眺めにしばし魅入ってしまうひと時です。
眺めを堪能したら、頂上レストランのテラス席に戻って余韻を楽しむのもおすすめ。あとはロープウェイで下山しますが、中間駅のトリュブゼーで降りて、湖畔ハイキングや湖畔から出るチェアリフトでヨッホパスへ向かうのもおすすめです。

新しい山頂駅&施設を建設中のティトリス山頂

スイスの古都ルツェルンから列車でわずか45分にあるエンゲルベルクを起点に訪問できるティトリス山。大自然の魅力あふれる山岳風景真っ只中で至福のひと時が過ごせます。
現在、ここでご紹介したティトリスの山頂では新しいティトリスピーク駅を建設中で、2026年から2029年の間に完成予定。新しい駅は、鋼鉄とガラスで造られた広々とした十分なスペース。主要なアトラクションのひとつとなるティトリスタワーからは、氷河と山のパノラマの素晴らしい景色を眺めることができる展望テラスに行くことができます。また、ショップと合計600席の2つのレストランに加えて、ティトリスピーク駅の下にパノラマウォークが計画されており、山頂の西側のこれまで隠されていた景色が楽しめるようになります。
今でも十分山の醍醐味が楽しめるティトリス!今後の成長がよりいっそう楽しみとなります。
2025年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
スイス政府観光局:エンゲルベルク(外部リンク)
https://www.myswitzerland.com/ja/experiences/wedding/wedding-social-programmes/-/engelberg/
スイス政府観光局:ティトリス山(外部リンク)
https://www.myswitzerland.com/ja/experiences/titlis/
「Hotel Engelberg "das Trail Hotel"」でスイスのティトリス山を満喫
https://www.travel.co.jp/guide/article/48581/
ティトリス・クリフウォーク(外部リンク)
https://www.titlis.ch/de/aktivitaeten/titlis-cliff-walk

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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