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ボーデン湖畔のお伽の世界「メーアスブルク」風光明媚なドイツの町で楽しむ散策

2025-05-29

アルプス地方ではレマン湖につぐ第二の規模を誇るボーデン湖は、ドイツ・オーストリア・スイスにまたがる国境の湖。ライン川が流れ込み、交易の場としても発展してきたドイツ屈指のリゾート地です。
この湖の北側の湖畔に広がるメーアスブルクは、“湖の要塞”という意味を持つ、お伽の世界のような風光明媚な町。丘の上にはシンボルのお城が建ち、歩くのが楽しくなる木組み家屋の家並みが続き、背後には葡萄畑が広がります。

ボーデン湖畔の町「メーアスブルク」

写真:Hiroko Oji

ドイツ・オーストリア・スイスの三国にまたがるボーデン湖は、コンスタンツ湖とも呼ばれ、アルプス地方ではスイスのレマン湖に次いで第二、ドイツ国内では最大の湖です。氷河の作用によってできた氷河湖でもあり、ドイツ最長の河川ライン川が流れ込み、交易の場としても発展してきました。
ドイツ屈指のリゾート地として、国内のみならずスイスやオーストリアからも多くの人々が訪れるボーデン湖。その湖畔に佇み、美しい家並みやワイン生産でも有名なメーアスブルクには、この町のシンボルとも言える歴史ある古城があります。このメーアスブルクには鉄道が通っていないため、コンスタンツからフェリーでアクセスすることになります。

写真:Hiroko Oji

メーアスブルクは、メロヴィング朝時代の要塞やパステルカラーの可愛らしい建物に優美でいかにもドイツといった木組み家屋が軒を並べ、石畳に覆われた広場、陽光溢れるブドウ畑など、魅力溢れる町です。
町自体はこぢんまりしていて、町歩きだけなら2時間もあれば充分なくらいの規模ですが、ひとたび足を踏み入れれば、長居したくなる雰囲気が満ちています。

写真:Hiroko Oji

町の丘の上にあるお城へ向かう坂道を登っていくと、木組み家屋に入るレストランやお土産物屋が、びっしりと石畳で覆われた道の両側に軒を並べています。
その坂道のほぼ真ん中辺り、水車小屋のある美しい木組み家屋の隣の小さな広場に熊の噴水もあって、人々の憩いの場となっています。

町のシンボルは二つのお城

写真:Hiroko Oji

この町のシンボル的な存在が丘の上に建つお城です。
メーアスブルクには二つのお城があり、7世紀築城のドイツ最古の城のひとつ「メーアスブルク城」。その斜め向かいに、18世紀に華麗なバロック様式のピンク色のお城が建てられ、この二つを区別するために、旧城、新城と呼ばれるようになりました。
フェリーが到着する港から中心地へ向かうと見えてくるのが旧城です。

写真:Hiroko Oji

旧城は、コンスタンツ司教の住まいだったところで、いかにも中世といった佇まいです。
何度も改装を重ねた旧城は、13世紀にはこの一帯を支配したコンスタンツ司教の居城に、また1414年〜1418年にかけてコンスタンツ会議を開催した神聖ローマ皇帝ジギスムントがここに滞在していました。この城には現在でも所有者が住んでおり、人が住んでいる城の中ではドイツで最古!居住エリア以外の場所が現在では城博物館として公開され、当時の騎士の世界を垣間見られる展示が並んでいます。
<メーアスブルク旧城の基本情報>
住所:Schlosplatz 10,88709 Meersburg
電話番号:+49-7532-80000
開城時間:10:00〜18:30(冬季〜18:00)
アクセス:鉄道でのアクセスはないので、対岸のコンスタンツ鉄道駅(ドイツ国鉄&スイス国鉄が乗り入れ)前の港からフェリーで約15分、港から徒歩7〜8分

写真:Hiroko Oji

それまで旧城に住んでいたコンスタンツ司教が、18世紀に新たな住まいとして旧城の斜め向かいに建設を命じたのが新城です。
新城はピンクと白のバロック様式の美しい城で、一番見晴らしがいい場所に堂々と建っています。城内に入ると先ず広く開放的な階段室。白壁を基調としてライオン、神々の像、ランタン、花瓶が飾られ豪華な内装です。祝賀の間は新城の中心とも言える場所で、天井のフレスコ画をはじめ漆喰細工や金色のフレーム、大理石の暖炉や壁の柱にある大きな光沢のある鏡など素晴らしい装飾のお部屋。他にも当時使用されていた家具や調度品のほか、目を引く壁の大きなタペストリーなどが備わるお部屋も見逃せません。庭園からの素晴らしい眺望もお忘れなく!
<新城の基本情報>
住所:Schlossplatz 12, 88709 Meersburg
電話番号:+49-7532-8079410
開城時間:9:30〜18:00(4月1日〜11月5日)、それ以外は土・日・祝のみ12:00〜17:00

丘の上のシュロスプラッツ

写真:Hiroko Oji

新城の北側に広がる広場がシュロスプラッツ。石畳に覆われた広い空間で、周りを取り囲むのはカフェやレストランの入る建物。テラス席が設けられていて、一休みにぴったりの広場です。

写真:Hiroko Oji

この広場でも木組み家屋が取り囲み、レストランが入っており、石畳にテラス席が張り出していて、陽光浴びながらの一休みが楽しいところです。

写真:Hiroko Oji

またすぐそば、一筋奥に入った所のヘルガッセ沿いには市庁舎の建物があり、建物内に入るラーツケラーでは地元産のワインやビールとともにお食事が楽しめます。

マルクトプラッツ

写真:Hiroko Oji

さらに北に延びる通りを進めばマルクトプラッツにつながります。途中の通りやこの広場にもパステルカラーの建物が建ち並び、カフェやレストラン、ホテルが入っています。

写真:Hiroko Oji

マルクトプラッツに面した建物はそれぞれ見つけやすく色分けされた建物が自己主張していて、ホテルなども多い一角となっています。
なにより目立つのは立派な木組みの大きな建物。おもちゃ屋さんの入る木組み家屋で、上階のお部屋の中はどうなっているんだろうとついつい気になってしまいます。

写真:Hiroko Oji

通りの奥に見える赤い時計塔は、都市の拡張の一環として、ラーフェンスブルクに向かう交易路上に1300年頃に建てられたもの。旧市街の出入り口となっていて、お伽話の世界に紛れ込んだかのような界隈です。
手前の角の出窓が印象的な建物はホテル。この辺りで宿泊するのもホテル選びで楽しめそうです。

潜む魅力はあちらこちらに!散策が楽しめる町

写真:Hiroko Oji

町は大きく丘の上と湖沿いとの上下二つに分かれているため、どうしても坂道が多くなってしまいます。でも、この起伏のある町歩きが楽しくなるのが「メーアスブルク」です。
建ち並ぶ可愛らしいカラフルな建物やそれぞれ異なるデザインの木組み家屋に入るのは、お花屋さんにチョコレート店や衣料品店、ジュエリー店にお土産物屋さんなどのお店。温かみのあるフレンドリーな店員さんに恵まれて、建物拝見だけでなく、おしゃべりも弾んでしまいます。

写真:Hiroko Oji

坂道や路地の間からちょこっとのぞく眺めに、思わず見惚れてしまう瞬間も!

写真:Hiroko Oji

丘から下りてきて湖畔沿いから一筋奥に入ったウンターシュタット通りにもホテルやレストランが建ち並び、バカンスを楽しむ多くの人でにぎわいます。
ところが、湖に面した遊歩道は比較的落ち着いた感じ。たまに白鳥や鴨、カモメなどとの出会いもあり、運が良ければ子育て中の姿が見られることも。のんびりとした湖とお花の美しい風景が広がります。

メーアスブルクへはフェリーでアクセス

ドイツ・オーストリア・スイスの国境に位置するボーデン湖。そのドイツ側の湖畔にあるメーアスブルクは、ドイツのリゾート地として有名なのですが、鉄道が通っていません。なので、行きやすいルートが対岸のコンスタンツから直通で約15分のフェリー。フェリー内では甲板を自由に散策でき、湖上から素晴らしい眺めを楽しんでいると、あっという間に着いてしまいます。
町自体はこぢんまりしていて、コンスタンツからの日帰り観光でも十分楽しめます。でも、もし日程にゆとりがあればこの町で宿泊して、観光客の途絶えたお伽の世界のような朝夕の中で過ごすのも良いのではないでしょうか。
2025年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
メーアスブルク公式サイト(外部リンク)
https://www.meersburg.de/willkommen
メーアスブルク城(外部リンク)
https://www.burg-meersburg.de/
ボーデン湖畔「コンスタンツ」ドイツ&スイスの国境がある歴史都市
https://www.travel.co.jp/guide/article/48614/
「ロマンティック ホテル バルバロッサ」で国境のボーデン湖畔を満喫
https://www.travel.co.jp/guide/article/48633/
ドイツ・コンスタンツ「ホテル ヒルシェン」は充実した朝食&滞在でもリーズナブル!
https://www.travel.co.jp/guide/article/48635/

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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