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日本最大級!静岡・袋井市「可睡斎ひなまつり&室内ぼたん庭園」

2021-01-13

静岡県袋井市の古刹「可睡斎」では、毎年元旦〜3月31日まで「ひなまつり」を開催します。そのシンボルは、日本最大級の"32段・1,200体のひな飾り"。国登録有形文化財の迎賓施設「瑞龍閣」に展示される様子は絢爛豪華で圧巻!
期間中は、巨大な「傘福」や「2,000体さるぼぼ」等、さまざまな展示が実施され、ひと足早く見頃のぼたんの花が楽しめる「室内ぼたん庭園」も開園します。

おひな様は例年3,000体以上!圧巻の「可睡斎ひなまつり」

写真:波奈 美月

「萬松山 可睡斎(ばんしょうざん かすいさい)」は、室町初期の応永8年(1401年)に創立された古刹。毎年、元旦から開催される「ひなまつり」は、今や袋井を代表する春の風物詩です。
メイン会場の「瑞龍閣(ずいりゅうかく)」へは、「萬松閣」にある受付から入れます。まずは萬松閣から諸堂拝観して、瑞龍閣へ向かいましょう。詳しい拝観順路は、現地に行けば番号でわかりやすく表示されています。

写真:波奈 美月

おひな様は「瑞龍閣」だけではなく、萬松閣の玄関や大書院など、寺のいたる所に展示されます。なんとその数は、例年3,000体以上!特に、「大書院」の長〜い廊下に華やかに並ぶおひな様は圧巻です。建物の中は色とりどりの色彩に溢れ、気分が急上昇すること間違いありません。
(※2022年は展示・イベントを縮小して開催します)

写真:波奈 美月

これらは、一度は役目を終え、人形供養で納められたおひな様。「可睡斎ひなまつり」は、「ものの命を大切に」という考えから、もう一度おひな様に輝いてもらおうと、2015年から開催されるようになりました。

豪華な瑞龍閣で、“日本最大級のひな飾り”を堪能!

写真:波奈 美月

メイン会場の「瑞龍閣」は、4年半もの歳月をかけ、昭和12年に建立された迎賓施設。日本画家・山口玲熙(れいき)画伯製作の四季折々の花などを題材にしたふすま絵や、美しい「折り上げ格天井」などが見事です。
“日本最大級のひな飾り”が飾られているのは、2階の「菊の間」です。きれいに並べられた32段・約1,200体のおひな様は、今にも天井に届きそう!ひな壇は、幅9メートル・高さ3メートルにも及びます。実物を見れば、あまりの迫力に圧倒されること、間違いありません。

写真:波奈 美月

2階の「菊の間」と「牡丹の間」は各50畳もあり、木造建築物としては日本有数の規模です。でも、「ひな飾り」のあまりの大きさに、狭く感じてしまうほど!
写真は、“32段・1,200体のひな飾り”を、隣の「牡丹の間」から眺めたところ。格式の高さを感じる「折り上げ格天井」や和製シャンデリア、部屋の境にある欄間彫刻と共に眺める「ひな飾り」は、豪華そのもの!忘れられないほどのインパクトです。
ぜひ、おひな様と一緒に「瑞龍閣」の豪華な室内をゆっくり堪能してください。廊下の窓枠も凝っていて、見逃せませんよ。

写真:波奈 美月

「牡丹の間」にも、毎年、たくさんのおひな様が飾られます。
床の間には、縦横2.3メートルの巨大な「桃」の書が飾られていますが、こちらは書道家・万代香華氏によって揮毫されたもの。桃は邪気を払い、不老長寿を与える縁起の良い植物といわれています。

巨大な「傘福」や「2,000体さるぼぼ」にびっくり!

写真:波奈 美月

可睡斎ひなまつりの名物は、"32段・1,200体のひな飾り"だけではありません。
特に、高さ3.5メートル・重さ50キロの巨大な「傘福」は圧巻!「傘福」とは、山形県酒田市周辺のつるし飾りで、"日本三大つるし飾り"の一つ。小槌・亀など、999個もの縁起の良い飾り物がつるされており、見ているだけで幸せが貰えそうです。

写真:波奈 美月

2,000体もの「さるぼぼ」も、可睡斎ひなまつりの名物のひとつ。つるし雛風に仕立てられ、色とりどりと赤色の2種類がありますよ。
「さるぼぼ」とは、“猿の赤ちゃん”という意味。昔から子宝や安産にご利益があるとされ、縁起の良い人形として親しまれています。

写真:波奈 美月

「可睡斎ひなまつり」では、そのほか、お花見や昔話などのシチュエーションが設定されたおひな様、かぐや姫のように竹に入った可愛いおひな様、豪華な御殿飾りなど、多彩なおひな様に出会うことができます。世代を問わずホッと心が癒され、楽しい気分になること間違いありません。

ひなまつりと一緒に楽しめる!夢のような「室内ぼたん庭園」

写真:波奈 美月

可睡斎は、"花の寺"としても名高く、特に「ぼたん苑」が自慢です。本来の見頃は4月中旬〜5月上旬頃。でも「室内ぼたん庭園」では、ひと足早く、元旦から楽しむことができます。
会場は豪華な「瑞龍閣」の1階で、ひなまつりと同時開催されるという贅沢さ!しかも期間中は、たくさんの品種の牡丹の鉢が絶えず見頃の状態で展示されます。寒さ厳しい時期、暖かい室内で、華やかな牡丹を観賞できるのは嬉しいですね。上の写真は2021年、下の写真は2020年開催の様子です。

写真:波奈 美月

「瑞龍閣」の1階は6間あり、部屋ごとに、菖蒲・桜・梅・藤・鶴・龍を題材にした美しいふすま絵や欄間絵を楽しめます。山口玲煕画伯は、瑞龍閣2階の天井画やこれらのふすま絵を40年もかけて完成させたそうですよ。
見事なふすま絵や欄間絵を背景に、白・ピンク・赤・黄と、色とりどりの牡丹が咲き誇る様子は、夢のような美しさ!ひと足早い春の訪れに、心がウキウキします。

写真:波奈 美月

「瑞龍閣」の1階にも、たくさんのおひな様が飾られ、牡丹と美しさを競います。毎年、内容や飾り方が変わるので、今年はどんなおひな様に出会えるのか楽しみになりますよ。

期間中はさまざまな展示やイベントを開催!

写真:波奈 美月

ひなまつりの期間中は、さまざまな展示やイベントを開催!
毎年1月は、人形師 藪崎好光氏作の「等身大のおひな様」が展示されます。等身大の雛人形は全国でも珍しく、こちらも見逃せません。
毎年2月下旬の土日や3月3日は、山門前の50段の石段がひな壇になり、おひな様が飾られます(雨天は中止)。

写真:波奈 美月

おひな様以外の展示も魅力的。
毎年、「押し花アート展」「連鶴折り紙展」などが瑞龍閣1階や大書院を会場に開催されます。写真は「連鶴折り紙展」の様子。一枚の紙からたくさんのつながっている折鶴を作る技術には、目を見張りますよ。
その年の展示やイベントの詳細は、記事下の「この記事の関連MEMO」より、公式サイトにてご確認くださいね。

写真:波奈 美月

袋井市では、可睡斎ひなまつりと同じ期間、「まちじゅうひなまつりプロジェクト」を開催!旧東海道や市内の店舗・公共施設など、100箇所以上にひな人形が展示されます。可睡齋ひなまつりと併せて楽しんでみませんか?
等身大のおひな様を所蔵している「岡部宿 大旅籠柏屋」と「柏屋ひなまつり」については、別記事に掲載しています。ご旅行の参考に「この記事の関連MEMO」のリンクよりぜひご覧くださいね。
可睡斎ひなまつりが終わると、屋外の「ぼたん苑」が咲き始め、4月中旬〜5月初旬に見頃を迎えます。3,000坪の敷地に150余種・約2,000株もの牡丹が咲き誇る様子は、一見の価値あり!この時期に訪れるのもお薦めです。

可睡斎ひなまつりの基本情報

住所:静岡県袋井市久能2915-1
電話番号:0538-42-2121
受付時間:8:00〜17:00(閉館)
拝観料:500円(小学生以下は無料) ※室内ぼたん庭園・諸堂の拝観含む
駐車場:無料50台・有料350台
アクセス:
・JR袋井駅より北口1番のりばから遠州森町行きまたは気多行きに乗車、「可睡斎入口」下車(バスで12分)
・東名袋井ICより約5分
・新東名森掛川ICより約15分
2022年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
可睡斎ひなまつり(外部リンク)
https://www.kasuisai.or.jp/wp/p27
可睡斎公式サイト(外部リンク)
http://www.kasuisai.or.jp/
人気のコスプレで江戸時代を体感!藤枝・岡部宿「大旅籠 柏屋」
https://www.travel.co.jp/guide/article/29349/
“等身大の雛人形”にびっくり!藤枝・岡部宿「大旅籠柏屋 ひなまつり」
https://www.travel.co.jp/guide/article/31256/
ユリの絶景がすごい!袋井市「可睡ゆりの園」世界150余品種の競演
https://www.travel.co.jp/guide/article/32915/

【トラベルjp・ナビゲーター】
波奈 美月

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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