2024-08-07
世界で最もロマンチックな都市と言っても過言ではないパリ。それゆえパリが舞台となる映画もたくさん。必ずと言って良いほどセーヌ川に架かる橋が登場します。そんなパリで「ポン・ヌフの恋人」をはじめとする、名作映画に登場する魅力的なセーヌ川の橋をご紹介します!
パリを流れるセーヌ川はパリの繁栄を支えた重要な川で、その一部は「パリのセーヌ河岸」として、ユネスコの世界遺産にも登録されています。セーヌ川沿いには歴史的な建造物が並び、河岸をつなぐ37もの橋はパリの人々の生活を支えるだけでなく、美しい景観を作り出しています。
パリが「愛の街」と言われるのは、セーヌ川が生み出すロマンチックな景観のおかげかもしれません。セーヌ川の河岸を寄り添い散歩する恋人たち、夜空に光を放つエッフェル塔を見渡せる橋の上で愛を囁く恋人たち……パリの恋人たちにとって、セーヌ川と橋は特別なものでもあるのです。
今回は、セーヌ川に架かる橋の中でも最も有名でアイコニックな「アレクサンドル3世橋」、「ポン・ヌフ橋」、そして「ポン・デ・ザール橋」を登場した映画とともにご紹介します!
アーチが素晴らしい石橋、パリのシテ島に架かる「ポン・ヌフ橋(Pont Neuf)」は「新しい橋」という意味ですが、実はパリで最も古い橋で、400年もの歴史を誇ります。ノートルダム大聖堂などの観光名所に近くアクセスが便利なこともあり、その美しい橋を見に多くの観光客が訪れます。
しかし、何よりも「ポン・ヌフ橋」を有名にしたのが、レオス・カラックス監督の名作『ポン・ヌフの恋人/Les Amants du Pont-Neuf(1991)』。「ポン・ヌフ橋」で出会ったホームレスの青年と、芸術家を目指す女学生の純愛を描いた物語です。二人の悲哀の恋の重要な舞台になっているのがこの「ポン・ヌフ橋」であることから、パリで愛を象徴する場所といえば「ポン・ヌフ橋」のイメージが定着したのです。映画ファンのみならず、多くの恋人たちも橋を訪れます。
向かいの「ポン・デ・ザール橋」から「ポン・ヌフ橋」が見渡せます。日が暮れ出し空がほんのりピンク色に染まり、パリの街に魔法がかかる時間が見頃です。
「ポン・ヌフ橋」から見下ろしたセーヌ川沿いを歩く老夫婦。映画の世界では激しい悲恋を描いた舞台となりましたが、現実の世界では、いつまでも、こうして手をつないで散歩できる純愛の舞台にもなっているのかもしれません。
<基本情報>
住所:Pont Neuf, 75001 Paris, France
アクセス:地下鉄ポン・ヌフ駅下車。
芸術橋という意味の「ポン・デ・ザール橋(Pont des Arts)」。1804年の建設当時、芸術宮殿と呼ばれていたルーヴル美術館へとつながる橋であったために、このように命名されたのだとか。
誰もが憧れたフランス映画の代表作『アメリ/Amelie(2001)』にも登場した「ポン・デ・ザール橋」は、パリの愛の聖地でもあります。「愛の橋」とも呼ばれる「ポン・デ・ザール橋」では、世界中の恋人たちが「愛の南京錠*」を金網に取り付け、鍵をセーヌ川に投げ込み永遠の愛を誓い合うのです。
*…撤去されました。(編集部追記)
しかし2015年、長年増え続けた南京錠の重さに耐えきれなくなった橋が崩壊し始めたことから、南京錠は全撤去。現在は南京錠の取り付けができないよう、金網がグラフィティが描かれた板に取り替えられています。
観光客として訪れる私たちも、景観を損なわないよう敬意を忘れず、「ポン・デ・ザール橋」が恋人たちの特別な場所であり続けるよう気を使いたいものですね。
「ポン・デ・ザール橋」からはシテ島とノートルダム大聖堂を眺めることができ、その景観の美しさはパリでも有名です。歩行者専用の広々とした橋は、パリの住民に取っても観光客にとっても憩いの場所。演奏するストリートミュージシャンや、絵を描くアーティスト、写真を撮る観光客で常に賑わいます。そしてパリの住民は寒さが和らぐと橋の上に座り、ワインを飲みながら夜を過ごすのです。
<基本情報>
住所:Pont des Arts, 75006 Paris
アクセス:地下鉄ポン・ヌフ駅下車
セーヌ川に架かる37もの橋はどれも個性豊か。中でもパリで最も美しい橋と謳われる「アレクサンドル3世橋(Pont Alexandre III)」は、1900年のパリ万国博覧会にあわせ、フランスとロシアの友好の証としてパリ市にロシア皇帝より寄贈されたものです。
黄金に輝く女神とペガサスの豪華絢爛な彫刻、アールヌーヴォーのスタイルの街灯はまさにパリらしく、パリを最も象徴する橋ともいえるでしょう。
「アレクサンドル3世橋」は、エッフェル塔を撮影するには絶好のロケーションにあり、エッフェル塔とセーヌ川の眺めは、まさにロマンチックな雰囲気。そのため、オードリー・ヘップバーン主演のミュージカル『パリの恋人/Funny Face(1957)』の「ボンジュール・パリ!」というナンバーや、ウッディ・アレン監督『ミッドナイト・イン・パリ/Midnight in Paris(2011)」にも登場し、パリらしさを演出するシーンに数多く登場します。
パリで最も美しいと言われる「アレクサンドル3世橋」はウェディングフォトのロケーションに人気。車道のど真ん中で、命がけで二人の愛をカメラに収めようとするカップルは、完全に二人だけの世界に入り込んでいます。
住所:Pont Alexandre III, 75008 Paris
アクセス:地下鉄またはRER-C線 Invalides (アンヴァリッド)駅下車
世界中の恋人たちが、永遠の愛を願いに訪れるパリ。セーヌ川の橋は映画の舞台として、そして多くの恋人たちの思い出の場所として通り行く愛を見守ってきました。
「ポン・ヌフ橋」から「アレクサンドル3世橋」まで、セーヌ川沿いをのんびり歩いて30分ほど。パリの美しい景観を楽しみながらゆったりと散歩してみてはいかがでしょうか?大切な人と訪れたら、いつか訪れるなら、パリに恋したいなら、パリの橋でロマンチックなひと時を過ごせること間違いなしです。
※2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【トラベルjp・ナビゲーター】
miyoshi yuca
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