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彼岸花の季節に行きたい!神奈川県「四十八瀬川」の里山風景

2021-01-12

神奈川県秦野市の西部を南北に貫いて四十八瀬川という河川が流れています。河岸には長閑な里山風景が広がり、溢れる自然を感じながらの散策が楽しめるところです。初秋になると河岸には彼岸花が咲き誇り、美しい田園風景を見せてくれます。秋晴れの休日、電車に乗って四十八瀬川の河岸散歩に出かけてみませんか? 山々の稜線を眺めたり、川面を覗き込んだりしながら歩きましょう。“大人の遠足”気分で楽しめますよ。

長閑な里山散歩が楽しめる四十八瀬川

写真:沢原 馨

四十八瀬川は丹沢山系の鍋割山を源流域とし、秦野盆地の西部を南北に貫いて流れ、秦野市の南西部で中津川に合流します。四十八瀬川の河岸、特に国道246号から北側の河岸には長閑な里山風景が広がり、のんびりとした田園散歩が楽しめます。決して有名なところではありませんが、里山散歩好きの人なら気に入ること間違いなしのお勧めスポットです。

写真:沢原 馨

四十八瀬川の左岸側には川に沿って堤防道が延びています。堤防道を辿って上流側へと歩を進めれば、周囲には緑濃い風景が広がり、正面には丹沢の山々の稜線が空に浮かんでいます。すっきりと晴れた秋空の下、そんな風景を楽しみながらの散策は、きっと日常の慌ただしさを忘れさせてくれますよ。

彼岸花の咲く風景の美しさを堪能しつつ、のんびりと歩こう

写真:沢原 馨

夏の暑さが退く頃、四十八瀬川の河岸が彼岸花に彩られます。川に沿った堤防道の道脇や、河畔に横たわる水田の畦道などに彼岸花が咲き、緑濃い風景の中に鮮やかなアクセントを添えてくれます。美しい風景です。「四十八瀬川の彼岸花」として、秦野市の名所のひとつにも数えられているのです。

写真:沢原 馨

四十八瀬川の彼岸花は、あくまで田園風景の中に咲く風景としての興趣が魅力。“辺り一面を埋め尽くすように咲き誇る彼岸花の群生”というものではありませんが、“彼岸花の咲く風景”としての美しさは素晴らしいものです。彼岸花の咲く田園風景の好きな人なら、ぜひ訪ねてみるべきところですよ。

写真:沢原 馨

“彼岸花の咲く風景”は、場所によってさまざまな表情を見せてくれて飽きることがありません。彼岸花の咲く田園風景の美しさを感じながら、先を急がずのんびりと歩きましょう。この先にはどんな風景が待っているのだろうと思いながら、川沿いの小径を辿ってゆくのは楽しいものですよ。

四十八の瀬がある!? 四十八瀬川の涼やかな流れも美しい

写真:沢原 馨

四十八瀬(しじゅうはっせ)川とはなかなか風趣のある名ですね。四十八もの“瀬”があることからこの名があるそうですが、要するにたくさんの“瀬”がある川だということでしょう。“瀬”とは、流れが速く水深の浅い場所のこと。深くゆったりと流れる“淵”と対を成す言葉です。つまり四十八瀬川は、昔からそのほとんどが瀬となって流れてゆく、谷川のような川だったということですね。

写真:沢原 馨

川面を覗き込むと、四十八瀬川は今も瀬を成して流れています。今は河床が整備されているところも多く、そこでは“小さな滝”が生じています。“小さな滝”は川の随所でいくつも見ることができ、涼やかな景観が散策の疲れを忘れさせてくれます。

写真:沢原 馨

場所によっては河原に降りて行けるところもあります。水は清らかに澄んでいます。ちょっと靴を脱いで足を流れに浸してみるのもいいかもしれません。聞こえてくるのは瀬音と、どこからか聞こえてくる鳥の声だけ。静かな時間を楽しみましょう。

台地の上の道を辿るのも楽しい!

写真:沢原 馨

国道246号のすぐ北側で四十八瀬川を跨ぐ甘柿橋から、上流側の戈戸(さいど)橋までの約1.5kmの区間がお勧めの河岸散歩コース。のんびりと歩いても、1時間かかりません。余裕があれば戈戸橋の上流側へ少し足を延ばしてみるのも楽しいですよ。

写真:沢原 馨

戈戸橋から再び河岸を辿って戻るのも悪くないのですが、別の道を選ぶのもいいものです。戈戸橋から川の東側の台地へ上がり、川と平行に南北に抜ける道を歩いてみましょう。道脇にはお地蔵様が佇んでいらっしゃったり、小さな社が祀られていたりして、昔からの道筋であったことを窺わせます。そうした古くからの風景との出会いを楽しみながら歩きましょう。

写真:沢原 馨

駅方面へと帰路を辿りながら、振り返ると台地の風景の向こうに丹沢の山々が見えています。何となく、見送られているような気分になってしまいます。次は別の季節に来ます、と、思わず心の中でつぶやいてしまいそうです。

新宿駅から約1時間半、“大人の遠足”気分で訪ねよう

写真:沢原 馨

四十八瀬川の河岸散歩は、小田急小田原線渋沢駅から向かうのがお勧め。駅から国道246号に沿って西へ20分ほど歩けば河岸に降りてゆくことができます。渋沢駅までは新宿駅から快速急行で1時間と少し。“大人の遠足”気分で訪れるのにちょうど良い距離ではないでしょうか。彼岸花の見頃は例年9月中旬から10上旬にかけて。お弁当とレジャーシートを持って出かけましょう。
散策の際には、農地に立ち入らないよう、また地元の方々の迷惑にならないよう、充分に気をつけましょう。四十八瀬川河畔の里山は「NPO法人 四十八瀬川自然村」の方々が環境の保全活動などを行っていらっしゃいます。そうした方々への敬意を忘れずに散策を楽しみましょう。

写真:沢原 馨

ところで、余談ですが、四十八瀬川の最寄り駅である小田急小田原線渋沢駅は、ZARDの坂井泉水さんが中学高校時代、さらにデビュー後しばらく利用していた駅。当時、坂井泉水さんは秦野市にお住まいだったのです。上りホームでは「負けないで」が、下りホームでは「揺れる想い」が、いわゆる“駅メロ”に採用されています。坂井泉水さんは平成19年(2007年)に亡くなりましたが、今でも多くのファンがいます。ZARDファンなら、ぜひ行ってみたい駅ですよね(ファンなら、すでに訪問済みでしょうか)。

四十八瀬川の基本情報

住所:神奈川県秦野市堀西
アクセス:小田急小田原線渋沢駅から徒歩約20分
2018年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
秦野市観光協会(外部リンク)
https://kankou-hadano.org/
NPO法人四十八瀬川自然村(外部リンク)
http://48se-mura.com/

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沢原 馨

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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