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桜に牡丹に紅葉!奈良・花の御寺「長谷寺」で四季の風情を満喫

2021-03-06

奈良県桜井市にある長谷寺は、真言宗豊山派の総本山として、また西国三十三所第八番札所として、多くの人々の信仰の対象となっています。広大な境内には、桜や牡丹などの花が植えられ、秋には紅葉も楽しめる「花の御寺」として親しまれています。境内のあちらこちらに美しい花が咲く長谷寺で、四季折々の風情を満喫してみませんか?

西国三十三所第八番札所「長谷寺」とは

写真:モノホシ ダン

奈良県桜井市にある長谷寺は、山号を豊山(ぶさん)と号し、686年(朱鳥元年)、道明上人が天武天皇のために『銅板法華説相図』を初瀬山西の岡に安置したことに始まります。
のちに徳道上人が、727年(神亀4年)に、聖武天皇の勅願によって御本尊の十一面観世音菩薩を東の岡に祀りました。徳道上人は観音信仰に篤く、西国三十三所観音霊場を開いた方です。そのため長谷寺は、西国三十三所の根本道場と呼ばれ、全国に長谷詣、長谷信仰が広がりました。
「花の御寺」と称される長谷寺の春は、広い境内に約1000本のソメイヨシノや山桜が咲き誇り、4月上旬から下旬までお花見を楽しむことができます。

写真:モノホシ ダン

長谷寺では春と秋の年2回、期間限定で特別拝観を開催しています。普段は関係者以外、立ち入ることができない国宝の本堂の内陣に入り、御本尊である十一面観世音菩薩像のお御足に直接触ることができます。
この観音像は10mを超える日本最大級の立像で、重要文化財に指定されています。静謐な空間で、金色に輝く巨大な観音様を間近に拝見し、ご縁を結ぶことのできる貴重な機会です。その際にいただける「結縁の五色線」は、観音様とご縁が結ばれたというしるしになります。帰った後も大切に持ち歩くようにしましょう。
仁王門(写真)は、長谷寺の総門で、入母屋造本瓦葺の楼門です。楼門の両脇には仁王像、楼上には釈迦三尊十六羅漢像を安置しています。なお「長谷寺」の額字は、後陽成天皇の御宸筆です。

写真:モノホシ ダン

仁王門をくぐると本堂までつづく長い「登廊(のぼりろう)」が延びています。長谷寺を象徴する風景のひとつで、上・中・下の三廊に分かれた全399段の階段です。天井には風流な長谷型灯籠が吊るされています。タイミングがあえば、灯籠に明かりがともる幻想的な光景にも出会えます。

礼堂の床に映り込む「床あおば」や「床もみじ」は必見

写真:モノホシ ダン

長谷寺の初瀬山の中腹に位置する「本堂」と、舞台造りでせり出すように見える「礼堂」はともに国宝に指定されています。本堂の内陣には御本尊の十一面観世音菩薩立像が祀られています。さらに隣接する鐘楼では、正午になると、鐘と同時に僧侶が吹く法螺貝の音が響き渡ります。

写真:モノホシ ダン

長谷寺のおすすめのフォトスポットのひとつが、礼堂の床に映り込む「床あおば」です。新緑を背にした賓頭盧(びんずる)像のシルエットも印象的です。なお、賓頭盧像は、撫でると除病の功徳があるとされています。ぜひ祈りをこめて撫でてみましょう。

写真:モノホシ ダン

礼堂の床は、秋になると真っ赤に染まる「床もみじ」に。思わず見惚れてしまう、紅葉の時期の必見スポットです。

本堂の前にせり出す舞台は長谷寺有数のフォトスポット

写真:モノホシ ダン

礼堂の床の撮影を楽しんだら、本堂の前にせり出す舞台から境内の本坊・仁王門方面を俯瞰して見ましょう。ここからの風景は、長谷寺随一のビュースポットです。

写真:モノホシ ダン

長谷寺でも有数のフォトスポットが、舞台部分から五重塔の眺めです。長谷型灯籠と呼ばれる楕円形の灯籠とのコラボもいい感じです。

写真:モノホシ ダン

舞台部分からの眺めは、桜の季節もいいですが、さらに絶景なのが紅葉の時期。五重塔と紅葉のほかに、擬宝珠と五色幕と灯籠を入れる構図もおすすめです。

境内に色とりどりの牡丹の花が咲き乱れる「ぼたん祭」

写真:モノホシ ダン

桜のシーズンが過ぎると長谷寺では、毎年、4月中旬から5月上旬まで、「ぼたん祭」が開催されます。150種・約7000株もの色とりどりの牡丹が、登廊沿いの石組みになった花壇などで咲き誇ります。

写真:モノホシ ダン

長谷寺の牡丹は、今から1000年以上も前に、唐の皇妃、馬頭夫人が長谷寺の十一面観世音菩薩の霊験を得た御礼として、牡丹を献上したのがはじまりといわれています。写真は、本坊前の牡丹越しに見た本堂です。

写真:モノホシ ダン

さらに桜の時期は、本坊から本堂を望むと、まるで桜の花びらの雲海に浮かんでいるような光景を楽しむことができます。

全山がモミジで赤く彩られる紅葉シーズンもおすすめ

写真:モノホシ ダン

紅葉シーズンになると、長谷寺は全山がモミジで赤く彩られます。本堂の舞台からも見える五重塔は、桧皮葺、高さ約31mで、1954年(昭和29年)建立と比較的新しいものですが、その容姿の美しさから“昭和の名塔”と呼ばれています。紅葉の時期には、周囲のモミジと赤を競います。

写真:モノホシ ダン

ほかに、桜の時期と同じく、本坊から本堂の眺めも見逃せません。モミジのトンネルを貫く登廊と、初瀬山の中腹に佇む本堂は、まるで絵画のような美しさです。

写真:モノホシ ダン

なお長谷寺は、6月から7月にかけて約3000株のあじさいが咲くあじさい寺としても知られています。
写真の「嵐の坂」では、約200鉢の色とりどりのあじさいが並べられ、とてもフォトジェニック。いっぽう紅葉の時期には、燃えるようなモミジに覆われます。
このように長谷寺は、「花の御寺」といわれるように季節の花に心が癒やされるパワースポットです。奈良にやってきたら、ぜひ長谷寺を訪れて四季折々の風情を満喫してください。

長谷寺の基本情報

住所:奈良県桜井市初瀬731-1
電話番号:0744-47-7001
入山料:中学生以上500円、小学生250円
入山時間:
8:30〜17:00(4月〜9月)
9:00〜17:00(10月〜11月、3月)
9:00〜16:30(12月〜2月)
本尊大観音特別拝観料金:1000円(入山料別途)
アクセス:近鉄大阪線長谷寺駅を下車、徒歩約15分
車利用の場合は、大阪方面から天理ICを降り約40分 名古屋から針ICを降り約30分
駐車場:あり(有料)
2022年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
長谷寺(外部リンク)
http://www.hasedera.or.jp/guide/
大観音特別拝観(外部リンク)
https://www.hasedera.or.jp/free/?id=300

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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