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緑滴る参道が美しい!夏の京都嵐山「二尊院」

2023-11-17

総門をくぐった参道が「紅葉の馬場」と呼ばれているほど秋の紅葉が美しい名所として知られる京都嵐山「二尊院」。その美しさは秋だけではなく、新緑や深緑の緑滴る時期も格別のものがあります。
また、二尊院は小倉百人一首にゆかりの場所の1つでもあり、境内には多くの歌碑も。
涼しい夕方以降の行事も多く、美しい景色や情緒に出会うことができる夏の京都へぜひいらしてみませんか?

夏も美しい紅葉の馬場

写真:古都の U助

紅葉の名所として不動の人気を誇る京都嵐山。紅葉の名所とは同時に新緑や深緑の名所でもあり、二尊院もその1つ。夏は緑が溢れる美しい境内となります。
京都指定文化財の総門を抜ければ紅葉の馬場と呼ばれる砂利道の参道が伸び、モミジと桜の木が交互に植えられています。秋は紅葉の名所として知られ賑わいを見せるこの参道も夏は比較的人が少なく心静かに歩くことができます。

写真:古都の U助

木陰が多い寺社の境内の中とはいえ、やはり夏の暑さは厳しいもの。でも、暑さのためむしろ無心になって歩くことができます。

写真:古都の U助

嵐山はじめ京都は湿度が高く苔の名所が多数有ります。二尊院の参道や境内にも注意して見て頂くと苔の美しい場所があちこちに。
また、二尊院は百人一首を編んだ藤原定家の小倉山荘があった場所と伝えられる場所の1つで、境内には多くの歌碑があるのも特徴。こちらは高浜虚子の『散紅葉こゝに掃きゐる二尊院』の歌碑です。

二尊院の本堂

写真:古都の U助

紅葉の馬場を進み、黒門をくぐれば本堂が見えてきます。二尊院の本堂は2016年平成の大改修が完了したばかりで、歴史ある建物ならではの美しさを取り戻しています。本堂の前には百人一首にある藤原貞信(藤原忠平)公の『小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ』の歌碑、橘、桜、松の木などもあり四季折々に訪れる人の目を楽しませてくれます。

写真:古都の U助

本堂横の手水舎では半夏生を見ることができます。半夏生は暦の用語の1つにもありますが、植物の半夏生は美しく化粧を施した女性を連想させるところから、半化粧の字が用いられることも。
例年6月下旬頃から7月初旬にかけては葉が白く変化しますが、その前の新緑の時期も大変美しい植物です。そして不思議なことに、白く変化した部分は盛夏の頃には再び緑色へと変色してゆきます。

写真:古都の U助

二尊院の本堂は応仁の乱で焼失したあと1521年再建されました。こちらは本堂の扁額で後奈良天皇の宸筆ですが、はじめの額は小野篁の孫で日本三蹟に数えられる小野道風が書いたものであったと伝えられています。
堂内では、阿弥陀如来と釈迦如来の二如来をご本尊として安置。この二尊像を安置しているというのが寺名の由来で、正式名称は小倉山二尊教院華臺寺(おぐらやま にそんきょういん けだいじ)です。

緑美しい庭園

写真:古都の U助

二尊院の本堂の南側には縁側に座ってのんびりと鑑賞できる枯山水庭園があります。

写真:古都の U助

さらに本堂の裏側には小倉山の地形を生かした緑の美しいお庭も。
窓枠が額縁のようにも見え、好きな角度からお庭を覗くとそれぞれに違った構図でお庭の鑑賞ができます。

写真:古都の U助

庭には、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の六道で苦しむ衆生を救済してくれる六地蔵菩薩が祀られています。可愛らしいお地蔵様をぜひ探してみて下さい。

本堂の周辺

写真:古都の U助

こちらは本堂からみた勅使門。唐破風形の屋根の勾配が美しく、周囲の植物の緑も必見です。

写真:古都の U助

こちらは本堂のそばにある弁天堂で弁才天の化身である九頭竜大神、宇賀神を祀っています。屋根飾りの鳳凰にもご注目。

写真:古都の U助

境内の東部には古社寺特有の趣ある八社宮が。こちらには伊勢神宮、熱田神宮など8つのお宮が祀られています。

こちらもぜひ!

写真:古都の U助

二尊院は嵯峨天皇の勅願により慈覚大師 円仁によって建立され、鎌倉時代初期に法然上人の高弟だった湛空上人により再興されました。本堂のそばにある石段を上っていくと湛空上人廟があり、その周囲には二条家、鷹司家、四条家の墓のほか、角倉了以、伊藤仁斎の墓、さらには小倉百人一首を編纂した藤原定家が営んだと伝えられる時雨亭跡などがあります。

写真:古都の U助

高所にある二尊院の墓所からは緑の木々のあいまから京都市内の眺めも見ることができます。足元に気をつけてぜひ上ってみてください。

二尊院の基本情報

住所:京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
電話番号:075-861-0687 
アクセス:
市バス嵯峨釈迦堂前下車 徒歩約10分
京福嵐山本線 嵐山駅下車 徒歩15分
JR山陰本線 嵯峨嵐山駅下車 徒歩19分
拝観時間:9:00〜16:30(受付終了)
拝観料金:大人(中学生以上)500円
小人(小学生以下)無料
※障害者手帳をお持ちの方は、無料で拝観いただけます。
(受付で障害者手帳をご提示ください)
2019年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
二尊院
http://nisonin.jp/

【トラベルjp・ナビゲーター】
古都の U助

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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