■これまでの話
私のタンスの中に排水溝の髪の毛を入れ続ける母。父が私をかばうと「お父さんは騙されている! この子は図々しい」と怒り狂う母を見て、もう何も期待しないと思ったのですが…
■自己否定して育った私、対人関係は…小さいころから怒られることでしか母との交流がなかった私。兄弟には優しくても私には冷たい視線を投げかけ、さらには母自身がわざと私が悪者になるような工作までしたことも。
そしてこれまで「とん奈をかばうと、もっととん奈がいじめられる」と母に注意してこなかった父が、母に初めて意見してくれました。
そうして母なりに考えた対策が、「私と関わらないようにする」というものでした。それからは母と顔を合わせる時間がかなり減りました。
ご飯も1人で食べて、お風呂とトイレ以外は自室で過ごすような生活。それでもお互いの存在を感じる家の中はやはり苦痛で…大学入学のために一人暮らしになった時はとてもホッとしました。
しかし対人関係では…。



実家を出てほっとしたものの、母に愛されてないと自己否定をして育ってきた私。すぐに対人関係でつまずきました。
でも、本当に優しい人たちに恵まれ、大学・社会人といろんな友人たちに支えられて、考え方が徐々に変わっていきました。




友人たちは困ったことがあっても「自分で選んだことだから」と芯が強い発言をします。
その言葉を聞いて「かっこいい」「私もそう言えるようになりたい!」「そのためにはどうしたら…?」と思ったとき、1番私を苦しめてる「母との関係」から逃げてはいけないと思い始めました。
■母との関係から逃げない! そのためにできること「母と仲良くなりたい」…緊張しながらも、自分から近づく努力を始めました。
そこでまず私が行ったこと、それは「母に対して私が持っている感謝」について考えてみました。私の場合は、「衣食住不自由なく生活させてくれたこと」でした。ただ母への感謝として「衣食住」と考える人は少ないかもしれません…。
そして少しずつ母に話しかけるように…。




母の前に出ると緊張するし、何を話していいのかもわからなくなります。母への苦手意識は変わらずあり、すぐには無理でしたが、少しずつ努力の甲斐あって母と笑顔で話すことも増えていきました。
そして、昔から夢だった暖かい家庭を作ることについても考えられるように…。
■今の私なら暖かい家庭が築ける?


こうして結婚したことによって、夫の存在が私にとってとても心強く、母との関係に悩まなくなりました。家事をしない夫に少し不満はあるのですが…。
しかし、母との良好な関係が続いて気が大きくなった私は大失敗を犯してしまうのです。
次回に続く!
(シャトー とん奈)