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自分なりに見つけた母との距離感、もう傷つかない親子関係とは【母が怖い 第8話】

■これまでの話
母から絶縁宣言が届き、妊娠しても実家には連絡しないことに。しかし姉に促され、父にだけ報告。するとそれまでなしのつぶてだった母から臨月になって連絡が…。


■母との関係修復は…

小さいころから母とは確執があった私。大人になり、少し話せるようになったかと思ったのもつかの間、母から届いたのは「あなたとは和解する気はありません」という手紙でした。

妊娠を父にだけ報告し、ようやく迎えた臨月。なんと母から連絡がきたのです。

しかし、臨月に入ると3年間連絡をとっていなかった母から突然のメール。里帰り出産について、しないと断ったのに確認の連絡が来たのです。里帰りはしないと母にメールで返事をしても、何度も「よく考えなさい」「産後は大変です」と里帰りを進めるメールがきます。夫婦2人で赤ちゃんのお世話をするのは初めてで産後がどうなるかもよくわからず、不安もあったのとあまり断りすぎるのも良くないだろうと、出産直前に里帰りすることにしました。そして産後2週間ほど、実家におせわになりました。3年前の母からの仕打ちにあんなに怒っていたのに、母から連絡が来たことで私の中では「謝罪がなくても、これが母なりの謝罪」と受け取り、今はもうあの時のことは気にならなくなりました。


約3年ぶりの母との対面はあっけないほど平和でした。
両親も私も、あの喧嘩については触れず…母に身の回りについては甘えさせてもらってゆっくり過ごしました。

あの母が、自分から連絡してきた。
きっと母も気まずい思いがあったはず。
それを乗り越えて、産後の世話をするために連絡してきてくれた。

母の気持ちを考えるともうそれで十分でした。
とことん話し合う強さは私にはないけれど、私も母も傷付かずに過ごせるのであればこれでいいと思っています。

その後の母と私は…。



■母と会話をするために必要だったこと

これまで母と話す時は、「何を話せばいいんだろう」「こう話せば怒られないかな?」と緊張ばかりしていました。でも会話するときに、一番必要だったのは「相手のことを知りたい」という気持ちだったのかもしれません。

そして里帰り中、初めて母について知りたいと思い、母と会話を楽しみました。お母さんとして付き合うんじゃなくて、人として、「好意的に」「人となりに興味を持って」付き合っていこう。誰だって会話がない人といて楽しいわけない、その人と楽しもうと思わないと会話もないよね、と改めて気がついて母と接するようになりました。今まで母を怖いという思いが先に立って母との会話を楽しむ余裕がありませんでした。でも母に興味を持って母との会話を楽しもう、と初めて思えた里帰り期間でした。子どもが生まれてから、母には適度に甘えさせてもらいつつ、「親しき仲にも礼儀あり」の心を忘れないように心がけています。母には適度に甘えつつ、礼儀を忘れないように気をつけて、仲の良い関係を続けています。

悲しいけれど、親が自分の子どもに関心を持てなかったり優しい愛情を与えられなかったりした場合、子どもは私のように長く親の顔色を伺い、対人関係でも苦労することも多くなるかもしれません。それでも私は、親から離れ、「自分で選択したことはベストを尽くす」と何にでも真正面から向き合う友人に出会えたことで前を向くことができました。

私は母と話し合う方法は選びませんでした。

幼少期から続く母との関係には抗えないという被害者意識が強くあり、話し合うと結果的にお互いに傷つけあうだけになってしまうかもしれないと心配だったからです。

母がいま私と笑顔で接してくれる、母も私も仲良くしたいと思っている、その感情を大事にしようと思っています。

いま、私はもう母は怖くありません。

■そして子どもと私、夫と私の関係は…

そして息子が赤ちゃんの頃「可愛い」という感情が湧かず不安だった子育て。

息子が赤ちゃんの頃は可愛いという感情が湧かず子育てをするのが怖かったけれど、3歳の今、おしゃべりが上手になってコミュニケーションがとれて楽しく息子と過ごせています。

息子が成長して、いろんな話をしてコミュニケーションが取れるようになったおかげで毎日が発見の連続でかわいさを満喫できるようになりました。

母との関係を見つめ直すうえで、私にとってターニングポイントとなる出来事はこれまで何度かありました。友人との出会いもその一つです。

そして夫との出会い、結婚、妊娠もターニングポイントとなりました。

私を支えてくれる存在でもある夫。ですが、怒らせるととても攻撃的になり、私が泣かされることも多いという悩みがあります。息子大好きな夫ですが、怒り始めると感情的な発言をします。

夫は怒ると子どもの前だろうがお構いなしに怒鳴ります。そして長時間私を追い詰めるであろう言葉を選んで責め立てます

こんな風に夫が怒りだしたときに私は…。

夫は子どもの前でも怒ると声を荒げモラハラ発言をします。でも息子の健全な成長のために少しでも改善したい。そのためには私が泣き寝入りをしていてはいけないと最近は頑張り中です。子どもの前だろうとかっとすると声を荒げる夫に「子どもの前での喧嘩は虐待」であること、「私も傷つくこと」などをスキンシップを図りながら伝えるようにしています。

私が育ったような環境ではなく、子どもには幸せを感じる家で成長してほしい。
息子の将来のために夫婦の健全な関係を構築しなければ…と奮闘中です。

息子のため、私が楽しく生活するため、これからも前向きに「自分の選択」と歩いて行けるようしなやかな強さを身につけていきたいと思います。

※今回の話は、作者の実話に基づいたエッセイです。
実母も私と関わる上で長い間苦しんできたと思います。高齢の実母が、私と関わることでの苦しみが少ない余生を過ごしてほしいと思っています。



(シャトー とん奈)

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