日本の学校給食の歴史をひも解くと・・・、明治22年（1889年）山形県の小学校で貧困児童を対象に、昼食を与えたのが学校給食の始まりと言われています。当時の給食は、おにぎり、焼き魚、漬け物だったとか。
　私たちが共有する“給食”の思い出は、戦後、アメリカから無償で与えられた脱脂粉乳の給食が始まりです。昭和21年（1946年）12月に東京・神奈川・千葉で始まり、翌月から全国都市に広がりました。ユニセフ（国際連合児童基金）から給食の援助を受けていた時期もあったんですよ。
　給食といえば、脱脂粉乳に、わらじのようなコッペパン、という時代が長く続きましたが、昭和40年代からソフト麺やご飯が導入され、献立のバリエーションも徐々に広がっていきました。
　 そして、今の小学生が食べている給食は？
　 ある小学校の3月のある日の献立は「牛乳、ちらし寿司、かきたま汁、チキン照り焼き」だって。今どきの給食は、ヘルシーでリッチ！その一方で、給食費の未納問題（経済的に払えるのに払わない）が起きています。
　どんな時代も給食には“大人の事情”がつきまとうようですね。