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矢野沙織(やのさおり)
キレイに共感!
BEAUTY spirt Interview
矢野沙織(やのさおり)
ジャズ・アルト・サックス・プレーヤー
 さまざまな分野で美しさを表現する女性たちを直撃。今回は、花王『アジエンス』のCMキャラクターに大抜擢された、20才のジャズ・アルト・サックス・プレーヤー、矢野沙織さんにインタビュー。“アジアンビューティ”の輝きを手に入れたきっかけは?つらい時期はどう乗り切ったの?“等身大”の姿から、キレイのヒントが得られるかもしれません。
撮影:昭樹
いきなり!?アジアンビューティ
矢野沙織(やのさおり) 5月よりオンエアされた花王『アジエンス』のTVコマーシャルでサックスを吹く黒髪の女性。その人が、矢野沙織さんだ。同CMは、“アジアンビューティ”をキーワードに、アジア圏を飛び出し、世界を舞台に活躍する女性をキャラクターに起用。女優のチャン・ツィイーに始まり、ミス・ユニバース準優勝の知花くらら、中国出身のバレリーナ、ワン・チーミンが出演してきた。そのラインアップに加わったのが彼女。ジャズ・アルト・サックス・プレーヤー、20才。
 「NYのライブハウスで演奏したり、レコーディングをしたことはあったので、『アジエンス』のコンセプトから大きく外れてはいないんでしょうが、何で『あたし?』って思いますよねぇ〜。セリフがなくてホントよかった。まるでプロモーションビデオを作っていただいたって感じで、恐縮するやら感動するやら(笑)」
  というのも、ロサンゼルスで撮影された映像は、演奏シーンを中心に、ロスの街を颯爽と歩くシーンやお決まりの長い髪を振るシーンなど、アジアンビューティ矢野沙織の魅力全開。その上、BGMも以前のそれとは違っていた。
  「2月の終わり頃にCMタイアップが決まって、撮影は4月。その間にCMの中で演奏する曲を新たに書き下ろしました。それが『I&I』です。もともと『アジエンス』といえば、あの坂本龍一さんの曲ですよ。それ以上のものは、ねぇ、まだまだ無理ですよぉ(笑)。好きなように作っていい、と言われてかえって困ってしまいましたね。自分のアルバムにオリジナル曲を追加するつもりで、作ったんですが・・・」
  結果、ジャズ・サックス奏者としての矢野沙織も、より多くの人に知らしめることになったのである。
ジャズマンになる、確信があった
 ゴルフ界では、16才のハニカミ王子こと石川遼くんの出現で大騒ぎだが、矢野さんもCDデビューは16才の時。どんな英才教育を受けてきたのだろうか・・・。
 「親は音楽家ではなく、強いて言えば音楽好き。高校はフツーの都立高校だったし、英才教育を受けたわけでもない。本格的な音楽教育、理論的なレッスンはデビューが決まってから始めて、現在も勉強中なんです(笑)」
 なんと、ライブハウスでの実践を通して腕を磨いた雑草派だったのだ。さらにさかのぼり、アルト・サックスとの出会いもユニーク。
 「小学4年生の時にブラスバンドに入ったんですが、じゃんけんで負けてアルト・サックスになったんです。でも、その頃から将来はジャズマンになろうと、何の疑いもなく思っていた。そう確信していましたね」
 音楽好きの父親なら世の中にごまんとといるだろうが、彼女の場合もそうだった。彼女の父はファンクのジェームス・ブラウンに憧れ、デイヴィッド・サンボーンなどを愛したフュージョン世代。
  「ジャズとの出会いも衝撃的というよりは、父親のコレクションの中のものだったり。ジェームス・ブラウンとか、自然にかっこいいと思っていましたね。でも、それと同じ感覚で、アムロちゃん(安室奈美恵)も大好きでした」
都内のジャズ・ライブハウスには全部電話した!?
矢野沙織(やのさおり) とはいえ、普通の中学生よりはジャズに傾倒していた矢野さんは、中学2年生の頃、黒人のジャズ歌手、ビリー・ホリデイ(1915年-1959年)の伝記『奇妙な果実』に出会う。ビリー・ホリデイとは「レディ・デイ」の呼び名で知られ、今でもジャズ史上最高の歌手の一人に数えられる女性だ。
  「学校で進路相談が始まって、義務教育が終わったらNYに行って、ジャズマンになるから高校へは行かないつもりだったんですけど、どうすればNYに行けるのか、どうすればジャズマンになれるか、具体的なことは何ひとつ考えていなかったし、知識もないことに焦った。ちょうど、そんな時にビリー・ホリデイに出会って、自分と同じ14才で、ビリーが生活のためにライブハウスで歌ってお金を稼いでいたというエピソードに触発されて、『自分もライブハウスに出なくては』と思ったんです」
  ジャズ雑誌の巻末に載っている都内のライブハウスに、かたっぱしから電話し、出演交渉を試みた。この行動力こそ、何かを成し遂げる人たちに共通する“才能”だ。
 「断られ続けた中で、たった一軒だけ、話を聞いてくれた店があったんです。たまたま、店主の息子さんと同じ年で、興味を持ってくれたみたい。運がいいんですよ、私」
 それは、東京・西新井にある『カフェクレール』という自家焙煎コーヒーが自慢の店。定期的にジャズのライブを開く、ファンには有名な店だった。先輩ミュージシャンのライブに飛び入り参加する形で、矢野さんは人前でサックスを演奏するようになった。
 「独学というか、ライブで共演してきた人たちみんなが先生だった。それぞれ違ったことを言ったりするんですけど(笑)」
 半年くらいたった頃、新人アーティストを探すため、偶然その店に来ていたレコード会社のプロデューサーの目に留まった。トントン拍子でCDデビューが決まり、2002年9月、デビューアルバム『YANO SAORI』をリリース。高校1年生、16才だった。
 日中は学校へ通い、夜はライブハウスのステージに立ちながら、高校在学中に3枚のCDアルバムをリリース。実践を通して腕を磨いてきた。
ファッションのキーワードは曲線美
 『アジエンス』のCM出演が決まるちょっと前まで、ドレッドヘアにしていたという矢野さん。
 「アフリカ的な色使いの服装がカッコいいと思って・・・。クロコダイルのウエスタンブーツが大のお気に入りで、そればかり履いていたんですが、昨年の秋に急にイメチェンしたんです(笑)今、夢中なのはハイヒール。身長が170センチ以上あるのに、好きになっちゃって」
  インタビューにもハイヒールで登場。腕には「初めてのルイ・ヴィトン」のブレスレットと指輪。キラキラも大好き。まつ毛にストーンをつけるのが今、ブームだ。
 「横から見た長いまつ毛の曲線美に憧れて、つけまつ毛をするようになって、だんだんエスカレートしてきた(笑)。原色とかキラキラ光るアイテムを取り入れたおしゃれが、やっぱり好きですね」
 身長も高くて、グラマラス。何より健康的で、みずみずしいハリのあるお肌。もちろん、まだ若いということもあるが、何かキレイになるために心がけていることは?
 「夏の夜、蒸し暑くても長袖、長ズボンのパジャマを着て寝ることくらいかな。しかも、ズボンの中に上着を入れちゃうんですよ。身体を冷やさない、いい習慣だって聞いたことがあります」
ジャズの神様がチャンスを与えてくれた
 ニュース番組『報道ステーション』(テレビ朝日)のオープニングでかかる曲を演奏しているのも、実は矢野さんだ。ジャズ・ファンの間ではすでに知られた話でも、世間一般には“発掘”エピソードになる。何気なく聞き流していた曲も、心に引っかかってくる。
  「ジャズのライブハウスって、大きくても50人入るかどうか。20人くらいしか入れない小さな店も多い。初めての人とか、女の子一人では入りにくいとか。すごく狭い世界に押し込められている気がしていました。だから、私も綾戸智絵さんのように大きなホールでライブをやってみようと思っているんです。『アジエンス』のCMで注目されたのを機に、ちょっとでもジャズのファンを広げられたらと思いますね。ジャズの世界には私よりも上手で素敵なミュージシャンがたくさんいるので、すばらしい音楽に出会ってほしいです。それが、ジャズへの恩返しになれば。気軽にジャズを聴いてみて、好みはあるけど、好きになってもらえるよう、精一杯演奏したいですね」
矢野沙織(やのさおり)
矢野沙織(やのさおり)
矢野沙織(やのさおり)
1986年10月27日生まれ、東京都出身。
小学校4年生の時にブラスバンドに入りアルト・サックスを始め、14才でビリー・ホリデイの自叙伝に感銘し、自らライブハウスに出演交渉を行った。
西新井にある『カフェクレール』でライブ活動を始め、2003年に16才でデビュー。
テレビ『報道ステーション』のテーマ曲を担当するなど、ジャズの枠を超えて注目を集める。
2007年5月より花王『アジエンス』の本人出演CMが話題に。6月20日、初のベストアルバム『矢野沙織BEST 〜ジャズ回帰〜』をリリース。
ジャズ回帰−矢野沙織BEST ジャズ回帰−矢野沙織BEST
矢野沙織

2007/06/20[アルバム]
¥2,940(税込)
コロムビアミュージックエンタテインメント
CD購入(Amazon)COZY-263/4

デビューからこれまでにリリースした4枚のオリジナルアルバムから12曲を厳選し、『アジエンス』CM曲を加えた全13曲を収録。テレビ朝日系『報道ステーション』のテーマ曲になっている松永貴志の『Open Mind』も入った充実の初ベスト盤。特典DVDにはプロモーション・ビデオ5曲を収録。デビュー当時の映像は一見の価値あり。音と映像の両面から彼女の成長ぶりがよくわかる!
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