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驚異のレストア!奈良初の自動車博物館「まほろばミュージアム」

2023-07-18

奈良県奈良市にある「まほろばミュージアム」は、トヨタの初期モデルや名車を集めた奈良トヨタの自動車博物館です。この博物館の特徴は、レストアプロジェクトで蘇らせた名車を展示し、しかも全展示車両がナンバープレートを取得し、公道走行が可能という点です。奈良県初の自動車博物館で、懐かしい名車や特別仕様車に会いに行ってみませんか?

奈良県初の自動車博物館「まほろばミュージアム」とは

写真:モノホシ ダン

「まほろばミュージアム」は、2021年11月、奈良トヨタグループの中古車拠点「U-CarMax奈良八条店」内にオープンしました。
既存の自動車博物館との違いは、奈良トヨタグループのエンジニアがレストア(復元・再生)したトヨタの名車や特別仕様車を展示しているということです。

写真:モノホシ ダン

メインホールの展示車は、基本11台です。全展示車両は、ナンバープレートを取得し、車検を通しているので公道走行が可能な状態になっています。なお、展示車は定期的に入れ替えがあります。入口に“本日の展示車”の一覧表がありますので、お目当ての車をチェックしましょう。

写真:モノホシ ダン

クラシックカーシリーズのイチ押しは、トヨタスポーツ800(1966年式 UP15型)が挙げられます。1965年から1969年にかけて製造されたトヨタ初の市販スポーツカーで、愛好者から「ヨタハチ」の通称で呼ばれています。
2シーター小型スポーツカーの傑作車で、空気抵抗の低減を目指した愛嬌のある丸みを帯びたデザインが特徴です。

国産初のスペシャリティカー「初代セリカ・リフトバック」

写真:モノホシ ダン

自家用車の普及で、アウトドアレジャーにも対応したスポーツカーが、初代セリカ・リフトバック(1975年式 TA27型)です。
1970年に誕生した国産初のスペシャリティカーで、リフトバック(LB)は、ハッチ式のバックドアを採用したことで、積載時の利便性や荷室容量が飛躍的に向上しました。

写真:モノホシ ダン

車名のセリカとは、スペイン語で「天空の」「天国のような」という意味です。写真は、セリカ・リフトバックのリアビュー。テールランプは5分割で、この5分割のテールランプがバナナの房に見えることから“バナナテール”とも呼ばれています。

写真:モノホシ ダン

2シーターのスポーツカーでは、1984年から1999年まで製造・販売されていたMR2(エムアールツー)も忘れることができません。写真は、初代トヨタMR2(1989年式 AW11型)。
日本車史上初の市販ミッドシップ車で、運転席の後ろにエンジンが搭載されています。エンジンの性能を高める過給機には、ターボではなく、スーパーチャージャーが採用されています。
車名のMR2は「ミッドシップ・ランナバウト・2シーター」の略です。

高市早苗さんも乗っていた!上級スポーツカー「スープラ」

写真:モノホシ ダン

現在も製造・販売が続いている上級スポーツカーが、スープラです。車名の由来はラテン語で「最高」「上へ」などを意味しています。
1978年から販売が開始され、2代目までは「セリカ XX」と名乗っていました。スープラという名称になるのは、写真の3代目以降です。リトラクタブル・ヘッドライト(格納式前照灯)がカッコイイです。

写真:モノホシ ダン

ほかに館内には、もう1台、スープラ(1992年式 JZA70型)があります。奈良県出身の政治家・高市早苗さんが約22年間、人生の苦楽を共にし、大切に乗り続けてきた愛車です。
入庫時には、高市氏自身がハンドルを握り、以来、まほろばミュージアムの新たな目玉として展示されています。

写真:モノホシ ダン

高市氏のスープラに取り付けられている「飛鳥ナンバー」には、カラー図柄入り(別途寄附金必要)、モノクロ図柄入り、無地(図柄なし)の3種類があります。“ご当地ナンバー”では、普及率全国1位(2023年現在)の人気を誇っています。

「カローラ」と「クラウン」の初期モデルも

写真:モノホシ ダン

日本のマイカーブームのさきがけとなったのが、初代カローラ(1967製 KE10型)です。カローラは言うまでもなく、日本のスペシャリティカーの草分け的存在で、今なお世界中の人々から愛されている名車です。
過去には累計販売台数でフォルクスワーゲン・ビートルを抜いてギネス世界記録を樹立、現在も年間世界販売台数ではトップクラスの実績を誇っています。
車名は、ラテン語で「花で作った冠」を意味しています。

写真:モノホシ ダン

カローラがトヨタの大衆車なら、高級セダンの代名詞となったのが、初代トヨペット・クラウン(1962式 RS31型)です。トヨタ車のフラグシップらしく、随所に新しいメカニズムが採用されています。
その一つが「観音開きのドア」。後席ドアが、リアヒンジでセンターピラー側から開くようになっていました。トランスミッションもフロアシフトではなく、流行りのコラムシフトになっています。
フロントグリル中央には、車名のごとく「王冠」の金色の紋章が燦然と輝き、文字通り王者の風格を漂わせています。

写真:モノホシ ダン

高級車ではありえなかったカラーリングが大きな話題となったのが、ピンクサファイアクラウン(2013年式 S21型)です。14代目クラウンの特別仕様車で、正式名称は「アスリートG“ReBORN PINK”」です。
ピンク色のカラーコーディネートは、クルマ好きとしても知られる演出家のテリー伊藤氏が手掛け、インテリアにもピンクのステッチや、ピンクの差し色を用いて上質で特別感ある室内空間を生み出しています。
1ヶ月間の期間限定の受注だった為、ピンククラウンは世界中に約650台しか存在していません。

「映像コーナー」や「昭和レトロの風景」も楽しい

写真:モノホシ ダン

映像コーナーでは、「自動車販売のリーダー・菊池武三郎伝」(52分)、「昭和・平成のレジェンド、野球人・久保康生の来た道」(1時間4分)、「レストア映像」(33分)の3本が上映されています。すべて見ると館内で、かなりの時間を過ごすことができます。

写真:モノホシ ダン

特別展示では、奈良トヨタの菊池社長と親交の深い野球人・久保康生(くぼやすお)さんのコーナーが。久保氏は、福岡県出身の元プロ野球選手(投手)、コーチです。コーチでは、選手の変貌ぶりから“魔改造”という異名を持っています。
2005年に阪神タイガース一軍投手コーチに就任した際には、ジェフ・ウィリアムス投手、藤川球児投手、久保田智之投手の3人のリリーフ陣、いわゆるJFKを結成し、同年のリーグ優勝に大きく貢献したことはあまりにも有名です。

写真:モノホシ ダン

ほかに、「昭和レトロの風景」も必見です。懐かしの車とともにあった昭和の風景と空気感を楽しんでください。

まほろばミュージアムの基本情報

住所:奈良県奈良市八条5丁目431-1(U-Car Max奈良八条店内)
電話番号:0742-55-1010
営業時間:10:00〜17:00
見学料:無料(協力金200円)
定休日:月曜日、年末年始、GW、夏季休暇
アクセス:近鉄橿原線「西ノ京駅」東出口より徒歩約25分
車利用の場合は、西名阪自動車道「郡山IC」から約20分。専用駐車場利用
2023年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
まほろばミュージアム(外部リンク)
https://www.naratoyota.jp/shop/MAHOROBAmuseum

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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