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日本一の長距離特急「サンライズ出雲」の旅満喫ガイド

2024-04-18

東京と島根県出雲市を結ぶ寝台特急「サンライズ出雲」。953.6kmを駆け抜けるこの列車は、新幹線以外では日本で最長距離を走る特急列車であり、今でも定期運行されている貴重な寝台列車です。今やここでしか味わえないノスタルジックな鉄道の旅…。寝台特急「サンライズ出雲」に揺られて、山陰へと出かけてみましょう!

寝台特急「サンライズ出雲」とは…

写真:もんT

「サンライズ出雲」は、東京駅と島根県の出雲市駅との間をおよそ12時間で結ぶ特急列車。夜行列車が次々と廃止されていく中で、最後に残った寝台特急です。
285系電車7両で編成が組まれ、東京〜岡山は、同編成で四国の高松を結ぶ「サンライズ瀬戸」と併結され、東海道本線と山陽本線を走行。岡山で分割された後は、伯備線を経由して中国山地を越え、鳥取県の米子、そして島根県の松江などに停車して、出雲市まで走ります。「サンライズ出雲」は、新幹線を除いた在来線の列車としては、日本一の長距離列車です。
各車両に注目すると、様々なタイプの個室寝台、そして寝台料金不要の指定席車両も連結。プチ贅沢な寝台列車の旅がとてもリーズナブルに楽しめます。料金は、乗車区間の乗車券と特急券に、利用するタイプの寝台料金を加算するシステムになっています。例えば、東京〜出雲市をB個室寝台「シングル」に乗るとしたら、乗車券\12210+特急券\3300に、「シングル」の寝台料金\7700を加算し、合計\23210となります。切符は乗車日1か月前の10時から、全国のJRのみどりの窓口で一斉に発売されます。

写真:もんT

写真はB個室寝台「シングル」。インテリアは、住宅メーカーと共同で設計された車両だけあって、木の温もりあふれた落ち着いた雰囲気で統一されています。ほかにももっとデラックスなA個室寝台「シングルデラックス」や、2人用の個室寝台も。
客車は2階建て構造になっているので、車窓を楽しむには断然2階がおススメ。切符を買うときにリクエストしましょう。

写真:もんT

こちらは指定席車両の様子。毛布付きの「ノビノビ座席」で、体を伸ばして休めます。寝台料金は不要で、乗車券と指定席特急券だけで乗れるので超お得。なお、こちらにも紙コップがついていますが、車内に冷水器はありません。ソフトドリンクの自販機のみで、車内販売もありませんから、食糧や飲料は乗車前に購入しておきましょう。東京駅のホームのコンビニには、ちょっと大きめの1Lサイズのお水も売っています。

「サンライズ出雲」車内の設備は…

写真:もんT

寝台特急列車ならではの車内の設備にも注目です。まずは中ほど(出雲市行きは10号車、東京行きは3号車)にあるラウンジ。寝台は個室になっているので、グループ旅行のときは、ここで一緒にお弁当を食べたり、談笑したりできますね。

写真:もんT

さらに注目なのが、シャワー室!ラウンジと同じ車両にあります。列車の中でシャワーを浴びられるなんて、ちょっと贅沢ですね。シャワーカードを投入して、約6分間お湯が出ます。シャワーカードは\330。このカード、良い乗車記念になるということもあって、始発駅にて売り切れてしまうことが多いです。確実にゲットしたい場合は、列車入線前に、4号車あるいは11号車の乗車位置に並んでいましょう。
シャワーカードの自販機は、3号車と10号車の車端部(4、11号車の出入口付近)にあります。なお、A個室寝台「シングルデラックス」の利用客は、検札時に無料でシャワーカードが配られます。

「サンライズ出雲」道中の旅の楽しみは…

写真:もんT

道中で楽しめるポイントをいくつか紹介しましょう。まずは朝の岡山駅。6:27に到着した「サンライズ出雲」は、ここで四国・高松行きの「サンライズ瀬戸」と切り離されます。この解結作業がなかなかメカニカル…。大勢のギャラリーが集まります。もしもお目覚めでしたら、ぜひ見に行って!ちょうど乗り換え階段のあたりです。前方の「サンライズ瀬戸」は、6:31に先に発車。後方の「サンライズ出雲」は、その後、6:34発車なので、解結シーンを最後まで観察できます。
岡山駅では、この停車時間を利用して駅弁を購入することも可能です。乗り換え階段よりさらに前方へ行くと売店があり、早朝から駅弁の販売をしています。停車時間は7分なので、乗り遅れないようご注意を…。

写真:もんT

倉敷を出ると、伯備線に入って中国山地を抜けていきます。進行方向左手に高梁川の流れを見ながらの、くつろぎの旅が続きます。

写真:もんT

鳥取県の米子駅を出ると、列車は島根県へ…。松江駅を出ると、進行方向右手には宍道湖が広がります。終着駅・出雲市はもうすぐです。

終着・出雲市駅ではたっぷりと記念撮影をどうぞ!

写真:もんT

終点の出雲市駅には10:00に到着。到着後、列車はしばらくホームに停車しているので、記念撮影の時間がたっぷりあります。「サンライズ出雲」は途中駅での停車時間も短く、記念写真が撮りにくいのですが、ここ出雲市駅のホーム先端は、光線もよく、絶好の記念撮影ポイントです。ちょっと贅沢な日本一の長距離特急「サンライズ出雲」の旅…、最後の余韻まで楽しんでくださいね。

寝台特急「サンライズ出雲」の基本情報

運転区間:東京〜出雲市(953.6km)
所用時間:下り12時間10分、上り12時間11分
寝台料金:ソロ\6600、シングル\7700、シングルツイン\9600、シングルデラックス\13980など
(これに目的地までの運賃・特急料金を加算)
※多客期には臨時列車の運転もあります
2024年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
JRおでかけネット 車両案内(外部リンク)
https://www.jr-odekake.net/train/sunriseseto_izumo/index.html

【トラベルjp・ナビゲーター】
もんT

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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