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船でしか行けない仙人堂へも!「最上川舟下り義経ロマン観光」はまさにトークライブ

2024-04-26

山形県を流れる最上川。この母なる川はかの有名な俳人・松尾芭蕉が「五月雨を集めて早し最上川」と詠んだことでも知られています。山形県民でもなかなか体験したことがない「最上川舟下り」。この記事では、「最上川舟下り義経ロマン観光」を運営する最上峡観光開発株式会社代表取締役社長・芳賀由也さんにたっぷりと魅力を聞きながら、舟下りの体験の模様をレポートします!船でしか行けない日本唯一の仙人堂への上陸参拝もできますよ。

絶景にうっとりする乗船受付所

写真:山形県公式観光サイト やまがたへの旅 公式アカウント

観光船の乗船受付所というと川の近くを想像しませんか?「最上川舟下り義経ロマン観光」は、高屋駅という小さな高台にある駅にあります。
降車人数が1人か2人という、この小さな駅から見る最上川の風景はまさに絶景!舟に乗る前に絶景を楽しんでもらいたいという芳賀社長のこだわりなんだとか。確かに目を見張るような美しい風景が広がっています。
今回取材したのは冬なので、ご覧のような一面の雪景色。雪の白、そして冬の草木の黒色の対比が、まるで水墨画の世界のようで美しさについうっとりしてしまいます。
受付所の前には兼高かおるさんの記念看板もお出迎えしてくれます。兼高かおるさんは、テレビ番組「兼高かおる世界の旅」で150ヵ所以上を旅した日本のジャーナリストです。山形県内を120ヵ所も巡っていますが、最上渓にある仙人堂には3回も訪れています。
兼高さんと芳賀社長との出会いや兼高さんからインスピレーションを受けたお話しは舟の中でのお楽しみ。受付所からの景色を満喫しながら、船着き場へ向かいましょう。

貴重な体験…上る!?舟下り

写真:山形県公式観光サイト やまがたへの旅 公式アカウント

「上る舟下り」という見出しをみて、怪訝な顔をされた方もいるでしょう。最上川舟下りとご紹介しているにも関わらず、“上る”という言葉に混乱したのではないでしょうか?義経ロマン観光の舟下り、実は川の流れに逆らって上っていくのです。
船着場から舟に乗り、どんどんと川を逆走します。手つかずの自然を眺めながら、熊、イタチ、おしどりなどのさまざまな動物との出会いも楽しめます。舟運時代に栄えた集落跡や、今もう渡れない赤い橋、蛇や登り龍、猿のように見える岩を眺めながら、どんどん川を上っていきます。
最上川を上る醍醐味は、なんといっても義経一行の足跡を辿れること。平家を滅ぼしたのち、兄の源頼朝に追われる身となった義経。追っ手から逃れるために舟で最上川を遡って逃げたという伝説が残っているのです。急流にさしかかるとまるで鳴門海峡の渦潮のように渦を巻く川面が突如として現れます。渦の間を上るのはまさにアドベンチャー。舟が波とぶつかり水しぶきが真横を飛びます。気分はもう義経一行。大興奮で上っていきますよ。
ちなみに、上ったら下って船着き場まで送り届けてくれます。折り返した後は上るときとは全く違う雰囲気で、一気にリラックスタイムです。上りの激しい川と下りの穏やかな川と両方満喫できるのは義経ロマン観光だけですよ。

舟でしか参拝できない!縁結びの仙人堂

写真:山形県公式観光サイト やまがたへの旅 公式アカウント

最上川の対岸にある「仙人堂」。約800年前に源義経一行が奥州へ落ち延びたとき、従者「常陸坊海尊」がそこで修行し、開基したとされています。
そして、時代は江戸へ。俳諧師・松尾芭蕉は弟子の曽良とともに『おくのほそ道』の旅へ出ます。義経一行の道筋を辿るように最上川を下った芭蕉。舟から降り、仙人堂へ足を運んだそうです。
ここで芭蕉は、もともと「五月雨を集めて“涼し”最上川」としていたものを“早し”に考え直したとされています。義経も芭蕉も歴史上の偉大な人物。その2人が、山形の地で同じ最上川を渡り、仙人堂へ立ち寄った――。そう考えるだけで夢が膨らみますね。
また、仙人堂はあらゆるご利益が叶うと言われています。特に縁結びにご利益あり。縁結び祈願に来たら、「縁結び切符」がおすすめです。カップルやご夫婦であれば、2枚購入し、裏面に相手へのメッセージを書いて交換するのはいかがでしょう?
“船でしか行けない仙人堂”は日本でもここだけ!ぜひ上陸して参拝しましょう。

軽快なトークライブが魅力!

写真:山形県公式観光サイト やまがたへの旅 公式アカウント

最上川舟下りと言えば、舟唄やガイドを聞きながらの船旅が醍醐味ですが、2024年で47周年を迎えた「義経ロマン観光」は、やはり一味違いますね。
今回案内をしてくれた芳賀社長は、3万回以上の案内経験を持つ超大ベテラン。今までは、船頭さんたちを「ガイド」と呼んでいたそうですが、乗船したお客様から「これはガイドじゃなくてトークライブだ!」との賞賛の声に応えて、単なるガイドではなく「トークライブ」と呼ぶようにしたそうです。ゆえに義経ロマン観光の最上川舟下りは「最上川トークライブクルーズ」とも呼ばれています。
スタートの合図は「Let’s go」。さながら夢の世界へ誘われたようです。“義経ロマン”と名づけるくらい義経ファンな芳賀社長。お聴きする義経伝説は知らないことだらけ。いろいろなものに例えてお話しくださるので、聞いていてもわかりやすいです。大人は納得、子どもたちはお伽話を聞いているように感じるでしょう。外国の方には英語でも対応しているので、国境を越えて楽しめそうですね。

舟の上で食す山形の味が美味い!

写真:山形県公式観光サイト やまがたへの旅 公式アカウント

舟の上でのお食事は格別。舟下りとセットで予約できます。十割そばと芋煮を堪能しながらの舟下りは最高ですよ。
山形の芋煮は地域ごとさまざまな具材が入りますが、鴨肉と山菜入りはここだけのスペシャルメニュー。普段、芋煮に食べなれている山形県民でもなかなか食べられません。鴨肉の歯ごたえと山菜との相性はバツグン。邪道かもしれませんが、芋煮へ蕎麦を少し入れて食べたら山菜そばへ。いろいろな楽しみ方ができますよ。
そして、最後に「わき水コーヒー」をいただきます。仙人堂の湧水で作るコーヒーは味わいがとってもマイルド!義経や芭蕉も飲んだ水と同じものを味わっているのだと思うと感慨深いですね。一緒にいただいたごぼうのスナックはコーヒーの味を一層引き立たせてくれました。チュロスのような形でかわいらしいです。
舟の上で山形の食も満喫してくださいね。

山形のフロンティアへようこそ!

アクティビティではあるものの、老若男女問わず楽しめるのが最上川舟下りの魅力。
歴史上の人物である源義経や松尾芭蕉の話は、小さなお子さまには難しいと思われるかもしれません。しかし、わかりやすいようにキャラクターに例えてお話ししてくれるためお子さまも楽しめますよ。歴史を学んだ大人でも納得の解説です。歴史ファンでなくてももっと義経や芭蕉のことを知りたくなるでしょう。
山々の間を舟で渡るとそこはもうフロンティア。「何もない、だから素晴らしい」を実現しています。癒しと冒険、人との交流を求めにぜひいらしてくださいね。
さあ、最上川トークライブクルーズへLet’s go!

■関連MEMO
山形県公式観光サイト「やまがたへの旅」
https://yamagatakanko.com/
最上川舟下り義経ロマン観光
https://mogamigawa.jp/

【トラベルjp・ナビゲーター】
山形県公式観光サイト やまがたへの旅 公式アカウント

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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