真夏のような暑さと日差しの強い日が続くと、どうしても心身のバランスを崩しがちになります。そんな時、強い味方となってくれるのが、爽やかな香りで気分を晴れやかにしてくれるシトラス。
ビタミンのほか、栄養がたっぷりと含まれることで知られる身近なシトラスレモンがもたらしてくれるうれしい効果と手軽に実践できる活用術を、美養フードクリエイターで中医薬膳師でもある岩田麻奈未さんにうかがいました。
1日を通してこまめに摂りたいレモンレモンはとても身近なシトラス(柑橘類)ですが、美肌や健康にいい栄養素をたっぷりと含んでいます。美肌ビタミンの代表である
ビタミンCは、
活性酸素を除去する効果や
アンチエイジング効果が期待でき、
クエン酸は
疲労回復効果が高いことで知られています。
「私は
朝起きたら、レモンの果汁をミネラルウォーターや炭酸水で割った “レモンウォーター” を作って飲んでいます。香りが爽やかで、スッキリと目覚められます。湿度が高く憂鬱になりがちな気分もリセットしてくれますし、睡眠中に失った水分やビタミンCを効率的に補給できます」(岩田さん)
炭酸水には
酸をまろやかにする作用があるため、レモンの酸味が苦手という人にもおすすめ。また、血流を促して胃腸の働きをよくする働きもあるので、食欲のない時にレモン果汁を炭酸水で割ったものを飲むといいのだそう。
ただ、ビタミンCは体内に貯めておけない栄養素。一度に大量に摂っても、使わなかった分は対外に排出されてしまうので、
こまめにとるのがポイントです。夜は紫外線や暑さ、湿気のストレスで失われたビタミンCを補って眠りにつきたいもの。
「寝る前にビタミンCを補給すると、
寝ている間に細胞を修復してくれます。とくに
副腎は免疫力などを向上させる働きのある「DHEA」というホルモンを生成し、
身体がストレスに対抗できる状態を作り出す重要な臓器で、常にビタミンCを大量に消費しています。夜のお風呂上がりにもレモン果汁+炭酸水を飲めば、ビタミンCやミネラルをしっかりと補給できます」(岩田さん)