緑茶は抗酸化作用を持つカテキンが豊富で、ノンカロリーなヘルシー飲料。海外でも和食ブームを背景に興味を持つ人が増えています。今回は東京・西麻布にある
souen櫻井焙茶研究所の所長、
櫻井真也さんにお茶の美味しい淹れ方や楽しみ方を教えていただきました。
桜前線の次は“新茶前線”が北上中「夏も近づく八十八夜……」という文部省唱歌『茶摘み』の歌詞もあるように、茶摘みが始まるのは八十八夜ごろ。立春から数えて88日目のことで、大体5月2日あたり。ただ実際には地域によって多少差があり、鹿児島のような暖かいところでは4月上旬ごろから、一方、静岡県の山間地など涼しいところでは5月中旬ごろから始まります。基本的には桜のように南から北上していくそうで、
“新茶前線”なんて言葉もあるのだとか。
「新茶の良さは、特有の青っぽさ、爽やかさ、みずみずしさなどにあります」と櫻井さん。なかにはみずみずしさを際立たせるよう、乾燥の具合を調整して水分量をわずかに多めに仕上げているものもあるそうです。