フルーツの多くは水分でできているため、ドライフルーツにすると栄養がぎゅっと凝縮されるそう。皮に含まれた栄養も摂ることができて便利です。今回は、ドライフルーツごとの栄養と効能、オーブンを使って家で作る方法を紹介します。
(c) norikko - Fotolia.com
とくに食物繊維をしっかり摂りたい方には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方を多く含んだドライフルーツがおすすめです。カリウムや鉄分も豊富に含まれるそうです。
フルーツごとの栄養はさまざま。代表的なものを紹介します。
●マンゴービタミンA、E、β-カロテン、葉酸が豊富。ビタミンAやEは美容によいとされ、β-カロテンも若々しさに欠かせないといわれています。
●レーズン(ぶどう)カルシウムや鉄分、マグネシウムなどをよく含んでいます。むくみやすい方、貧血や便秘にお悩みの方によいのだとか。
●ラズベリー天然のポリフェノールの一種であるエラグ酸が豊富で、美容ケアにおすすめ。ビタミンA群もエイジングケアによいとされています。
●ブルーベリーアントシアニンやビタミンA、カリウムなどを豊富に摂取することが可能。冷えや美容が気になる方はもちろん、よく目を使う方にも好まれます。
●トマト美容と健康に欠かせないビタミンCやリコピンを豊富に含み、エイジングケアの味方ともいわれています。
■オーブンで手軽にドライフルーツ作りドライフルーツは、家でも手軽に作ることができます。基本的には、干して水分を飛ばせば完成です。
網に広げて外に干せばいいのですが、干し網ネットを使うと鳥や虫に食べられてしまう心配がありません。1〜2週間ほどでおいしいドライフルーツになります。
「そんなに待てない!」という場合は、オーブンを使う方法がおすすめです。
1.フルーツを厚さ5〜7mm程度にスライスします。
2.オーブンにオーブンシートを敷き、その上にスライスしたフルーツを並べます。
3.約100℃で1時間程度、乾燥させます。
4.フルーツをひっくり返し、さらに30分ほど乾燥させます。
5.いったん取り出して乾燥具合を確認します。好みの固さになっていれば完成、もう少しと思うならば再びオーブンへ。
6.すぐに食べる分をのぞき、密閉できる容器に乾燥剤と共に入れて冷蔵庫で保存します。
いいことずくめに感じるドライフルーツですが、ビタミンCに関しては乾燥と共に極端に少なくなってしまいます。
また、フレッシュフルーツに含まれる水分は、体の老廃物の排出に役立つので、何事においてもドライのほうがいいということはありません。
フレッシュとドライを上手に使い分けながら、おいしいフルーツをたっぷりと楽しみたいですね。
(平野智美)