昔から“お腹にいい”“便秘にいい”と言われるサツマイモ。これからが旬のサツマイモの魅力と、美味しく簡単に作れる大学芋のレシピをご紹介しましょう。
■お腹の調子を整える食物繊維が豊富食物繊維には「不溶性」(水に溶けないもの)と「水溶性」(水に溶けるもの)の2種類があります。サツマイモには特に「不溶性」の食物繊維が豊富。水に溶けない食物繊維はしっかりと腸まで届き、水分を含んで便のかさを増やしてくれます。さらに腸を刺激し、便通をスムーズに。この時、腸内の有害物質も一緒に外に出してくれる、という心強い働きも期待できます。
■サツマイモ独特の成分「ヤラピン」サツマイモを輪切りにすると、皮のフチから白っぽい液体がうっすらと現れます。これは「ヤラピン」という成分。この「ヤラピン」にも腸の動きを活発にし、お通じを良くする働きがあります。食欲の秋、食べ過ぎたお腹のお掃除にもサツマイモは活躍してくれそうです。
今回ご紹介する大学芋のレシピは、オリーブオイルで揚げ焼きにし、メープルシロップで仕上げます。メープルシロップを使えば砂糖にはほとんど含まれないカルシウム、マグネシウムなどの栄養もとれますよ。
■メープルシロップのシンプル大学芋レシピ制作:料理家 崎野晴子
<材料 2人分>サツマイモ 中1本
オリーブオイル 80cc
メープルシロップ 大さじ1.5〜2
白ゴマ 適量
<作り方>1、サツマイモは皮を良く洗って水気を拭き、両端を1〜2cmほど切り落とす。ピーラーでしま模様に皮をむき、幅1cm弱に切る。
2、サツマイモをボウルに入れ、かぶるくらいの水を入れる。1分経ったら水を捨て、もう1度水を入れて15分置く。(※はじめはアクが濃く出るのですぐに水を換えます)
3、水気を軽くきり、耐熱皿に並べてふんわりラップをかけて、500wで2分加熱する。(水気は軽くきる程度で。水分でスチームできるので、拭き取らないようにしてください)
4、フライパンにオリーブオイルを熱し、両面に焼き色がつき、カリっとするまで揚げ焼きにする。
5、クッキングペーパーの上でしっかりと油を切り、お皿に盛る。メープルシロップを回しかけ、白ゴマをふる。
オリーブオイルを使えばオリーブの香りもうっすら。サツマイモのほのかな甘み、メープルの深み、そこにそれぞれの香りが重なります。シンプルでも美味しい大学芋に仕上がりますよ。
(崎野晴子)