この夏ヒートアップ プレミアムなかき氷がブームの兆し
2015-07-17 12:00 eltha
昨今のかき氷人気といえば、1年中かき氷を販売する専門店「ひみつ堂」(東京・台東区)や、アップルマンゴーがたっぷり盛られた「マンゴーチャチャ」(同・渋谷区)などが知られる。共に、行列ができる人気店だ。また、今年4月にオープンした「ICE MONSTER(アイスモンスター)」(同・渋谷区)も話題になっており、17日からはメルセデス・ベンツ コネクション(同・港区)に期間限定ショップが登場。
今年6月に発売された日本初のかき氷店ガイドブック『にっぽん氷の図鑑 かき氷ジャーニー』(原田泉著/ぴあMOOK)も売れ行きは上々で、「特に大人層を中心に支持されています。本格的な夏の行楽シーズンに向けて、再び動きがありそうな状況」(担当者)だという。かき氷は今、数あるスイーツの中でもブームの中心に近いところにいる。
この流れにいち早く反応したのが、ティラミスやナタデココ、パンナコッタなどの最先端スイーツをいち早く取り入れて全国区に押し上げてきた実績がある、ファミリーレストランのデニーズだ。
同社は今年6月からフワフワ食感のかき氷「純氷かき氷」を展開。さらに、7月からは「桃のデザート」フェアに合わせて新メニュー『氷 ピーチフルーツ』も用意するなど、かき氷に力を入れている。新メニューは皮ごと食べられるモモを中心に、キウイやオレンジ、バナナなどのフルーツを贅沢にトッピングした、食べ応えのあるプレミアムかき氷。風味にもこだわりを見せており、氷は純度の高い水を48時間かけて凍らせたものを使用。粉雪のようなフワフワとした柔らかな感触と口どけもポイントだ。
フルーティーなピーチと練乳のシロップは上品な風味で、子どもはもちろんのこと、大人もターゲットにしていることがわかる。東京都内で注目されているプレミアムかき氷は大人層が支持していることを考えると、同社の新メニューにより、プレミアムかき氷人気が全国に広まる可能性は高い。
風物詩のひとつとして長年日本の夏を彩ってきたかき氷。今年の夏は、これまでとはひと味違う受け入れられ方で、老若男女を楽しませてくれそうだ。