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「まるで別猫!」ガリガリ猫はふわふわ美猫に激変、つらい思いしてもおじいさんの愛忘れず…人間好きな老猫の新たな一歩

2024-02-22 16:10 eltha

 NPO法人『ねこけん』では、TNR(捕獲・不妊去勢・戻す)の際、状態の悪い猫を保護する場合がある。愛媛で保護されたガリガリ、ぼろぼろの老猫も、そのうちの1匹だ。まるで魚のようにぺったんこに痩せていたものの、可愛がってくれたおじいさんの愛を忘れず、人間が好きだったこの猫。数ヵ月でふわふわ美猫に激変し、新たな一歩を歩み出す。

保護当初の体重は1.8キロ!(写真:ねこけんブログより)

保護当初の体重は1.8キロ!(写真:ねこけんブログより)

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■山中に残された猫、保護したときは1.8キロで「魚みたい」

 ガリガリに痩せこけ、汚れた毛を刈った中から出てきたのは、「まるで魚のよう」にぺったんこの体。保護当初、そんな状態だったのが“ガリリン”と呼ばれた老猫だった。もともと、愛媛の山中に住む90代のおじいさんにゴハンをもらっていたのだが、その人が亡くなり、多頭飼育崩壊に近い形で15匹もの猫が残された。おじいさんの代わりに猫を助けていた身内も、冬には山に行けない。そんな緊急事態のなか、『ねこけん』に保護されてきたのだった。

 代表理事・溝上奈緒子氏によると、「カリシウイルスに感染して口や歯の状態が悪化。毛づくろいもできなかったようで、体中ガビガビ。汚れきった毛玉だらけの長毛を刈ると、それだけで1キロくらいありました」とのこと。

 ガリガリのボロボロ…そんなひどい状態だった老猫だったが、『ねこけん』でキレイにしてもらい、病気の治療もして安心して暮らせる場所を手に入れると、もりもりゴハンを食べるように。「保護したときは1.8キロしかなかったのが、すぐに3キロくらいに増えました」というように、みるみる回復して元気になっていった。

 そんな姿をブログ用に写真に撮ろうとするが、なかなかうまくいかなかった。なぜかというと、「人間が好きすぎたから」。「ゴハンをあげていたおじいさんが、とても可愛がっていたのでしょう。すごく人に慣れた、人間が好きな猫なんです。人が好きで近づきすぎて、なかなか写真が撮れないほど(笑)」とのこと。体はボロボロではあったものの、この猫の心はおじいさんからもらった愛を忘れていなかったのだろう。

少しずつふっくらしてきて…(写真:ねこけんブログより)

少しずつふっくらしてきて…(写真:ねこけんブログより)

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 そして保護から3ヵ月も経つと、丸刈り状態だった毛並みもすっかり生えそろった。ガリガリだった体もこけていた顔も、すっかりふっくら。ブログに掲載された写真には、保護当初からは似ても似つかないような、ふんわりサラサラの長い毛とパッチリした目、立派なヒゲの可愛らしい猫が写っていた。

 そして、そんな風に幸せを表したようなふわふわ猫は、ついに新たな家族との出会いを迎える。ある夫婦とお見合いし、2月に入ったところでついにトライアルに出発したのだ。

 いきなり環境が変わった猫がパニックにならないようにと、優しい夫婦は自宅に大きなケージを用意してくれたそう。おかげで、猫はどっしりとケージに鎮座し、早くも落ち着きを見せている。

 夫婦は猫初心者だということだが、猫を家に迎え、一緒に暮らすためにしっかり準備をしてくれた。そして、ふわふわになった老猫は、今も変わらず人間が大好き。『ねこけん』も、「きっとすぐに仲良くなれるでしょう」と太鼓判を押している。



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