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スケールの大きな自然のなかで、多彩なアクティビティを楽しめるのも、ハワイの魅力。今回は、ハワイ諸島の中で最も大きいビッグ・アイランド(ハワイ島)へ。マナ(霊力)に守られていると伝わる谷で、奇跡のような自然と、素顔のハワイに出合った。
ワイピオとは「曲がりくねった水」という意味。途中、車で川を渡ったり、ちょっとした冒険気分を味わえる
運転手のハナさん。時折、車を降りて野生のパッションフルーツなどを取って来てくれた。ちなみに、手にもっているのはノニ。万能薬として重宝された
ポリネシア系の先住民といっしょにハワイの地へもたらされたタロ芋。主食とされてきたが、近代化とともにこの100年の間ずっと生産量は減少していた。ところが最近、健康食として見直され、復活の兆しがあるという
今回は車で谷間を巡るツアーに参加した。谷底へ向かう坂の傾斜はなんと25%を越えるとか。事故ったら、谷底に真っ逆さまだ。車の乗り心地はジェットコースターよりもスリリングだった。そこは慣れているのか、ガイドのアリスさん。年季の入った明るく楽しい方で、平気な顔をして話し続ける。何よりも日本語で説明してくれたのは助かった。 ワイピオ渓谷には、古くからたくさんの人々が住んでいたことが、1946年にハワイ島を襲った巨大な津波によって、ワイピオの村は根こそぎ破壊され、ほとんどの人がこの谷を去ってしまったらしい。でも、その津波の時に、谷間に住む人々の中で死んだ人は一人もいなかったという。それは、この谷のマナが護ってくれたからだろう、とハワイの人々は信じているという話だ。 今では50人ほどの人々が、この地で、ハワイアンの主食であるタロ芋を栽培し、漁に出かけ、昔ながらのライフスタイルで生活しているそうだ。 谷の底に着くと、遠くに「ヒイラヴェの滝」が見えた。いや、見たのは滝の跡で、残念ながら「雨季(1月〜6月)以外は、干上がっているのが普通」と言われた。 しかし、見渡す限り360度を深い緑で覆われた谷底の風景は壮大だった、と言葉にすれば陳腐だが、自分というものが点のように小さく思える感覚が新鮮だった。一方で、身近にあったハイビスカスなどの鮮やかな花々は大きく見える。 さらに奥地へ進むと、タロ芋畑が広がっていた。タロ芋は、ただの食糧の一種というだけでなく、日本文化にとっての米に匹敵する重要な存在といわれる。ちなみにタロ芋はもともとハワイにあったものではなく、先住民がポリネシアから移住してきた時にもたらされたものだ。耳をすませば太古の楽園に戻ったような静けさが満ちていた。まさに“ハワイアンの秘境”だ。 ワイピオ渓谷は森林浴というか、マナの癒し効果をたっぷり体感できる。ハワイというと、海水浴やサーフィン、ショッピングなどが定番だが、豊かな自然と人間が共存してきた文化や歴史に触れるのも貴重な経験になるはずだ。
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