長く続く火山活動で誕生した大きな8つの島と130近くの小島や岩礁からなるハワイ諸島。現在、人が住む主要な島は6つあり、最も古い島は約500万年前に誕生した“カウアイ島”、そして最も新しい島は約10万年前に生まれた“ハワイ島”だ。古い順番に西から東へ、年齢も個性も異なる島が連なっている。
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溶岩の流れた跡が見えるキラウエアの山肌(ハワイ・ヴォルケーノズ国立公園/写真提供:ハワイ州観光局)
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火山活動で生まれた、黒々とした溶岩の景色がハワイ島の特徴。舗装された道沿いには、白いサンゴを並べて書いた名前やメッセージが見られる(クイーン・カアフマヌ・ハイウエイ/写真提供:ハワイ州観光局) |
ハワイ島では、現在もキラウエア火山が活動しており、島の面積は広がり続けている。世界自然遺産になっているハワイ火山国立公園では、そんな活火山の様子を間近で観察できる。オレンジ色の溶岩が海へ流れ込んでいく様子は、まさに“生きている島”だ。さらにハワイ島の東では、海底火山“ロイヒ”がひっそりと活動中。この火山によって、いつの日か、ハワイに新たな島が生まれるだろうと言われている。
現在、ハワイで最も若いハワイ島は、ほかの主要な島7つを足した面積よりも大きく、通称“ビッグ・アイランド”と呼ばれる。元々ハワイ島を造り出した火山であるマウナケアやフアラライをはじめ、4000mにも及ぶ5つの山の存在、そして活動中であるキラウエア火山の影響などにより、島には地球に存在する13の気候帯のうち、11の気候帯が存在する。ハワイ島は地球の自然が凝縮された、美しく魅力的な島なのだ。
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