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「一生妊婦かもしれない」48時間に及ぶ前駆陣痛に気が狂いそうになり…

2021-01-01

NST計測器

出産予定日のことです。痛みを伴うおなかの張りに気づきました。産婦人科からおなかの張りが10分間隔を切ったら電話するように言われていたため、慌てて陣痛アプリを立ち上げましたがなかなか間隔が安定しません。「前駆陣痛」が続くこと丸2日。痛む子宮と折れそうになる気持ちをこらえて、陣痛を迎えた私の体験談をお話しします。

出産予定日に訪れた初めての痛み

妊娠37週に入ったときから、今か今かと待っていた陣痛。初めて痛みを伴うおなかの張りが来たのは出産予定日当日でした。ようやく訪れた本格的な痛みを前に、意外と冷静に病院に向かう準備をした私。

ママ友からすすめられていた陣痛アプリを立ち上げ陣痛間隔を計ろうとしましたが、4分・15分・8分・20分……と一向に安定しません。半日計り続けてもおなかの張りの間隔が安定することはなく、それでも回数だけは結構来ているからと思い、産婦人科に電話をすることに。

ところが、電話中に言葉が途切れるほど痛い陣痛が来ても「10分を切るまでは自宅で待っていてください」と言われてしまい、心細さを抱えたままおなかの張りの隔間を計り続けました。

48時間痛みに耐え続けて精神的に限界に

前駆陣痛といっても、間隔が安定しないだけで痛みとしては陣痛とさほど変わらないものでした。おしるしが出始めて体は着実に分娩に向けて変化していても、おなかの張りの間隔が安定しない限りは家を出られないもどかしさで、次第に気がおかしくなりそうになりました。

ストレスのあまり実母に「一生妊婦かもしれない」と意味不明な電話をかけたのはいい思い出です。前駆陣痛が来てからはずっと、生理痛に似た鈍い痛みが慢性的に続いていて、精神的な苦しさに加えて身体的にもつらいものでした。

計測をやめたときに訪れた陣痛

前駆陣痛から48時間が経過、偶然にも結婚記念日を迎えました。痛みを我慢しながらシャワーを浴びて夫とテレビを観ていると、座っていられないほどの痛みに。おなかの張りの間隔が安定しない苛立ちに耐えかねて、シャワーを浴びる前から間隔を計ることを放棄してしまっていましたが、慌てて計ってみると間隔はすでに3分を切っていました。

慌てて病院に連絡を入れ、動揺する夫の運転で病院へ。病院到着からさらに21時間の陣痛の末に娘を出産しました。

陣痛が軌道に乗るジンクス!?

出産後、母子健康手帳を見ると「分娩所要時間:21時間」と記録されていました。あんなに痛かったのに記録はたったの21時間……と肩を落としましたが、陣痛しかカウントされないとのことです。

前駆陣痛がとても長かったことを助産師さんに話すと「前駆陣痛が長かった方はみなさん、陣痛間隔を計ることを諦めたり放棄した途端に陣痛が軌道に乗ったとおっしゃる」と笑っていました。担当医は「結婚記念日に生まれてきたくて赤ちゃんがおなかにとどまったかもね」と笑っており、私としても今となっては都合よく解釈しています。

臨月に入ってから、「陣痛間隔10分以内!」と気にするあまり陣痛間隔の計測に執着しすぎた私。痛みに耐えながら、早く病院に行きたくて焦る気持ちとも戦った2日間のストレスは相当のものでした。しかし陣痛の末に出会うことができた娘は尊くかわいい存在に思えました。娘のおかげで、前駆陣痛に悩んだ2日間も今となっては良い思い出です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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監修/助産師REIKO

著者:こさい れい0歳女児の母。元テレビ番組ディレクター。フランスで育った自身の経験をもとに海外生活、旅行、子育てについて執筆している。

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提供元:ベビーカレンダー

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