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まるでお伽の国!世界遺産の町「チェスキー・クルムロフ」の見所

2023-03-01

大きく屈曲して流れるヴルタヴァ川に抱かれた「チェスキー・クルムロフ」は、世界で最も美しい町と称えられる世界遺産の町。南ボヘミアの貴族によって13世紀に城が建設され、町の歴史が始まりました。
赤やオレンジ色の屋根瓦が連なる中世の町並みが美しく残り、世界遺産に登録されているこの町は「眠れる森の美女」とも称されます。広場や路地沿いはパステルカラーの可愛らしい建物が建ち並び、お伽の世界が広がります。

チェスキー・クルムロフの町

写真:Hiroko Oji

町中を大きく蛇行しながら流れるヴルタヴァ川沿いに広がるお伽の世界のような町並みが魅力のチェスキー・クルムロフ。歴史地区が世界遺産に登録されており、世界中から観光客が訪れる人気の町です。
南ボヘミアの貴族によって13世紀に城が建設されたのが、この町の歴史の始まり。14世紀には支配者が移り変わるなかで華々しく発展を遂げ、16世紀、ルネッサンス都市としての現在の姿が出来上がり、繁栄の頂点に達しました。しかし、次第に近代化から取り残されて行く運命に。そのおかげで当時の美しい風景がそのまま現代まで保存される結果に繋がりました。

写真:Hiroko Oji

このお伽の世界への入り口は、童話の世界から飛び出してきたかのようなブディヨヴィツェ門。列車で到着したら、もしくはバスで終点の一つ手前で下車した場合には、この門をくぐることになり、ここから旧市街散策が始まります。

写真:Hiroko Oji

町並みを見下ろすように高台に建っているのは、シンボル的存在のチェスキー・クルムロフ城。ボヘミアではプラハ城に次ぐ規模の大きなお城です。ヴルタヴァ川の川床から真上に続くように突き出た大きな岩の崖上に聳えるこの雄大な姿は、町中のどこからも見上げることができます。

お伽の世界で町並み散策

写真:Hiroko Oji

町の中心地はスヴォルノスティ広場。石畳で覆われ、可愛い屋根の形にパステルカラーの建物が軒を並べており、まるでおとぎの国に迷い込んだかのよう。どの建物にもホテルやカフェ・レストランに土産物屋などが入り、南側には観光案内所もあり、観光客で溢れる広場です。ヨーロッパではあちらこちらで見られるものですが、ここでも広場の一角には1716年に建てられたペスト終焉を祝う記念塔が建っています。

写真:Hiroko Oji

チェスキー・クルムロフでは、石畳のどの路地に入って行っても、パステルカラーの壁に可愛らしい窓周りの装飾、個性ある形の屋根の建物に入るカフェや土産物屋、レストラン・・・と散策が楽しく所ばかり。
シロカー通り沿いには古いビール醸造所だった建物を利用したエゴン・シーレ(※)・アート・センター(写真:左の白い建物)があり、アート好きにはお薦めの通りです。
※20世紀初頭におけるオーストリア生まれの絵画の巨匠

写真:Hiroko Oji

地図が無くても、町のどこからもお城が確認でき、川に囲まれた町並み散策が楽しめます。

地域博物館

写真:Hiroko Oji

バスターミナルとスヴォルノスティ広場を結ぶホルニー通り沿いにあるのが地域博物館。1650年〜1652年の間に建てられた旧イエズス会グラマースクール(神学校)の建物を利用しており、西側には美しい装飾のファサードを持つ町で最も古い初期バロック様式の建物です。

写真:Hiroko Oji

館内では、町のミニチュア模型や町にかかわりのある人々の肖像画、チェスキー・クルムロフと南ボヘミア地方の考古学的資料や発掘品・民俗・芸術工芸など多方面にわたる展示が見られ、見応えがあります。

写真:Hiroko Oji

博物館の西に隣接するのはセミナールニー庭園。展望テラスのある中庭で、かつては勉強、スポーツ、リラクゼーションに使用されていました。現在はお城と町並みの風景が素晴らしい展望台になっています。
<地域博物館の基本情報>
住所:Horni 152,381 01 Cesky Krumlov,
電話番号:+420-380-711-674
開館時間:9:00〜12:00、12:30〜17:00
休館日:月曜日

聖ヴィート教会

写真:Hiroko Oji

スヴォルノスティ広場近くに入り口のある高い塔をもつゴシック様式の教会は、ヴルタヴァ川の畔に1407年に建設された聖ヴィート教会。

写真:Hiroko Oji

この教会には吸血鬼伝説が残されています。
代々名門貴族が支配してきたこの町で、1719年〜1947年まで城を所有したのはシュヴァルツェンベルク家。その最初の城主の妻が数々の奇怪な行動をとったことにより、人々から「悪魔の力を信じている」と気味悪がられ、いつしか「吸血族の娘」とされてしまったのです。1741年5月にウィーンで亡くなり亡骸をこの町に運んだのですが、吸血鬼にとどめを刺すかのように遺体の心臓に杭が打たれ、遺体の上には重たい墓石が置かれこの聖ヴィート教会に埋葬されたのです。

写真:Hiroko Oji

主祭壇は初期バロック様式で、15世紀のフレスコ画や1716年に2階に設置された巨大なバロック式パイプオルガン、ドームなど、一見の価値があります。1995年には、国の文化財に指定されました。
<聖ヴィート教会の基本情報>
住所:Kostelni,381 01 Cesky Krumlov,
電話番号:+420-380-711-336
開場時間:
(月・水〜金)9:00〜16:30
(火・土)9:00〜17:00
(日)11:00〜17:00

川沿い風景

写真:Hiroko Oji

ところで、この町の名前「チェスキー・クルムロフ」なのですが、チェスキーは、チェコ語で「ボヘミアの」という意味、クルムロフは「川の湾曲部の湿地帯」を意味しており、その川沿いを散策するのも心に残るひと時となります。

写真:Hiroko Oji

川沿いのみならず、小さな水路沿いにも可愛らしい建物が軒を並べ、カフェやレストランのテラス席が設けられており、ちょっと一休みするのにちょうどいい!

写真:Hiroko Oji

昔ながらの水車小屋も残されており、タイムスリップした気分でのんびり過ごせる世界遺産の町です。

日帰り観光も可能ですが・・・

チェスキー・クルムロフはプラハやチェスケ・ブジェヨヴィッツェから日帰り観光も可能な町ですが、お城や博物館だけでなく、路地裏探検や川沿い散策にもたっぷり時間をとりたくなる町です。早朝の静まり返った町並みや夜のライトアップで浮かび上がる建物もとても魅力的ですので、ぜひ宿泊を伴ってご訪問なさることをお薦めします。
2023年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
チェスキー・クルムロフ・オフィシャルサイト(外部リンク)
https://www.ckrumlov.cz/cz/mesto-cesky-krumlov/
地域博物館(外部リンク)
https://muzeumck.cz/

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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