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チェコ第二の都市「ブルノ」で見逃せない徒歩観光スポットはここ!

2023-03-15

チェコの東半分を占めるモラヴィア地方の中心地がブルノ。チェコ第二の都市で、商工業の中心でもあります。9世紀〜10世紀にかけて栄えた後も、お城や大聖堂・教会等の文化遺産が数多く残されてきました。また文化・学問の中心でもあり、多くの美術館や博物館、図書館、大学が存在する街でもあります。
歴史と文化が融合し、優雅さが漂うブルノの街には観光スポットが目白押し。旧市街を中心に徒歩で観光が可能な町です。

ブルノの街並み

写真:Hiroko Oji

チェコの南モラヴィア地方に位置するブルノは、9世紀〜10世紀にかけてモラヴィア王国の主要都市として栄え、11世紀末にはプシェミスル家の城がおかれ、12世紀末よりモラヴィア辺境伯領の中心地となった歴史のあるチェコ第二の都市です。
鉄道駅から北に延びるマサリコヴァ通りを歩くと歴史を伝える建物がズラリと建ち並ぶ旧市街に通じます。

写真:Hiroko Oji

街の観光の拠点となる広場の一つ「自由広場」はブルノの中心的広場。中世の頃に形造られ、年間を通じて、ワインフェスティバル、イースター、クリスマスマーケットなどのイベントが開催されます。
初期バロック様式のペスト柱は1679年のもの。広場を取り囲む多くの建物は、かつてのモラヴィア貴族や富豪のお屋敷でした。広場の一角には2010年に設置された銃弾のような形をした黒く磨かれた花崗岩製の天文時計があります。

写真:Hiroko Oji

農家直送の新鮮野菜・果物が店頭に並ぶ市場として人気の「キャベツ広場」も観光の拠点となる広場の一つ。周辺にはホテルやカフェ・レストランが多数あり、年末にはクリスマスマーケットが開催されます。広場の地下には迷路のような広大な空間が広がり、かつてのワイン貯蔵庫、薬の製造施設、囚人用の檻などを見ることができます。

シュピルベルク城

写真:Hiroko Oji

このブルノの街並みを旧市街の西にある丘の上から見下ろしているのが「シュピルベルク城」。城の麓には木立ちに囲まれた大きな庭園が広がり、チェコ文化遺産指定のブルノで最も重要な史跡です。
13世紀中頃、当時のボヘミア王プシェミスル・オタカル2世によって建設されました。

写真:Hiroko Oji

もと国王の城やモラヴィアの伯爵の居城だったものが、後には巨大なバロック様式の要塞に変貌、17世紀に神聖ローマ帝国によって監獄として利用され、オーストリア帝国時代には厳重な刑務所として、さらには軍の兵舎として利用されてきました。現在はブルノ市博物館が入っており、ブルノ有数の文化の中心地となっています。

写真:Hiroko Oji

館内ではブルノの文化遺産が常設展示され、数世紀にわたる王家の歴史を辿ることができます。
展示室はいくつもに分かれ、シュピルベルク城の700年間における歴史が年表と共に年代ごとに解説されています。また、地下牢に収監された囚人たちの様子が再現され、戦争状況下の生活や武器、ブルノ史の大きな出来事の紹介や、彫刻や絵画、アンティーク家具などの展示を見ることができます。
<シュピルベルク城の基本情報>
住所:Spilberk 210/1,662 24 Brno,
電話番号:+420-542-123-611
開館時間:6:00〜21:00

聖ペテロ聖パウロ大聖堂

写真:Hiroko Oji

旧市街の南端、ペドロフの丘にある聖ペテロ聖パウロ大聖堂は、ブルノ観光のハイライトの1つ。1092年にはすでにこの場所にロマネスク様式の教会が建っていました。14世紀に現在見られるようなゴシック様式になり、20世紀初頭になってネオゴシック様式の塔が加わって完成。天を突くような鋭く尖った2つの塔は、街中のどこからも目印となります。

写真:Hiroko Oji

厳かな空気に満ち溢れる天井の高い大聖堂内は見事なステンドグラスとアーチの美しさが格別!黄金に輝く聖遺物箱にも目を奪われます。

写真:Hiroko Oji

尖塔への入り口は大聖堂の外側を回った所にあり、最初は石造り、途中からは木製の狭く急な階段で上れます。途中階では通路で二つの塔を行き来できるようになっており、午前11時を町中に告げる鐘の音として知られている釣り鐘を見ることができます。最上階からは美しいブルノの街全体を見渡せる大パノラマが楽しめます。
<聖ペテロ聖パウロ大聖堂の基本情報>
住所:Petrov 9,602 00 Brno,
電話番号:+420-543-235-031
開場時間:8:15〜18:30(日曜日のみ7:00〜)

市庁舎と塔

写真:Hiroko Oji

キャベツ広場から北への通りを入ったすぐにあるのは旧市庁舎。観光案内所が入っており、フレスコ画の部屋やクリスタルホールなどの内部見学が可能です。

写真:Hiroko Oji

この旧市庁舎のラドニツカー通り側の入り口には、ゴシック様式の石細工の装飾が1511年に施されました。5本のうち中央の塔がゆがんでいる理由も、この装飾を造った建築家が十分な報酬を得られなかった腹いせのためという言い伝えがあり、クスッと笑える一コマです。
また、この入り口から入ったホールの天井には、ブルノを襲撃したという伝説をもつ街のシンボルであるドラゴン(ワニに見えます)が張り付いていますので、頭上にもご注意を!

写真:Hiroko Oji

塔へは入り口の反対側にある階段から上ります。ジグザグの木製階段を上って見渡す眺めは素晴らしく、シュピルベルグ城や聖ペテロ聖パウロ大聖堂などを含んだブルノ市街が一望の下です。
<旧市庁舎の基本情報>
住所:Radnicka 8,602 00 Brno,
電話番号:+420-542-427-150
開場時間:10:00〜18:00

モラヴィア博物館

写真:Hiroko Oji

キャベツ広場に面して建っているのが、1817年、オーストリア皇帝フランツ1世の命により設立されたモラヴィア博物館。チェコで2番目に古くて広い博物館です。1614年〜1618年にかけて、オロモウツ司教のフランティシェク・ディートリッヒシュタイン枢機卿によって建てられた宮殿を利用しており、ブルノ最大のバロック様式の建物。建物自体も素晴らしい歴史を伝えるものです。

写真:Hiroko Oji

館内では歴史や文化、考古学、文学や音楽など、さまざまな分野の600万点以上もの膨大な展示品を見ることができます。
膨大な数の鉱物・宝石や古生物に始まり、アンモナイトや古代植物の葉などの化石、等身大のマンモスやマンモスの歯に恐竜の骨、先史時代の生活の様子などが展示されているスペースはとても広く見応えがあります。また、ブルノ育ちの作曲家レオシュ・ヤナーチェクの仕事部屋も見所となっていて、彼の音楽の世界に浸ることもできます。

写真:Hiroko Oji

階段を少し上がったスペースでは世界各国の人気コミック・アニメに交じって、日本の「ドラえもん」や「鉄腕アトム」なども展示されています。日本では馴染みの薄いこのブルノの土地で、ひらがなやカタカナ・漢字のアニメを目にして一瞬ホッとするひと時です。
<モラヴィア博物館の基本情報>
住所:Zelnytrh 8,659 37 Brno-sted,
電話番号:+420-515-910-443
開館時間:14:00〜23:00(金曜日のみ〜0:00)
休館日:日曜日

徒歩で回れる観光スポットがギュッと詰まったブルノ

ここでご紹介した観光スポットは徒歩で回れるところばかりですが、街中をトラムやバスが行き交い、観光の起点となる広場を網羅しているので、歩くのがちょっと…いう方は公共交通機関を利用すると、時間も短縮できラクに観光が楽しめますよ。
この他にも地下納骨堂のある聖ヤコブ教会や「トロイの木馬」のようなモニュメントがある聖トマーシュ教会、トラムやバスでの訪問が便利なメンデル博物館やトゥーゲントハット邸などもお薦めの観光スポットです。
きっと一日だけでは消化不良を起こしてしまうに違いないブルノ観光。美味しいビールやチェコ料理を堪能できるカフェやレストランもたくさんありますので、ぜひ1泊だけでも宿泊してブルノの街を楽しんでくださいね。
2023年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
ブルノ旧市庁舎(外部リンク)
https://www.gotobrno.cz/misto/stara-radnice/
チェコ政府観光局:シュピルベルク城(外部リンク)
https://www.visitczechrepublic.com/ja-JP/33bb21ae-2e05-4e88-96bd-a6a628c8de7e/place/c-spilberk-castle
チェコ政府観光局:モラヴィア博物館(外部リンク)
https://www.visitczechrepublic.com/ja-JP/24289bd1-6a80-4dd7-97cd-aadacea5fe6c/place/c-brno-moravian-museum
聖ペテロ聖パウロ大聖堂(外部リンク)
https://www.gotobrno.cz/misto/stara-radnice/

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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