春先のデトックスにおすすめしたい!山菜の栄養・種類・楽しみ方とは?

春が近づいてくると、無性に山菜を食べたくなりませんか?山菜とは、里山等に自生する食用にできる植物を指します。山菜の旬は非常に短く、まさに旬ならではの滋味深いおいしさを堪能できる貴重な食材。筆者は毎年この時期は、山菜そばセットをお取り寄せして楽しんでいます!

山菜の新芽は栄養満点!

山菜の多くが芽吹き始める2月から3月。この時期、自然界では厳しい冬を越した動物たちが、雪解けの中で新鮮な植物の芽を食べることを心待ちにしています。そんな外敵から自身を守るため、山菜の多くは独特の苦みやえぐみを備えています。ぜんまいなど、あく抜きなどの下処理が必要とされる山菜が多いのはこのためなんですね。

山菜でデトックス!?

山菜の苦み成分のひとつ「植物性アルカロイド」には、新陳代謝のサポートや老廃物の代謝など、デトックス効果が期待されています。
寒い冬はつい自宅にこもりがちになってしまい、運動不足になりがち…少しづつ活動しやすくなる春先こそ、代謝を上げてデトックスを! 山菜は食の面から、デトックスをサポートしてくれる食材と言えます。
ふきのとう・たらのめ・こごみなどは特に食物繊維が豊富なので、腸活にもおすすめです。

山菜でエイジングケアもサポート!

画像は山菜料理専門宿「出羽屋」さんの山菜タルト。山菜に、こんな楽しみ方もあるんですね!山菜に含まれる苦み成分には他にも「ポリフェノール」があります。ポリフェノールも代謝促進によるデトックス作用が期待されていますが、何といっても「抗酸化作用」が高いのも特徴のひとつ。
抗酸化作用とは、細胞老化のもとになる活性酸素の働きを抑える力のことで、美肌作りや血管の老化の抑制など、美容と健康をサポートしてくれます。
山菜の王様とも呼ばれる「たらのめ」には、抗酸化作用の高い栄養素「ビタミンE」も豊富に含まれているので、特にエイジングケアが気になる人にはおすすめ!あくが少なく、天ぷらや鍋など料理に使いやすいのも特徴です。

山菜でむくみ予防

山菜には他にも、細胞内の余分な塩分を排出する働きのある「カリウム」も豊富に含まれています。細胞内の水分量を調整することで、むくみ予防につながります。
特に、うど・ふきのとう・ぜんまい等に豊富です。うどは酢の物やきんぴらにするとおいしいですよ!ふきのとうは丸ごとてんぷらにすれば手軽です。ぜんまいは、下処理済みのものを購入すれば、あえ物やみそ汁などに手軽に加えることができます。

山菜で美肌作り!

こごみやぜんまいには、肌細胞や粘膜を乾燥から守り強くする「カロテン」も豊富に含まれています。これらは、美肌作りに欠かせないビタミンCや、妊活や妊娠初期に特に必要とされる「葉酸」も豊富です。

旬の山菜を楽しもう!

旬が短い山菜ですが、美容や健康をサポートしてくれる栄養が豊富なので、是非見かけたら食事に取り入れてみましょう。筆者が毎年取り寄せて楽しんでいるのは、以前お取り寄せ記事でもご紹介した、山形の山菜料理専門宿「出羽屋」さんの山菜そばセットです。

國塩 亜矢子( フードコーディネーター)
【保有資格】
・女子栄養大学認定・食生活指導士1級
・べジフルビューティーアドバイザー
・調味料ソムリエ
・キッズキッチンインストラクター
【著書】
・決定版!節約・冷凍レシピ(宝島社)
【プロフィール】
フードコーディネーター・インナービューティー料理研究家。「インナービューティー」を軸とした自宅での少人数制レッスン、メディアでのコラム執筆、レシピ開発等の仕事を通じ、「正しい食のあり方」×「美」についてのエッセンスを伝えている。
出産後は離乳食レシピや妊活・マタニティ・授乳ママレシピの開発にも積極的に取り組み、女性のライフステージごとに関わる「食」の大切さを幅広く発信中。