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桜に牡丹に石楠花も!奈良・岡寺「大和三大観音はるかぜ回廊」

2023-04-08

奈良県明日香村にある「岡寺」は、日本最初の厄除け霊場のひとつです。また岡寺は、日本最古の観音霊場、西国三十三所観音巡礼(日本遺産)の奈良県霊場でもあります。その岡寺と、県内の長谷寺、壷阪寺の3ヶ寺の“春の花と風景”をめぐるイベントが「大和三大観音はるかぜ回廊」です。四季折々の花々が美しい“花の御寺”岡寺で厄除けとともに春の花を楽しんでみませんか?

天竺牡丹で埋め尽くされた「華手水舎」と「華の池」

写真:モノホシ ダン

奈良県明日香村にある岡寺は、日本最初の厄除け霊場のひとつで、西国三十三カ所観音霊場の弟7番目の札所としても知られています。
春の岡寺では、桜や牡丹に石楠花の花が楽しめます。写真は江戸時代の1612年(慶長17年)に建てられた仁王門で重要文化財。
「大和三大観音はるかぜ回廊」は、その岡寺と、近隣の長谷寺、壷阪寺の3ヶ寺を巡り、季節に合わせた切り絵御朱印を授与する“回廊シリーズ”の第三弾です。今回のテーマは「春の花と風景」です。

写真:モノホシ ダン

なお、岡寺の手水舎は、フォトジェニックな「華手水舎」として知られています。「大和三大観音はるかぜ回廊」では、ゴールデンウイーク期間中、2つの造園業者さんから献花された天竺牡丹(ダリヤ)で埋め尽くされます。

写真:モノホシ ダン

さらに手水舎の隣にある「華の池」では、池を埋め尽くす天竺牡丹が圧巻です。なお年により、曜日や花の都合で期間が変動します。期間が近づいたら岡寺のホームページなどで最新情報をチェックするようにしましょう。

3ヶ寺の切絵を納める特製台紙と春の花をあしらった切絵朱印

写真:モノホシ ダン

厄除けのご利益のほかに“花の寺”でも有名な岡寺では、毎年4月中旬から5月上旬のかけて約3000株の石楠花が咲き誇り、鮮やかなピンク色が境内を彩ります。

写真:モノホシ ダン

さらに開山堂の西側、楼門の前には牡丹の花園も設けられ、春爛漫の岡寺を楽しむことができます。

写真:モノホシ ダン

なお「大和三大観音はるかぜ回廊」期間中は、特別切絵朱印(1部1000円)、並びにご朱印を納める特製台紙(500円)が授与されます。岡寺の特別切絵朱印には「本堂と桜」と「石楠花」がデザインされています。

岡寺の開祖の「義淵僧正」と岡寺大仏の作者「弘法大師」

写真:モノホシ ダン

岡寺の寺号の由来は633年(天智天皇2年)、当時の日本仏教界の第一人者である義淵(ぎえん)僧正が、草壁皇子の住んだ岡宮をもらい受ける形で創建したことによります。
義淵僧正はその法力を用いて、農地を荒らす悪龍を本堂前の龍蓋池に封じ込めました。岡寺の法号「龍蓋寺(りゅうがいじ)」は、龍蓋池に封じたこの龍の説話に由来したものです。蓋である大きな“要石”は触ると雨が降るという言い伝えがあります。

写真:モノホシ ダン

また岡寺は、弘法大師ゆかりの寺院でもあります。それは岡寺の御本尊の「岡寺大仏」が弘法大師により造られたからです。この大仏は、仏法にゆかりのあるインド、中国、日本の3国の土を混ぜて造ったとされる日本最大の塑像です。
境内では弘法大師を祀る大師堂のほか、複数の修行大師像が佇んでいます。ちなみに2023年(令和5年)は、弘法大師御生誕1250年にあたる記念の年です。

写真:モノホシ ダン

神秘的な雰囲気の漂う、岡寺奥之院の石窟堂は「弥勒の窟」と呼ばれ、石窟の奥には微笑みを浮かべた弥勒菩薩坐像が祀られています。
洞窟の入口左脇には弥勒菩薩、右脇には苔生した地蔵菩薩が安置され、春には石楠花の花が咲いています。

“しゃくなげの道”で新緑とピンクのコントラスを満喫!

写真:モノホシ ダン

奥之院石窟を過ぎると“しゃくなげの道”があり、三重宝塔まで新緑とピンクのコントラスを存分に楽しめます。

写真:モノホシ ダン

ちなみに、石楠花はツツジ科に属する花で、枝の先にまとまって花を付けるのが特徴です。その花言葉は、仏教用語に相応しい「荘厳」です。

写真:モノホシ ダン

“しゃくなげの道”から続く“もみじのトンネル”の展望所からは、本堂と季節の花を見下ろせます。完成までに約30年もかかったという立派なお堂の中には、弘法大師作の塑像・如意輪観音坐像(重要文化財)が祀られています。

三重宝塔からは“日本の原風景”明日香村の絶景が

写真:モノホシ ダン

また新緑の頃の“もみじのトンネル”では、もみじの種を目にすることも。もみじの種は写真のように、翼果(よくか)と呼ばれるもので、種が落ちるときに風によって遠くに運ばれるために翼のような形をしています。
その独特の形状は、ドラえもんのひみつ道具の一つ「タケコプター」を思わせます。

写真:モノホシ ダン

岡寺のランドマークタワーである「三重宝塔」は、新緑と紅葉とのコラボがよく似合います。毎年10月第3日曜日には年に1度、初層壁画扉絵が特別公開されます。

写真:モノホシ ダン

三重宝塔は、岡寺随一のビュースポットでもあります。聖徳太子ゆかりの橘寺や日本で初めて写経が行われた川原寺などを一望できます。春の岡寺で季節の花々と絶景を満喫してください。

春の3寺合同イベント!「大和三大観音はるかぜ回廊」

いかがでしたか。奈良県の西国三十三所観音霊場である岡寺、長谷寺、壷阪寺の3ヶ寺は、車でそれぞれ約30分の距離にあり、1日で訪れることが可能です。この機会に、大和三大観音で咲き誇る春の花と観音巡礼を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2024年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
奈良・岡寺の紫陽花が美しい!「大和三大観音 あぢさゐ回廊」
https://www.travel.co.jp/guide/article/41081/
和傘とのライトアップも!奈良・岡寺「大和三大観音もみじ回廊」
https://www.travel.co.jp/guide/article/47210/
岡寺(外部リンク)
https://www.okadera3307.com/

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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