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街そのものが世界遺産!韓国・慶州の歴史とグルメをめぐる旅

2023-05-17

韓国・慶尚北道に位置する「慶州(キョンジュ)」は、古代、新羅王朝の都として栄えました。現在、その遺構の多くは世界文化遺産に登録されており、韓国有数の古都として、国内外から数多くの観光客を集めています。現代と歴史とが共存する街・慶州は、いわば、街そのものが世界遺産であり、歴史遺産の宝庫というべきスポット。今回はそんな慶州ならではの歴史的風景と韓国グルメを堪能する旅に出てみましょう。

街そのものが世界遺産!慶州市の旧市街地

写真:乾口 達司

慶尚北道に位置する慶州は、古代、朝鮮半島を支配した新羅の都が置かれていたところ。かつての都の上に広がる旧市街地およびその周辺の遺構は「慶州歴史地域」の名で、2000年、世界文化遺産に登録されました。
写真は慶州の南方に位置する「南山」から慶州の街並みを見下ろした一枚ですが、慶州が四方を山々や河川に囲まれた要害の地に築かれていたことがうかがえます。

王城のあった「月城地区」

写真:乾口 達司

その中心が「月城地区」。新羅時代の王宮「月城」(半月城)があったところで、現在、史跡公園として整備されています。朝鮮半島の歴史を記した『三国史記』によると、月城は、101年に第5代・娑尼師今によって築かれました。「月城」の名は崖と河川によって囲まれた三日月あるいは半月の形状をした立地であることにちなみます。
敷地内では現在も発掘調査が続けられており、その様子を間近に見ることができます。

写真:乾口 達司

月城地区のもう一つの見所は、こちらの「瞻星台(せんせいだい)」。花崗岩を加工した築かれた円筒状の塔で、その高さは9メートルあまり。『三国遺事』によると、第27代・善徳女王の時代(632年〜647年)に築かれた、東洋でもっとも古い天文台の遺構であるとされます。

写真:乾口 達司

国立慶州博物館には、月城地区をはじめ、慶州一帯から出土した遺物が数多く収蔵・展示されています。月城からはすぐのところにあるため、あわせて訪れましょう。
<月城地区の基本情報>
住所:慶尚北道慶州市仁旺洞
アクセス:新慶州駅より車で約20分

古代と現代とが共存する「大陵苑地区」

写真:乾口 達司

慶州の歴史遺産の代表格といえば、やっぱり古墳!12万5400坪という広大な敷地を有する「大陵苑地区」には、大小23基の古墳が点在しています。「大陵苑」の名は、第13代・味鄒王が「大陵に葬られた」という『三国史記』の記述に由来します。
しかし、敷地から一歩外に出ると、ご覧のように、たくさんの自動車が車道を当たり前のように走っています。過去と現在とが共存するシュールな光景に圧倒されること、間違いありませんよ。

写真:乾口 達司

大陵苑でまずご覧いただきたいのが、こちらの「天馬塚」。直径47メートル、高さ12.7メートルの円墳で、その名は、天馬を描いた白樺の皮製の馬の泥よけが出土したことに由来します。出土品はほかに金冠など1万1500点余り!
大陵苑は唯一、内部の公開されている古墳です。内部にもぜひ足を踏み入れてみましょう。

写真:乾口 達司

しかし、古墳は大陵苑にだけあるわけではありません。街の各所にこんもりとした円墳が顔をのぞかせています。場所によってはベンチも設置されているため、のんびりくつろぎながら、古墳を眺めるのも一計でしょう。
<大陵苑の基本情報>
住所:慶尚北道慶州市皇南洞
アクセス:新慶州駅より車で約20分
入園料:有料

中央市場とハナロマート慶州農協本店

写真:乾口 達司

もちろん、慶州には遺跡だけが存在しているわけではありません。かつての都の上には市街地が広がり、たくさんの人が暮らしています。そんな庶民の日常を知るには、市場に出向くのが一番!慶州には「中央市場」と「城東市場」という2つの大きな市場があります。
写真は中央市場。数えきれないほどの店舗が軒を連ねています。

写真:乾口 達司

新鮮な魚介類も所狭しと並べられています。ほかにも、さまざまなものが売られているため、買い物がてら、出向いてみましょう。
<中央市場の基本情報>
住所:慶尚北道慶州市金城路295
アクセス:新慶州駅より車で約15分

写真:乾口 達司

調理器具を持ち合わせていない旅行者が、旅先で生鮮食材を買い求めるのは難しい。そんなことをお思いの方にお勧めなのは「ハナロマート慶州農協本店」。庶民的なスーパーで、たいていのものはこちらで揃います。しかも、外国人旅行者向けのお店よりも格安で同じ商品を買い求めることができますよ。
<ハナロマート慶州農協本店の基本情報>
住所:慶尚北道慶州市路西洞163-2
アクセス:新慶州駅より車で約15分

スンドゥブやピビンパ!慶州でお勧めのお店

写真:乾口 達司

散策に疲れたら、慶州のグルメも堪能しましょう。写真は月城地区の西側に店舗を構える「ファンナムメットルスンドゥブ」です。
慶州はほかの都市に比べてスンドゥブを出すお店が多く、スンドゥブは慶州を代表するグルメといえるでしょう。そのなかでも、ここ、ファンナムメットルスンドゥブで珍しいのは、写真の松茸スンドゥブ。松茸のほか、さまざまな魚介類も入っています。
<ファンナムメットルスンドゥブの基本情報>
住所:慶尚北道慶州市皇南洞155
アクセス:新慶州駅より車で約20分

写真:乾口 達司

こちらは「富剛食堂(プガンシッタン)」のピビンパ。その向こうにずらりと並べられているのは「パンチャン」(おかず)の数々。韓国では、注文したメニューとは別に、こういったパンチャンがしばしば無料で出されます。
ソウルやプサンのような大都市に比べて、慶州のお店で出されるパンチャンは品数も多く、パンチャンをつまんでいくだけでもお腹がいっぱいになりますよ。富剛食堂は慶州バスターミナルのすぐ近くにあり、アクセスも便利。ちなみに、店舗の2階は格安の宿泊施設となっています。
<富剛食堂の基本情報>
住所:慶尚北道慶州市路西洞170‐7
アクセス:新慶州駅より車で約15分

写真:乾口 達司

慶州ならではのお土産としてお勧めしたいのは、写真の「皇南パン」。「パン」といっても、なかにあんこが詰まった饅頭のようなもの。しかし、このあんこ、甘くないのでいくつでも食べられます。賞味期限が2日間と短いですが、冷たくなっても、あたためなおすと美味しくいただけます。
<皇南パンの基本情報>
住所:慶尚北道慶州市皇吾洞347-1
電話番号:054-749-7000
営業時間:午前8時から午後10時
定休日:年中無休
アクセス:新慶州駅より車で約20分

世界遺産の街・慶州をめぐろう

街全体が世界遺産となっている慶州。過去と現在とが絶妙な形で共存していること、ご理解いただけたでしょうか。街を散策することがそのまま慶州の歴史を学ぶことになっており、それだけに慶州では市街地に点在するさまざまな地区に足を運ぶことをお勧めします。慶州を散策し、その悠久の歴史を感じてみてください。
2023年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
月城圏―釜山ナビ(外部リンク)
https://www.tabi.kr/gyeongju/wolsung
大陵苑―釜山ナビ(外部リンク)
https://www.busannavi.jp/gyeongju/9259
国立慶州博物館(外部リンク)
https://gyeongju.museum.go.kr/jpn/

【トラベルjp・ナビゲーター】
乾口 達司

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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