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観光列車「伊予灘ものがたり」で行く松山から大洲・八幡浜への旅

2023-07-13

数ある観光列車の中でも圧倒的な人気を誇る「伊予灘ものがたり」。7年以上にわたり愛され続けた列車が2021年12月にラストランを終え、2022年4月に2代目にバトンタッチ。リニューアルではプライベート車両を備え、さらにおもてなしの質に磨きがかかりました。
2代目伊予灘ものがたりで行く八幡浜編の旅をご紹介します。

2代目伊予灘ものがたり 1号車「茜の章」2号車「黄金の章」

写真:東郷 カオル

伊予灘ものがたりは、愛媛県のJR松山駅と伊予大洲駅・八幡浜駅を結ぶ人気の観光列車です。予讃線(愛ある伊予灘線)を走るので、「エモい」と評判の下灘駅に降り立つことができるのもポイント。下灘駅は瀬戸内海に面した何もないからこそフォトジェニックな駅で、鉄道ファンのみならず観光客にも人気の駅です。もちろん観光列車ならではの、沿線の人々との心温まるお手振り交流も楽しめます。
伊予灘ものがたりには4つの“ものがたり”があります。走る区間・方向によってそれぞれ「大洲編」「双海編」「八幡浜編」「道後編」と名付けられています。
一度乗車したことがある人も、「2022年のリニューアルで何が変わったの?」と疑問に思っているはず。最大のポイントは、2両編成から3両編成への変更です。伊予灘ものがたりの基本情報と、新設された3両目についても紹介していきましょう。

写真:東郷 カオル

こちらは1号車「茜の章」。伊予灘を染める夕焼け空を思わせる茜色のデザインです。2号車にはない4人掛けシートがあるのも特徴のひとつで、グループや家族利用に最適です。
運転席側を大型のガラス扉としたことで前面展望も楽しめる工夫がされています。

写真:JR四国

こちらは2号車「黄金(こがね)の章」。降りそそぐ太陽や、愛媛のみずみずしい柑橘がイメージされています。1号車と異なるのが、ペアシートとカウンターシートで構成されている点です。一人旅でも気兼ねなく利用できるので、少人数やお一人の場合はこちらの車両がおすすめです。

特別な時間を演出するプライベート車両「陽華の章」

写真:東郷 カオル

3号車「陽華の章」は、“大切な人と過ごす時間と空間”というコンセプトのもとに新たに生まれた車両。2人掛けのソファーシートが4席、海に向かって配されています。2名から8名で利用でき、ワンランク上の完全プライベート空間を楽しむことができます。
気になる料金ですが、利用人数分の乗車券・特急券に加え、グリーン個室券(28,000円、2023年6月現在)が必要です。2名から利用できますが、人数が多いほど割安ということになります。
プロポーズや記念旅行、プレゼント旅行など、用途はさまざま。列車好きの仲間で貸切るのもいいですね。

伊予灘ものがたり「八幡浜編」で楽しめるお食事

写真:東郷 カオル

伊予灘ものがたりではそれぞれの“ものがたり”によって楽しめるお食事が異なり、「八幡浜編」では「門田フレンチ〜伊予灘ミニコース〜」が提供されます。とはいっても車内ではオーダーできませんので、事前に食事予約券を購入しておきましょう。「JR四国 旅の予約センター」や「JR四国ツアー」なら10日前まで、Web・アプリの「tabiwa by WESTER」やJR四国の「みどりの窓口」なら4日前まで申し込みが可能です。

写真:フォトAC

「八幡浜編」ではお食事提供のあとに下灘駅に到着します。もちろん下車して写真を撮る時間も設けられているので、存分にフォトジェニックな駅を堪能してください。

伊予灘ものがたり沿線の大洲のみどころ

写真:東郷 カオル

列車は海沿いを離れ、大洲へと向かいます。伊予大洲駅を過ぎたら、車内から大洲城が見えるポイントがあるので、このタイミングを見逃さないようにしましょう。駅を過ぎ、川を渡る瞬間がお城と車内を撮影できるチャンスです。

写真:東郷 カオル

時間が許す人は、帰りにぜひ大洲の町を散策してみてください。町歩きだけではなく、伊予灘ものがたりから見えた大洲城や、贅を尽くした臥竜山荘を水面ギリギリから楽しめる「おおず城下のお舟めぐり」もおすすめです。

写真:東郷 カオル

「おおず城下のお舟めぐり」は4カ所あるどの乗り場から何度乗っても1100円(2023年6月現在)と大変お得ですが、さらに大洲城・臥竜山荘(写真)・盤泉荘の3施設をセットにした乗船券も1800円(同上)と相当お得。どこか1施設にでも立ち寄る予定があるなら、舟と施設のセット券を購入されると旅もワンランクアップし、楽に観光でき、さらに思い出に残ること間違いなしです。

伊予灘ものがたり「八幡浜編」の目的地・八幡浜では道の駅「みなっと」が楽しい!

写真:東郷 カオル

伊予灘ものがたり「八幡浜編」の終着駅は八幡浜駅です。愛媛県産のみかんの半分以上の量がこの八幡浜市で栽培されています。
道の駅「みなとオアシス八幡浜みなっと」の中の産直・物販・飲食施設「アゴラマルシェ」にはみかんジュースがずらり!こんなにみかんの品種があるのかと驚くばかりのラインナップです。選ぶのに困りますが、ぜひ濃厚なみかんジュースをお楽しみください。

写真:東郷 カオル

同じ敷地にある「どーや市場」も必見。八幡浜漁港に水揚げされた新鮮な魚を直売する施設で、午前中にはさまざまな魚が並び賑わいます。新鮮な大きなネタを使ったお寿司も格安で手に入ります。できれば八幡浜に素泊まりして、翌朝の朝食に訪れるのがおすすめ。

写真:東郷 カオル

道の駅ではレンタサイクルが利用できます。佐田岬半島も人気ですが、宇和海に向かって延びる全長約3kmほどの諏訪崎(写真)なら、体力がなくても電動自転車で楽にアクセスできます。
電動自転車は数に限りがあるので、スケジュールが決まっているのなら予約しておくといいでしょう。軽く汗をかいたあとは、道の駅から徒歩約10分の場所に湧き出るモール温泉「八幡浜黒湯温泉みなと湯」を利用するのもいいでしょう。

「伊予灘ものがたり」の予約はお早めに

リニューアル後も人気が衰えない伊予灘ものがたり。以前と同じように、旅行の予定が決まったら早めに予約しましょう。予約は乗車日の1ヶ月前から可能です。沿線の城下町や港町も一緒に楽しんでみてください。
取材協力:JR四国
2023年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
伊予灘ものがたり(外部リンク)
https://iyonadamonogatari.com/
香川と徳島の美味しいとこどり!観光列車「四国まんなか千年ものがたり」(外部リンク)
https://www.travel.co.jp/guide/article/45860/
四国・高知を走る美味しい観光列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」(外部リンク)
https://www.travel.co.jp/guide/article/47256/

【トラベルjp・ナビゲーター】
東郷 カオル

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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