2024-04-14
ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診しましたが、解決策は見つけられません。さらに小学校のスクールカウンセリングを受け、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできず、教育センターの不登校専門窓口を紹介されます。不安を抱えながら窓口を訪れたねこじまさんは、相談員さんが親身になって話を聞いてくれたことで、心が少し軽くなりました。そして、今後もし長期的に学校に行けないことがあっても、受け入れ可能な市の施設があることを教えてもらったのです。
後日、スクールカウンセラーの先生に、「今後、学校以外の場所を視野に入れていくのもアリなのかも」と話したねこじまさん。しかし、カウンセラーの先生は「いいえ! 学校でのルールを自分の中で納得させて、理解していくことが大切」だと言い切りました。
ねこじまさんは、今後についていったん考えを整理することを伝えましたが、その後、次のカウンセリングの予約を取ることはありませんでした。
そしてある日の夜、まっちくんが「怒ったり泣いたり、休んだりするかもしれないけど、学校で頑張るよ」と自分の気持ちを打ち明けてくれたのです。こうして、ねこじまさんは自分たちのスタイルでやってみようと決意を新たにしたのでした。
まっちくんが持ってきた宿題は、歌を練習している動画を撮影して送るというもの。まっちくんの歌声を聞いたねこじまさんは、まっちくんの気持ちと歌詞を重ね合わせ、感動して涙が止まらなくなりました。
ねこじまさんは、「どこへ進めばいいのかわからないとき、どうすればいいのかわからないとき、そんなときが本当にたくさんあります。しかし、立ち止まる時間もきっと無駄ではなく、深呼吸しながら日々を過ごしていこうと思いました」と振り返ります。
この1年間で、まっちくんは本当に成長しました。担任の先生に「文章を書く力がある」と褒めてもらったことは、きっとこれからも、ねこじまさんとまっちくんにとって自信となるでしょう。これからも困難なことがあっても、周囲に流されることなく自分のペースで歩んでいけるといいですね。
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