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マッターホルンに向かってGO!「ゴルナーグラート展望台」からハイキング

2024-09-12

スイス南部ヴァレー州のツェルマットはスキー・登山・ハイキングで人気の山岳リゾート地。マッターホルン観光は外せません。
このマッターホルンに向かってお花畑の中をハイキングできるのが、登山電車で手軽にアクセスできるグルナーグラート展望台からのコース。最初は滑りやすい石ころの多い坂が続きますが、途中からはお花畑が広がり、湖には逆さマッターホルン!大自然の恵みを体いっぱいに感じながらのひと時となります。

ゴルナーグラート鉄道で展望台へ

写真:Hiroko Oji

ツェルマットの町は標高1620メートルにある、ガソリン車乗り入れ禁止リゾート地です。そのため、一つ手前のテーシュ駅から鉄道での移動が必然となります。
ツェルマットの鉄道駅はサン・モリッツと結ぶアルプス横断のパノラマ列車「氷河特急」の発着点としても知られています。その鉄道駅を出て正面にあるのが、ゴルナーグラート鉄道のZermattGGB駅。ここから登山電車の旅がスタートします。

写真:Hiroko Oji

駅を出てすぐに目指すマッターホルンが右側に見え始めます。かわいらしい町並みとともに見える姿から、次第に高度を上げ、森林地帯や牧草地とコラボした風景に変わっていきます。
途中からはまるでマッターホルンへ向かって走るかのような迫力ある眺望が楽しめるコースとなっています。

写真:Hiroko Oji

やがて夏でも雪に覆われた山々とその間から流れ出る氷河を横目にする風景に変わっていくと、終点のゴルナーグラート展望台駅はすぐそこです。

山岳風景最高の眺め!「ゴルナーグラート展望台」

写真:Hiroko Oji

ゆっくり約40分かけて到着するゴルナーグラート展望台。駅から少し坂道を上るとかわいらしいゴルナーグラート礼拝堂「ベルンハルト・フォン・アオスタ」が、その隣にはZOOOMというマルチメディア施設やプラネタリウム、クルムホテルの建物が建っています。
この辺りから見る石造りの駅舎の奥には孤高のマッターホルン!標高4478mの独立峰で、その堂々たる姿に見惚れるばかりです。

写真:Hiroko Oji

ホテルを越えてさらに坂道を上ると展望台のテラスがあり、360度のパノラマが広がります。
ここからは、主役のマッターホルンだけでなく、ゴルナーの谷を挟んだ向こう側に、アルプス山脈第二の高峰モンテローザをはじめリスカム、双子の名峰カストルとポルクス、さらに真っ白な雪の帽子をかぶったブライトホルンなど素晴らしい山並みが一望のもと。山と山の間から流れ出るグレンツ氷河、ツヴェリングス氷河、ゴルナー氷河、シュヴァルツ氷河など豪快な世界が広がります。

写真:Hiroko Oji

谷の反対側に広がる風景も名峰ぞろいの眺め。こちらには山頂を周回できるハイキングコースも続きますので、お時間に余裕があればぜひ歩いてみてください。フィンデル氷河を挟んだヴァリスの山並みも素晴らしい眺めです。

展望台から始めるハイキング

写真:Hiroko Oji

眺望を楽しんだら、ハイキングコースへ向かいましょう。
鉄道駅から展望台を背にマッターホルン方面へ歩き出すあたりは、大小の石がごろごろした急な坂道で滑りやすいので注意が必要です。やがて、鉄道の線路をくぐる方とそのまま下に続く方と分かれ道がありますが、どちらへ進んでも、ローテンボーデンにつながりますので、お好きな方をお選びください。ちなみに線路をくぐると、右下に湖が見えてヴァリスの山並が見通せるコースに、反対にくぐらなければモンテローザなどの山並が見通せるコースとなります。

写真:Hiroko Oji

下ってくると石ころも少なくなり、足元にはエーデルワイスやアルペンローズとともにアルプス三大名花といわれるゲンチアナなどのお花も見え始め、心を和ませてくれます。

写真:Hiroko Oji

この眺めは線路をくぐらずまっすぐ下に向かったコースからの眺めですが、いつのまにか線路を見下ろす角度になっています。
右側にはヴァリス山群、左側にはモンテローザなどの山並み、という贅沢な眺めの中をマッターホルンに向かってさらに下っていきます。

逆さマッターホルンも堪能

写真:Hiroko Oji

やがてゴルナーグラート展望台駅の一つ下にあるローテンボーデンの駅下近くに到着。そこからのコースと合流してさらに下ると一つ目の逆さマッターホルンで有名な湖「リッフェルゼー」を見下ろす地点に。
リッフェルゼーは、標高2757mにある山上湖。辺り一面に色とりどりの高山植物が咲き誇る中、湖面に美しいマッターホルンの姿を映すミラーレイクとして最も有名です。ローテンボーデン駅から下ってすぐのところにあるため、気軽にアクセスできる人気スポットです。

写真:Hiroko Oji

リッフェルゼーからさらに5分ほど進むともう一つの湖が現れます。ここでも逆さマッターホルンの姿が楽しめ、「自然真っ只中」を感じられます。

写真:Hiroko Oji

二つ目の湖を通り過ぎてさらに次の鉄道駅リッフェルベルグへ向かいましょう。
途中のコース上でもお花畑が広がる中、マッターホルンを正面に見るという贅沢な眺めの歩きやすいハイキングが続きます。

お花畑の中をリッフェルベルグへ

写真:Hiroko Oji

湖を過ぎてしばし上り坂に差し掛かりますがすぐにまたなだらかな下りへと入ってゆき、振り返れば出発した展望台が小さく見えるようになっています。

写真:Hiroko Oji

やがて正面に見えていたマッターホルンを左手に仰ぎながら、ヴァリス山群に向かって下るコースとなり、下方に見えてくるのがリッフェルベルグの鉄道駅。足元にはお花畑が一面に広がっています。
駅そばにはレストランとホテルの建物、さらにフーリ方面に行けるゴンドラ乗り場もあります。ここで一息ついてゆっくり休憩するもよし、さらにハイキングを続けてフーリ村やリッフェルアルプへ向かうもよし、ゴンドラに乗ってフーリを経由し、シュヴァルツゼーやマッターホルン・グレイシャー・パラダイス展望台方面へ向かうもよし。様々な選択肢がありますので、お時間とご自分の体力に合わせて楽しんでくださいね。

写真:Hiroko Oji

リッフェルベルグ駅からマッターホルンに向かって小高い丘に登ったところには、リッフェルベルク礼拝堂「ブルーダー・クラウス」が建っています。
ヴァイスホルンを象った輪郭を持つ礼拝堂で、周りには黄色いお花を中心にお花畑が広がり、標高2590mから渓谷を見下ろす眺めも絶景そのものです。

ハイキングコースは盛沢山!

ツェルマットでは、ここでご紹介したコースのほかにも様々なハイキングコースが用意されています。どれをとっても途中から枝分かれし、分かれ道にはわかりやすい標識が立っています。列車やゴンドラのマークもあって途中から利用することも可能。巡り方は一人ひとり異なり、標識を見て行きたい方向を選びながら進むことも楽しみの一つとなるでしょう。ご都合やご自分の体調に合わせてお楽しみくださいね。
2024年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
ツェルマット公式ホームページ(外部リンク)
https://www.zermatt.ch/jp
スイス政府観光局(外部リンク)
https://www.myswitzerland.com/
マッターホルンを眺めながらツェルマットの五湖をめぐるハイキング
https://www.travel.co.jp/guide/article/48572/
ツェルマットから訪れる絶景「マッターホルン」を堪能する展望台5選
https://www.travel.co.jp/guide/article/48570/
山岳リゾート地ツェルマット「ホテル ポルクス」でスイスの山岳風景堪能
https://www.travel.co.jp/guide/article/48531/

【トラベルjp・ナビゲーター】
Hiroko Oji

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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