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信長も畏れた男!雑賀孫市の活躍を今に伝える和歌山「孫市まつり」

2023-03-11

雑賀孫市は戦国時代、織田信長に挑み続けた傭兵集団・雑賀衆の頭領です。雑賀衆はいまの和歌山市付近に存在した地侍の集団で、戦国の乱世を生き抜くため鉄砲で武装し、当時最強の鉄砲集団として、強大な権力者であった織田信長に勇猛果敢に立ち向かい、その名は全国に知れ渡りました。その孫市と雑賀衆の活躍を今に伝えるのが「孫市まつり」。武者行列に鉄砲演武、野外時代劇などのイベントでまつりを楽しんでみませんか?

勇壮な孫市まつりのオープニング「武者行列」

写真:モノホシ ダン

2023年(令和5年)で第19回となる「孫市まつり」。まつりのオープンニングを飾るのは、10時30分に和歌山城を出発する武者行列です。
武者行列は、和歌山城・吹上御門広場をスタート、さらに和歌山城二の丸広場を経由し、城外に出て沿道を進み、南海本線和歌山市駅前でいったん集合した後、隊列を整えて鷺森別院へと至る、所要約1時間20分、全長約2.3kmのコースです。出発前には、行列に参加する武者たちが一斉に鬨の声を上げます。
<和歌山城の基本情報>
住所: 和歌山県和歌山市一番丁3番地
電話番号:073-422-8979
アクセス:JR和歌山駅、南海和歌山市駅からバスで公園前下車

写真:モノホシ ダン

武者行列の隊列の中には“孫市まつりを作った男”と呼ばれる森下会長(前から3人目)の姿も。

写真:モノホシ ダン

武者行列のアングルでは、和歌山城天守閣をバックにする構図がおすすめです。まるで城から戦に出陣するかの様子は、まったく違和感がありません。

戦国絵巻さながらの武者行列を楽しもう

写真:モノホシ ダン

武者行列は、雑賀衆を先頭に約60名が参加し、所々では戦国絵巻さながらに法螺貝を吹いて鬨の声を上げます。また、武者行列のコースでは、いくつかある歩道橋の上から全体を見渡して撮影するのもいいでしょう。

写真:モノホシ ダン

南海本線和歌山市駅前では、いったん全員が集合し、ふたたび鬨の声をあげます。ここまでやってくると、武者行列の終点の鷺森別院まではあとわずかです。

写真:モノホシ ダン

孫市まつり実施の間(10:30〜16:30)鷺森別院南側道路は、歩行者天国となるため車両通行止めとなります。道路の入口では、阿波おどり「紀州連」の連員によるお出迎えがあり、まつり気分をいっそう盛り上げます。

日本一の野外劇・鷺森別院で孫市と信長が激突!

写真:モノホシ ダン

石山本願寺の第11代宗主・顕如上人は、神仏をあなどり武力による天下統一を狙う織田信長を仏敵とみなし、全国の本願寺門徒に信長打倒を呼びかけて決戦を挑んだ人物です。
雑賀衆には本願寺の門徒も多く、頭領の雑賀孫市は、顕如上人とともに信長打倒のため本願寺に加勢、圧倒的に有利な織田軍相手に得意の鉄砲隊を駆使し、10年以上にわたって激しい攻防戦を繰り広げました。1560年(永禄3年)顕如上人は本願寺鷺森別院に移られ以後の約3年間、鷺森別院は本願寺の総本山となりました。
写真は2018年(平成30年)の「孫市まつり」で、映画監督の中野広之氏の脚本・演出による鷺森別院の戦国野外劇の様子。

写真:モノホシ ダン

2023年の野外劇のタイトルは、「原田龍二の雑賀孫市見参!信長の野望を撃て!」。そう、主人公の孫市に扮するのは、時代劇『水戸黄門』の助さん役でも知られる俳優の原田龍二さんなのです。信長役は、2018年の第14回孫市まつり以来の出演となる俳優の西村匡生(にしむら まさき)さんです。
今回も、中野広之氏がプロデュースします。野外劇協力は「右京太秦芸能人会」です。最近は、テレビでも時代劇が減ってきているので、刀と刀がぶつかりあう迫真の演技はとても新鮮に感じられるでしょう。

写真:モノホシ ダン

日本一とも言われる、手に汗握る迫力の野外劇終了後、キャストによる記念撮影があります。一緒にステキな俳優さんたちと写真を撮ることもできますよ。

鉄砲隊による勇壮な演武は見逃せない

写真:モノホシ ダン

「孫市まつり」では鷺森別院で、鉄砲隊による勇壮な演武もあります。鉄砲演武は午後から8回、合計6隊が参加して行われます。これほど多くの鉄砲演武が見られるのは、「孫市まつり」ならではです。
<鉄砲演武の基本情報>
1回目(12:40〜12:45)紀州雑賀鉄砲隊、2回目(12:45〜12:55)彦根鉄砲隊、3回目(12:55〜13:05)丹波亀山鉄砲隊(12:55〜13:05)、4回目(13:05〜13:15)堺火縄銃保存会、5回目(14:35〜14:45)紀州九度山真田鉄砲隊、6回目(14:45〜14:55)根来史研究会根来鉄砲隊、7回目(15:40〜15:45)紀州雑賀鉄砲隊&ザ・ビート、8回目(15:45〜15:55)紀州雑賀鉄砲隊&黒潮躍虎太鼓

写真:モノホシ ダン

一般的に火縄銃の射撃の号令は「構え」「火蓋を切れ」、そして「放て!」です。よく「戦いの火蓋は切られた」といいますが、これは火縄銃の安全装置の火蓋に由来します。写真は、彦根鉄砲隊の演武。彦根藩井伊家の赤備え鉄砲隊キャラクター「ひこどん」も参加します。

写真:モノホシ ダン

火縄銃の弾丸には鉛の玉を使います。演武では、鉛玉の代わりに紙を詰めます。そのため射撃後は地面に紙が散乱したりします。この機会に、普段は滅多に見ることのできない鉄砲隊の豪快な演武を楽しみましょう。写真は、丹波亀山鉄砲隊。

子供たちに大人気、スポーツチャンバラや甲冑体験も

写真:モノホシ ダン

鷺森別院前の歩行者天国では、子供たちに大人気、「吉宗くん」などの歴史キャラとスポーツチャンバラを楽しむこともできます。

写真:モノホシ ダン

また、鷺森別院内の「甲冑体験」コーナーでは、戦国時代を彷彿させる甲冑を着こんで記念撮影をすることもできます。

写真:モノホシ ダン

ほかにもステージ上では、雑賀孫市をロックンロールで歌い続けるバンド“THE BEAT”ライブ「よみがえれ孫市」の演奏や、紀州の戦国をテーマにした講演会もあります。
なお、孫市まつりの詳しいスケジュールにつきましては、「孫市まつり」のホームページをご覧ください。

和歌山城の桜まつりとともに楽しみたい

いかかでしたか。同時期、和歌山城では桜まつり(2023年3月26日〜4月10日)も開催されます。「孫市まつり」で、お城で咲き始めた桜とともに、楽しい春の一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
2023年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
和歌山城桜まつり(外部リンク)
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kankou/nenkangyoji/1006612.html
本願寺 鷺森別院(外部リンク)
http://saginomori.or.jp/
史跡 和歌山城(外部リンク)
http://wakayamajo.jp/index.html

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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