■これまでのあらすじ
交際4年で破局した雪子は、傷ついた心を抱えながら、こんな時こそ食べなくてはとニョッキを作ります。出来上がったフワフワのニョッキを食べながら思い出すのは元カレのこと。彼はご飯を作ってくれていたというお婆ちゃんの話はよくしていましたが、父親と母親のことになると言葉を濁していたような気がします。そんな時、雪子は元カレがお婆ちゃんからと言ってくれたクッキーの型のことを思いだしました。使うのはつらいし捨てるのも忍びないし…。
別れたのに家まで来てしまったやっぱり知りたいクッキーの型を返すために元カレの家までやってきてしまった雪子。
クッキーの型を返したいし…何より、なぜ別れたのか、本当のことを知りたいのです。もしかしたら傷つく結果になるかもしれないけれど、前に進むため、当たって砕ける覚悟で玄関へと向かいます。
別れたはずの雪子が家に現れたら、彼は何と言うのでしょうか…。
(傷心ごはん(福々ちえ))