名古屋名物として全国的に知られている「きしめん」。
口当たりなめらかな平打ち麺で子どもでも食べやすく、いろんなアレンジで味わえます。うどんの代わりに使って、いつもと違う風味や食感を楽しんでみませんか?

今回は、きしめんについて徹底解説!
特徴や歴史のほか、人気のアレンジレシピ・鍋レシピ【6選】をご紹介します。温かいきしめんは寒い季節にもぴったりなので、ぜひ試してみてくださいね。
■きしめんとは?きしめんとは小麦粉と塩水で作られた平たい形状の麺です。通常のうどんと比べるとコシはそれほど強くなく、
つるつるとした食感で、のど越しは非常になめらか。火の通りが早く、茹で時間が短いのも特徴です。
濃いめのつゆを使った「かけ」でいただくのが一般的ですが、「ザルきしめん」や「焼きうどん」もあり、多彩な具材と味つけでアレンジできます。
■きしめんの歴史・ルーツを辿るきしめんの歴史は古く、江戸時代にはすでに食べられていました。江戸時代前期の文芸作品『東海道名所期』には、
きしめんは三河芋川(現在の愛知県刈谷市)の名物とされており、当時の名古屋では「きしめん」、江戸では芋川(いもかわ)が訛って「ひもかわ」と呼んでいたと記録されています。
また、きしめんの起源や由来は尾張藩主にキジ肉を入れて提供した「きじめん」、紀州の人から尾張に伝わった「紀州麺」、中国のお菓子「碁石麺(きしめん)」など諸説あります。
■栄養満点! きしめんの人気アレンジレシピ酸味と辛味が効いた「サンラースープ」をきしめんでいただきます。ミネラル豊富なもずくとリコピンたっぷりなトマトを組み合わせて栄養面もバッチリです。さっぱりとした味つけとつるんと食感が融合し、一度試すとやみつきになる美味しさ。ランチや夜食にぜひ。
もずくとトマトのサンラーきしめん
【材料】(1人分)もずく(味付け) 1パック
トマト 1/2個
卵 1個
きしめん(ゆで) 1玉
<スープ>
顆粒チキンスープの素 小さじ 2
水 400ml
みりん 小さじ 1
しょうゆ 大さじ 1
塩コショウ 少々
黒酢 大さじ 1
ネギ(刻み) 大さじ 1
ラー油 少々
粗びき黒コショウ 少々
【下準備】1、トマトはヘタをくり抜き、1cm角に切る。
【作り方】1、鍋に<スープ>の材料を入れて火にかけ、煮たったらもずくとトマトを加えて軽く煮る。

2、きしめんを加えてほぐし、一度沸騰させて溶いた卵を回し入れる。
3、塩コショウで味を調え、黒酢を加える。器に盛り、刻みネギ、ラー油、粗びき黒コショウを散らす。

■飽きずに楽しめる! きしめんのアレンジレシピ3選・具だくさんのつけきしめん

茹でた熱々のきしめんをしょう油ベースのつけダレでいただくスタイル。タレは昆布やかつお節で出汁を取り、鶏もも肉を入れてコクのある奥深い味わいに仕上げます。別皿にきんぴら、ホウレン草、モヤシ、薬味などを盛り合わせたら、好きなタイミングでつけダレに加えて楽しみましょう。
・カルグクス〜韓国風アサリうどん〜

韓国で人気の麺料理「カルグクス」をきしめんで再現! あさりの旨みが効いた出汁がきしめんにからみ合い、寒い日に食べると心も体も温まる至福の味わいです。辛味はないので、お好みでキムチを添えて味の変化を楽しんでも◎。
・煮とかしカボチャのほうとう風きしめん

豚汁のようなコクとカボチャの甘みが堪能できる、山形の郷土料理「ほうとう」をきしめんでアレンジします。煮込んだきしめんに甘じょっぱいスープがよくなじみ、最後まで飲み干したくなる美味しさです。野菜もたっぷり食べられるのがうれしいですね。
■〆にも大活躍! きしめんの鍋レシピ2選・みそ煮込みうどん鍋

名古屋名物、みそ煮込みうどんは寒い季節にこそ食べたいメニュー。旬の白菜やネギが美味しく食べられるのはもちろん、煮汁がしみたきしめんが絶品です。薄味仕立てですので、お好みでおろしショウガや一味をたっぷり入れてどうぞ。
・カキの土手鍋

冬の味覚、カキを楽しむ土手鍋は鍋のフチにみそを塗って土手を作り、みそを溶かしながらいただきます。濃厚な味わいなので、〆はきしめんを加えてみそ煮込み風に楽しむのがイチオシ! 卵を落とすとまろやかさがアップしますよ。
歴史を辿ると、江戸時代から名古屋めしの代表格だった「きしめん」。名古屋を訪れた際にはもちろん、スーパーや通販でも購入できるので自宅でも気軽に味わえます。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にして、いろんなバリエーションをお楽しみください。
▼名古屋めしと言えばこちら! 味噌煮込みうどんレシピ
(川原あやか)