トルコの名物料理と言えば「ケバブ」。日本でも屋台や移動販売で見かけることが多いですよね。
大きな肉の塊を豪快に焼き上げ、スタミナ満点! ジューシーでスパイシーな味わいが、暑くなるこれからの時期にぴったりです。
今回は、ケバブについて詳しく解説するほか、ケバブの味わいを再現した簡単レシピもご紹介します。
人気トルコ料理や中東料理の定番フムスのレシピも合わせてチェックしてみてくださいね。
■【ケバブ】とは? 発祥地や歴史を解説!ケバブとは、肉・野菜・魚などをローストして調理する料理の総称です。トルコとその周辺地域が発祥であり、
遊牧民族や兵士が肉片を剣に刺して、火であぶって食べたのが始まりと言われています。
肉を焼くときは鉄串を使うようになり、「シシ(=串)・ケバブ」というスタイルが浸透しました。
そしてオスマン帝国時代、料理人がケバブのスライスと一緒にパンや野菜を添えたプレートを考案。そのときに
肉を何枚も重ね、串に刺して焼き上げたのが、「ドネル(=回転)・ケバブ」の始まりと言われています。
専用の縦型グリルで肉を回転させながら焼き、外側から薄くそぎ落とすスタイル。日本の屋台などでは、
サラダと一緒にパンではさんだ「ケバブサンド」が人気です。
また、本場トルコはイスラム教徒が多く、
ケバブに使われる肉は、鶏肉、牛肉、羊肉の3種類です。しかし、日本人はあまり羊肉になじみがないため、日本では鶏肉と牛肉を使うことが多いそうです。
■簡単&絶品【ケバブ風ハンバーグ】の作り方いつものハンバーグにスパイスを効かせて、ケバブの味わいを再現! 混ぜて焼くだけの簡単レシピです。ソースなしでそのままで美味しく食べられます。野菜と一緒にパンではさんでサンドイッチにしても◎。
ひとくちエスニック風ハンバーグ【材料】(2人分)合いびき肉 250g
塩 小さじ 1/2
玉ネギ(中) 1/2個
バター 10g
塩 少々
溶き卵 1個分
パン粉 1/4カップ
<調味料>
ケチャップ 大さじ 1
ガラムマサラ 小さじ 2
粗びき黒コショウ 少々
<トッピング>
パクチー(香菜) 1株
紫玉ネギ 1/6個
【下準備】1、玉ネギは5mm角の粗みじん切りにする。香菜は洗って根を切り落とし、幅1cmに切る。紫玉ネギは薄くスライスして水にさらし、ザルに上げて水気をきる。
2、フライパンにバターを入れて中火にかけ、溶けだしたら玉ネギと塩を入れる。しんなりするまで炒め、バット等に取り出して冷ます。
【作り方】1、ボウルに合いびき肉、塩を入れ、粘りがでるまでしっかり手で練る。
合いびき肉や溶き卵は使う直前まで冷蔵庫に入れておきましょう。
2、(1)に溶き卵、<調味料>の材料を加え、全体にポッテリするまで混ぜる。パン粉を加えて練ったら、炒めた玉ネギを加え、手で手早く混ぜる。
指先を立ててしっかり混ぜましょう。ひき肉が卵の水分を吸ってまとまってきます。
3、(2)を10等分にし、空気を抜くように叩きながらまるめ、小さい小判型を10個作る。
生地全体を2〜3回ボウルにたたきつけると全体の空気が抜けます。成型するときも叩くと良いです。
4、(3)に分量外の小麦粉を薄くはたき、フライパンに並べ、中火にかける。4〜5分焼いて焼き色がついたらひっくり返して蓋をして、3分程度火が通るまで焼く。
小麦粉を薄くまぶすと、焼き崩れや肉汁の流失を防ぎます。焦げ付きが心配な方はサラダ油をひいてください。
5、器に(4)を盛り、<トッピング>をのせる。
【このレシピのポイント・コツ】ガラムマサラはいろんなスパイスが混ざった、カレーのような風味がする複合スパイスです。辛いものと辛味が少ないものがあるので、お好みの方を選んでください。
プチトマトなどがあれば彩りがキレイです。
■人気の【トルコ料理】レシピ4選西洋と東洋の食文化が融合し、
世界三大料理のひとつのトルコ料理。おうちで簡単に作れる人気レシピをお届けします。
・トルコ風クミン肉団子
トルコ風ハンバーグ「キョフテ」を再現したレシピです。クミンパウダーでスパイシーに仕上げ、さっぱりとしたヨーグルトをかけていただくのが本場流。肉の美味しさが引き立ち、エキゾチックな味わいを楽しめます。
・ジャジュク・トルコ風サラダ
ジャジュクはトルコ料理の前菜のひとつであり、キュウリをたっぷり使ったヨーグルトの冷製スープです。くせになる爽やかな味わいで、こってり系の料理とよく合います。体もひんやりし、暑い日にもおすすめです。
・トルコ風肉ジャガサラダ
いつもの肉ジャガにキュウリやニンニクの効いたヨーグルトを加えて、トルコ風にアレンジ! 意外な組み合わせですが、さっぱりとコク旨でサラダ感覚でいただけます。簡単に味変できるので、残った肉ジャガのアレンジにもぜひ。
・サンマサンド
トルコ・イスタンブール名物「サバサンド」をサンマでアレンジしたレシピです。玉ネギやレタスなどを一緒にはさみ、レモンを絞るのがポイント。魚の臭みが和らぎ、シンプルで飽きのこない美味しさです。サンマの代わりにサバを使っても、もちろんOK!
■中東料理の定番【フムス】レシピ3選フムスとは
「ヒヨコ豆を使ったペースト」のこと。トルコなどの中東地域で食べられている伝統料理であり、豆の甘さとクリーミーでコクのある味わいが魅力です。パンや野菜をディップしたり、肉料理の付け合わせにしたりと幅広く活用できますよ。
・プロ直伝の濃厚フムス
本場では「タヒニ」という白ごまをペースト状にした調味料を使いますが、練り白ゴマで代用可能。ヒヨコ豆の水煮を使えば、材料をフードプロセッサーに入れて撹拌するだけで調理時間はたったの10分。手軽に本場の味を楽しめますよ。
・ピーナッツバター入りフムス
練り白ゴマの代わりに、ピーナッツバターを活用! 無糖のものを使うのがおすすめです。お好みでコリアンダーなどのスパイスを混ぜると、味にメリハリが出て、より肉料理に合いますよ。
・簡単&本格フムス
練り白ゴマもピーナッツバターもない…という方はコチラ! マヨネーズ+すり白ゴマで簡単味つけしたレシピです。手軽に本格的な味わいを再現できます。焼いたバゲットを添え、つけて食べると美味です。
■【ヒヨコ豆】を使った絶品ミートパイ中東料理で使われることが多いヒヨコ豆ですが、ホクホクとした食感でパイの具材にするのもイチオシです。
ヒヨコ豆入りのフィリングをパイ生地で包み、サクサクに焼き上げた一品です。ヒヨコ豆のホクホク食感が美味しく、少しピリ辛な味つけでお酒にもよく合います。普段の食卓はもちろん、おもてなしにも活躍しそうですね。
「いつもと違う料理が食べたい」「海外旅行気分を味わいたい」というときは、今回ご紹介したケバブ風の料理やトルコ・中東料理などに挑戦してはいかがでしょうか? スパイシーな味つけで、体の内側からパワーチャージできそうですね。
(川原あやか)