タイの焼きそば「パッタイ」はもちっとした平打ち麺に甘酸っぱいソースがからみ、ほかの麺料理にはない
独特の美味しさが魅力です。
タイ料理の中でも辛くなく、日本人好みの味わいです。実は特別な材料がなくても、おうちで簡単に再現できます。
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そこで今回は、パッタイについて解説するほか、
身近な材料で作れるパッタイのレシピをご紹介。
気軽に挑戦できる、タイ風のサラダ・スープ・生春巻き・アレンジレシピも合わせてピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。
■パッタイとは?特徴や歴史を解説!パッタイとは、もちっとした米粉の平打ち麺(センレック)と具材を甘酸っぱいソースでからめた
タイ風の焼きそばです。タイでは屋台や食堂の定番メニューとして親しまれています。具材はモヤシ、干しエビ、厚揚げ、ニラ、卵などが一般的です。
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タイの屋台の様子
タイでパッタイが誕生した背景には、1930年代の第二次世界大戦中に米不足に陥った歴史があります。政府が米の消費量を抑えるために、
ライスヌードルを食べることを推奨しました 。そこで、ライスヌードルを使った料理が広まり、パッタイが生まれたのです。
「タイ料理=辛い」というイメージがあるかもしれませんが、パッタイは基本的に唐辛子を使用せず、辛いのが苦手な方でも安心して食べられる料理です。ナンプラーやタマリンドなどを使ったエスニックな味付けが特徴で、
爽やかな酸味が感じられます。日本の焼きそばとはまったく異なる、独特の美味しさが楽しめますよ。
■本格タイ料理【パッタイ】の作り方ナンプラーやシーズニングソースを使い、独特の風味を再現! 辛味・酸味・甘みが合わさって、暑い日でも食欲を増進してくれます。豚肉、厚揚げ、モヤシ、ニラ、干しエビが入って、食べ応えもバッチリです。
本格タイ料理パッタイ プロ直伝で簡単に作れる by中島 和代さん
【材料】(2人分)センレック(幅3mmのビーフン) 200g
干しエビ 大さじ 2
厚揚げ(三角) 1個
豚もも肉(ブロック) 120g
<下味>
シーズニングソース 小さじ 2~3
ナンプラー 小さじ 2
卵白 少々
たくあん(薄切り) 4枚
太モヤシ 1/3袋
ニラ 4本
卵 1個
粉赤唐辛子 小さじ 1
<調味料>
砂糖 大さじ 1
酢 小さじ 2
シーズニングソース 大さじ 1
ナンプラー 大さじ 1
もどし汁(干しエビ) 大さじ 2
サラダ油 大さじ 3~4
<添える材料>
太モヤシ 適量
ピーナッツ(刻み) 適量
粉赤唐辛子 適量
砂糖 適量
レモン(くし切り) 1/4個分
【作り方】1、センレックはたっぷりの水に50分つけ、ザルに上げる。干しエビは水で柔らかくもどし、ゴミを取って細かく刻む。もどし汁は網でこして大さじ2残しておく。
![本格タイ料理パッタイ プロ直伝で簡単に作れる by中島 和代さんの作り方1](https://beauty-cdn.oricon.co.jp/img/column/4/E1712543325459/detail/cf6649d25679b10703a5eeec95fe057d8311480cb36b561dbdd5029da8206538.jpg)
2、厚揚げは1cm角に切る。豚もも肉は細切りにし、<下味>の材料をもみ込む(卵白は卵1個から少量を使って下さい)。たくあんは細切りにし、太モヤシはたっぷりの水につけ、パリッとしたらザルに上げる。ニラは長さ3〜4cmに切る。
![本格タイ料理パッタイ プロ直伝で簡単に作れる by中島 和代さんの作り方2](https://beauty-cdn.oricon.co.jp/img/column/4/E1712543325459/detail/d9be5b849529d32ddcc0e2ccebcae3ea4b76635434a9d16350a1448396027ae2.jpg)
3、フライパンにサラダ油を熱して厚揚げを炒め、表面が少しカリッとしたら干しエビ、豚もも肉を加えて炒める。センレックを加えて炒め合わせ、少し食べてみてかたい場合は、分量外の水を少し加えて<調味料>の材料も加え、炒め合わせる。
![本格タイ料理パッタイ プロ直伝で簡単に作れる by中島 和代さんの作り方3](https://beauty-cdn.oricon.co.jp/img/column/4/E1712543325459/detail/2f7a6ed3783b1818c5c2178ace318e234547ae96a42c5ebb569af30bd9e7dceb.jpg)
4、さらに溶き卵を加えて炒め合わせ、粉赤唐辛子も加える。たくあん、ニラを加えて炒め、最後に太モヤシを加えてサッと炒め合わせる(炒めすぎないように注意!)。器に盛り、<添える材料>を添える。
【このレシピのポイント・コツ】タイで作られる米粉で作られたビーフンを使った焼きそばです。麺の太さで名前が違うのですが、今回は幅3〜4mmくらいのセンレックという、少し幅の広い米麺を使っています。
ここではレモンを添えていますがライムでもおいしいですよ!ニラやモヤシは炒めず、混ぜ合わせるだけでもOKです。
シーズニングソースは大豆から作られる調味料で、炒め物によく使われます。ない場合は、たまりじょうゆで代用できます。
■簡単アレンジ【パッタイ風そうめん】![](https://beauty-cdn.oricon.co.jp/img/column/4/E1712543325459/detail/66c3daa912c17aaafcff3cf49e92e9ec941da7f38b743a3c732f6319af9fbb62.jpg)
ワンパターンになりがちな素麺が大変身! 唐辛子の辛味とナンプラーの香りが後を引く美味しさです。特別な材料がなくてもパパッと作れます。急にエスニックが食べたくなったときはこちらのレシピをお試しあれ。
■【タイ風サラダ】のレシピ5選・パクチーとエビのタイ風春雨サラダ(ヤムウンセン)
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ほど良い甘酸っぱさのドレッシングとパクチーの爽やかな香りがたまらない、タイの定番サラダです。春雨サラダと言えば、冷たい料理のイメージがありますが、温かいまま食べるのが本場流。具だくさんなので1品で満足感がありますよ。
・カボチャと卵のタイ風サラダ
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カボチャの甘みとまろやかな卵は相性抜群! マヨネーズにスイートチリソースを足すことで、エスニック感がグンとUPします。ツナ缶で旨味もプラスしましょう。マイルドな辛味なので、お子様でも美味しく食べられますよ。
・タイ風牛肉の激辛サラダ
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牛肉をナンプラーを使った旨味ダレに漬けて焼き、たっぷりの生野菜でいただきます。刻み唐辛子やチリペッパーを混ぜ合わせ、激辛好きにもイチオシ! 意外とさっぱりと食べられ、ボリューム満点でおかず代わりにもなります。
・厚揚げとクルミのサラダ
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タイなど東南アジアのサラダ「ガドガド」風にアレンジした一品。レタスの上にカリッと焼いた厚揚げとクルミをトッピングし、みそ×ヨーグルトのノンオイルドレッシングをかけていただきます。ヘルシーながらも食べ応え◎です。
・キュウリとパクチーのタイ風サラダ
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キュウリを使って手軽にエスニック気分を楽しめるサラダです。甘みと酸味が絶妙にマッチし、干しエビの食感やパクチーの爽やかな香りがいいアクセントに。パパッと5分で作れて、お酒のおつまみにも最適です。
■【タイ風スープ】のレシピ2選・タイ風ピリ辛春雨スープ
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コチュジャン×ナンプラーの旨辛スープにレモン汁で爽やかさを加え、タイ風の味わいに仕上げます。たっぷりの野菜と春雨で腹持ちもGOOD。エビを入れたり、香菜を飾ったりするとさらに本格的ですよ。
・トムヤムクン風スープ
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タイ料理の定番スープ「トムヤムクン」の簡単バージョンです。難しい調味料やスパイスは使わず、ナンプラーでアジアンな旨味を、仕上げのレモン汁とパクチーで爽やかな香りをプラスします。エビやシメジなど具だくさんで、体をポカポカに温めてくれますよ。
■【タイ風生春巻き】のレシピ3選タイでは生春巻きを「ポピアソット」と呼び、野菜やパクチーをたっぷり入れるのが主流です。
・エビの生春巻き
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定番のスイートチリソースでいただく生春巻きです。シャキシャキ食感のサニーレタス、旨味たっぷりのエビや鶏ささ身のバランスが絶妙です。具材は色のキレイな面が外側にくるようにのせ、しっかり巻き込むと美しく仕上がりますよ。
・サーモンと香菜の生春巻き
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モークサーモン・パクチー・春雨・レモンを使う、彩りも豊かな一品です。サーモンの燻した香りとパクチーの香りで箸が止まりません。唐辛子タレがピリッと全体の味を引き締めてくれますよ。
・ゆで鶏の生春巻き
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ゆで鶏でカロリーを抑えながらも食べ応え満点! パクチーとスイートチリソースのエスニック風味が美味しく、リンゴの甘さとシャキシャキ食感がいいアクセントになります。おもてなしにもおすすめです。
■【タイ風アレンジ】レシピ4選・タイ風ひき肉炒めプレート
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冷蔵庫にある野菜とひき肉をナンプラーやオイスターソースで炒め、ご飯と目玉焼きを盛り付ければ、タイ風ワンプレートが完成! 簡単ながらも見栄えし、忙しい日のランチにぴったりです。
・タイ風骨付き唐揚げ
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鶏手羽元を甘いココナッツミルクベースのタレで下味をつけるのがポイント。ニンニク、パクチー、ナンプラーの風味が効いていて、食べた瞬間エスニックな風味が広がります。ビールがグイグイ進みそうですね。
・鶏肉のタイ風グリーンカレー
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市販のグリーンカレーペーストとココナッツミルクを用意すれば、お店に負けない一品に。具材は大きめに切ることで満足感がUPします。ココナッツミルクでマイルドに仕上がり、見た目以上に食べやすいですよ。
・タイ風 海老トースト
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本場タイでは「カノムパンナークン」と呼ばれるおつまみメニューです。エビのすり身ペーストをパンに塗ったら、油で揚げるだけ。サクサク食感がくせになり、ついつい食べる手が止まらなくなりますよ。
パッタイは日本人好みで食べやすく、
エスニック初心者にもおすすめです。パクチーやレモンで爽やかな風味に仕上げるエスニック料理は、暑くなるこれからの時期にもぴったり! ぜひ今回ご紹介したタイ風メニューに挑戦して、暑さや疲れを吹き飛ばしましょう。
(川原あやか)