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借りパク常習犯のママ友、“貸す方も悪い”賛否の声に「同じコミュニティだと、すぐには縁を切れない」

2023-06-08 07:30 eltha

 新生活がスタートし、ママ友との交友関係も変化が見られる時期。円満な関係を築きたいところだが、ときに思わぬトラブルに巻き込まれることもある。ママ友との“借りパク”トラブルを描いた漫画『寸借ママ友』と、タワマンのママ友コミュニティで、いい旦那マウントを取ったことからいじめに発展したという『タワマンのママ友に夫の不倫をバラされた』。ママ友とのトラブルを描く2作を紹介する。

『寸借ママ友』(C)リアコミ

『寸借ママ友』(C)リアコミ

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■「常識は人によって違う」縁を切れないママ友との交流で再認識

 無料漫画サイト「リアコミ」に投稿された『寸借ママ友』は、親しいママ友との“借りパク”トラブルが描かれた主人公・千夏さんの実体験が描かれている。

「第一印象はとても穏やかで、仲良くなるのに時間はかかりませんでした。いいママ友ができて嬉しい、とすら思っていましたから…」

 トラブルのきっかけは、ママ友仲間で集まったランチ会の会計で、「持ち合わせがない…」と困っていた彼女の代金1800円を、千夏さんが代わりに支払ったことだった。彼女は「今度絶対払うね!」と感謝する態度を見せるも、後日ベビー用品店で、「子どものためにどうしても買ってあげたい。1000円だけ借りることってできないかな」とおねだり。千夏さんは内心「この間のお金もまだ返してもらってないのに…」と思いつつ、懇願する彼女に押され、「まあ1000円だし…」とお金を渡してしまった。

「まず前提として、『まともな大人であれば、お金を借りたらすぐに返してくれるだろう』という気持ちがありました。でも、新しい友だちが、自分と同じ基準で物事を考えているわけではない。常識は人によって違うことを、再認識させられました…」

 借りたお金が返されないまま、彼女のおねだりは、ボールペンやマニキュア香水など様々にエスカレート。返してもらう物もあったが、高額な物ほど返却が滞っていたという。千夏さんが持つブランドバッグも“チェック”されており、「3つは持ってるでしょ? どれか1つを貸して」とねだられ、しぶしぶ貸すことに。後日返却を催促するが、「もうちょっと借りたいな」とせがまれ、しまいには「無くしてしまった」とウソをつかれた。

「質屋で、傷や汚れが同じバッグを見つけました。店員さんに売り主の外見を確認したら、彼女にそっくりだったと…。見つけた時は、全身の血の気が引きました。他人から借りたものを勝手に質屋に入れるなんて、想像もできませんでしたから。彼女が犯人だと確信した時は、悲しいというよりも、どう復讐してやろうかという気持ちの方が強かったです」

 千夏さんはようやく決心し、ママ友たちの前で“復讐”を決行。嘘を繰り返す彼女を、言い逃れできない状況に追い込んでいく。読者からは、「泥棒が何を言ってんだ」「私も似た経験がある」「非常識なことを平気でできるクズはいっぱいいる」などと、様々な意見が寄せられていた。

「コメントは、『私だったら、貸したものがひとつでも返ってこなかったら縁を切る』という内容もたくさん寄せられました。もちろん、みなさんの気持ちも分かりますが、なかなか同じコミュニティにいる人と、すぐに縁を切るのは勇気が必要で…。ただ今回の経験から、次にヤバいママ友と出会ったら、すぐに距離を置こうと思えました(笑)」

■マウントきっかけで娘がいじめに…タワマンで巻き起こる“ママ友”のいびつな交友関係

 大企業勤めの夫と幼い娘の3人で暮らす専業主婦の奈菜さん。憧れのタワマン生活を続けていたが、ある日、夫の不倫を発見。悩む日々に耐えきれず、タワマンのママ友で唯一の“友人”に相談していたが、不倫の情報はすべて「ママ友グループ」に筒抜けになっていた。

 奈菜さんは、夫が不倫しているにもかかわらず「円満な家庭だと嘘をついていた」ことで、タワマン内でいじめに遭う。さらにその被害は、娘の交友関係にまで影響。娘は母親に「みんなが遊んでくれない」と号泣して訴え、体調まで崩してしまったという。

 漫画『タワマンのママ友に夫の不倫をバラされた』(KADOKAWA刊)は、「探偵紹介アドバイザー」の平井仁美さんの元に寄せられた奈菜さんの実録エピソードである。奈菜さんから、“誰にもバレないように”夫の不倫を調査したいと相談されたというが、娘へのいじめの実害を受けて一念発起。夫との離婚に向け、大きく動き出すことに。

「他人の目ばかりを気にしていた奈菜さんでしたが、娘さんに影響が出たことをきっかけに、スイッチが切り替わったように感じました。娘さんや奈菜さんにとって、何がいい選択かを”母として”考えはじめ、日に日に強くなっていく奈菜さんに、私まで勇気づけられていました。まさに“母は強し”です」

 驚くことに、奈菜さんが“唯一の友人”から裏切られた理由は、「自分より上のフロアに住んでいて“家庭円満アピール”していたから」だった。夫の不倫に加え、ママ友の交友関係にも悩まされる奈菜さんの複雑な想いもうかがえる作品だ。

「同じマンションに住んでいるから、同じ幼稚園に通っているから、というだけで、自分の弱みを見せたり、腹を割って話したりする友人になるのも難しいですよね。また、『子どもを守るため、ある程度うまく付き合っていく』と割り切れれば楽なのかもしれませんが、やはり人間である限り、嫉妬や見栄、または友情のようなものに翻弄されてしまうのも致し方無いもの。ママ友に限らず、狭いコミュニティでの人間関係って本当に難しいです」



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