ハワイといえば“ワイキキ”や“ホノルル”があるオアフ島！という人も多いのでは？ワイピオ渓谷 に引き続き、壮大な自然が広がる神秘の島・ハワイ島からおすすめのスポットを紹介。 　標高4205mの山頂で観る感動のサンセットに、澄んだ空気の中で味わう満天の星空。ダイナミックなハワイの自然を感じる、ハワイ島の魅力に迫りました！

「ハワイの大自然の中で、とっていいのは写真だけ。残していいのは足跡だけ」と日本語も堪能なツアーガイドのリチャード

マウナケアはハワイ語で「白い山」の名を持ち、冬には褐色の山が白く染まる（写真提供：ハワイ州観光局）

標高が高い場所のみに生息する銀剣草。現在ヒマラヤとハワイのハレアカラとマウナケアのみ。オニヅカ・ビジター・センター近くで観られる

山肌が真っ赤に染まるマウナケア山頂

　マウナケアは標高4205mにも及ぶ、ハワイ島の最高峰。富士山はもちろん、海底からは約1万mとエベレストを超える高さを誇る。頂上へは個人のレンタカーは入場禁止。そのためサンセットと星空観測を体験できる現地のツアーが人気だ。日本語でガイドしてもらえる BIG T で、ユニークなトークが人気のリチャードに案内してもらった。

　ツアーは4WDの車で出発。高山病に備えた標高約2800mのオニヅカ・ビジター・センターでの休憩後、風景がだんだんと変化していく。おなじみの黒々した溶岩から、原始の植物が残るという氷河期自然保護区を通りすぎ、やがて雲の海を下に見下ろす素晴らしい景色が広がっていく。そして頂上へ到着。

　時刻はちょうど夕暮れ時で、車を降りると2〜3℃というダウンを着ないと厳しい寒さ。見下ろせば、目映い太陽に照らされた茶褐色の山肌が輝き、目の前にはどこまでも続く幻想的な雲海。やがてそこへ、太陽が沈んでいく。澄んだ空気の中で味わう、ブルーとオレンジが溶け合う美しいサンセット。一帯が神聖な雰囲気に包み込まれていった。 　車の中で、リチャードはこんな話をしてくれた。

「マウナケアは神々が住む聖地。ハワイアンにとって、とても大切な場所なんだ。今も山への立ち入りを反対する人もいる。だから僕はいつも、神様を祀った山のヘイアウ（神殿）でお願いをしてから山へ入るんだよ」 自然には神が宿ると信じ、ハワイの人々は神への感謝を忘れない。きっとそんなハワイアンの想いが、ハワイの美しさを作り上げているのだろう。

喜びの星“ホクレア”が輝く
ハワイアンが愛する満天の星空

新しい島も誕生中!?
火山が育んだハワイの大自然

1 | 2 | 3