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世界をうならせた奇跡のジュエリーアイス!厳冬の北海道豊頃町へ

2023-02-12

2016年のYahoo!ニュースをきっかけに一躍知名度が全国区となった北海道豊頃町のジュエリーアイス。ジュエリーアイスとは、冬の厳寒期、十勝川河口付近の大津海岸に漂着する天然氷のことで、磨き抜かれたその氷は宝石のごとく輝きを放ち、今では豊頃町の観光資源となっています。
世界でも稀なジュエリーアイス。ぜひここでしか見られない宝石を体験しにぜひ豊頃町へ立ち寄ってみませんか?

豊頃町の新たな観光資源「ジュエリーアイス」

写真:Mayumi Kawai

北海道十勝地方南東部にある豊頃町、その十勝川河口付近に広がる大津海岸では、上流の凍った氷が割れて波にもまれ、丸みや透明度を増して河口部に漂着することが冬の風物詩となっています。
そして2012年、写真家であり現在帯広で英語学校を営む豊頃町出身の浦島久氏が「ジュエリーアイス」と命名し発表。それをきっかけに写真愛好家らの間で話題となり、2016年1月、北海道新聞に取り上げられると、それがYahoo!ニュースTOPに転載され、瞬く間に全国へ知れ渡ることとなりました。

写真:いしだまさき

そして2017年1月、今度は米ニューヨーク・タイムズ電子版でも取り上げられ、海外の海洋学あるいは氷化学の専門学者らによって、これほどまでに気泡が無く透明度の高い淡水の川の氷は“世界でもきわめて稀”であり“おそらくこの地でしか見られないであろう”とのお墨付きが与えられ、世界でも注目されるきっかけとなりました。
現在では、厳冬期の凍てつく小さな港町へ国内外から多くの観光客が詰めかけ、豊頃町の大きな観光資源として、また北海道を代表する冬の風物詩として人気となっています。

ジュエリーアイスができるまで

写真:Mayumi Kawai

ジュエリーアイスはどうやって生まれるのでしょうか。
ジュエリーアイスの故郷・十勝地方は、背後にそびえる日高山脈の影響で雲一つない晴天が続く「十勝晴れ」が起こりやすい平野部。この地形が放射冷却によって生まれる冷気を効率よく押し広げ、かつ十勝川の流れが冷気を河口まで運ぶことで、十勝川がより結氷しやすい環境を与えています。

写真:Mayumi Kawai

潮汐(潮の干満)による海面水位の変化や海の時化の影響で十勝川上流の氷が割れ、やがて太平洋に流れ込みます。
割れた氷は、波にもまれて氷の角が取れ、表面は磨き抜かれて純度の高い「ジュエリーアイス」となって大津海岸に打ち上げられるのです。

写真:Mayumi Kawai

オホーツク海に流れ着く流氷と何が違うのかというと、海水でできた流氷の多くが不透明であるのに対し、十勝川の淡水から生まれたジュエリーアイスは気泡も少なく不純物の少ない透明な氷となっています。そのクリスタルな透明度は、差し込む陽の光を吸収して、宝石のような神秘の輝きを見せてくれるのです。
ちなみに、大津海岸を訪れる際は事前にペットボトルなどに用意した水を持っていくのがおすすめ。砂のついたジュエリーアイスをその水で洗い流してあげることでより輝きを放つジュエリーアイスが楽しめますよ。

時間帯によって異なる表情を楽しもう

写真:いしだまさき

一般的にベストタイムとされているのは、夜明け間際の早朝6時から7時半頃。朝日がクリスタルな氷に差し込み、幻想的な色合いを観察することができます。また、角度を調節して“ジュエリーリング”にして楽しむことも。
しかし人気の高い早朝はツアー客などが押し寄せ、インスタ映えしやすい氷や場所は争奪戦が起こりがちなのでご注意を。

写真:Mayumi Kawai

太陽が昇ってしまった後でも、日中の爽やかな光と輝きに包まれたジュエリーアイスや、夕暮れ時のやわらかなオレンジ色やマジックアワーのグラデーションに包まれたジュエリーアイスなど、時間帯によって異なる表情で楽しませてくれます。
ぜひ、自分だけのお気に入りの一枚を探してみてくださいね。

冷え切ったからだはジュエリーハウスで暖を取ろう

写真:Mayumi Kawai

大津海岸入口に冬季限定でオープンする「ジュエリーハウス」。観光客の増加に伴い、本格的な休憩所として2021年2月、完成しました。
しかし、完成後間もなくコロナ禍の影響で休業となり、2023年1月、晴れてグランドオープンとなりました。
<ジュエリーハウスの基本情報>
住所:北海道中川郡豊頃町大津 大津海岸入口
営業時間:7:00〜15:00(トイレは24時間利用可)
営業期間:1月中旬〜3月上旬 ※トイレ共に2023年営業は3月5日まで
期間中無休

写真:Mayumi Kawai

冷え切ったからだを生き返らせてくれるありがたいスポット。無料WiFiもつながっているので、撮影したジュエリーアイスをすぐにSNSに投稿可能です。
休憩所内には、ジュエリーアイスの名付け親・浦島氏による写真ギャラリーのほか、ホットコーヒーやホットココア、甘酒などのカフェメニュー、そして豊頃町自慢の海産物を使用した海鮮汁や海鮮丼なども味わえます。

写真:Mayumi Kawai

豊頃町自慢の海産物がぎっしり詰まったお土産コーナー。
おすすめは、マグロやサケ、北寄貝、タコ、イクラなど6種類の海産物が詰まった「ほんまさん家の海鮮丸」(850円税込)。冷凍なので自宅でも豊頃の味が再現できます。
ちなみに今後、豊頃町ではキッチンカーも登場予定。旭川からわざわざ取り寄せた美味しいお米に豊頃町産の海産物を使ったおむすびやスープなど手軽に味わえる軽食メニューがメイン。ぜひお楽しみに。

ジュエリーアイス鑑賞後は豊頃町のシンボル・ハルニレの木へ

写真:Mayumi Kawai

豊頃町のシンボル・ハルニレの木。ドリカム全盛期の名曲「Eyes to me」の歌詞にも登場するこの木は、大津海岸から車で約30分、帯広方面へ戻る途中に立ち寄ることが可能です。せっかくですから、ぜひ雪原に広がるハルニレの木もお楽しみください。
なおハルニレの木に関しては関連メモにある「北海道豊頃町もう一つのジュエリー!ハルニレの木でEyes to me」も併せてご参照ください。
北海道の冬を代表する風物詩となった豊頃町のジュエリ-アイス。世界の学者もうならせたこの貴重な氷の宝石を見に、ぜひ訪れてみませんか。

豊頃町ジュエリーアイスの基本情報

住所:北海道中川郡豊頃町大津 大津海岸
電話番号:015-578-7202(豊頃町観光協会)
アクセス:豊頃町までの公共交通機関がないため、レンタカーあるいはタクシーチャーターがおすすめ。帯広市内から車で約1時間、釧路市内からは約1時間35分。なお、指定された専用駐車場利用。私有地等への無断駐車厳禁。
・現地ジュエリーアイスガイドツアー催行
・帯広市内から十勝バスによる帯広発日帰りバスツアー催行
・北斗タクシーによる帯広発ジュエリーアイス見学プラン催行
※詳細は関連メモの豊頃町観光協会ホームページをご参照ください
2023年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
豊頃町観光協会「ジュエリーアイス豊頃町」(外部リンク)
https://www.toyokoro-kankoh.com/
ジュエリーアイス公式サイト(外部リンク)
http://www.toyokoro.jp/jewelryice/
豊頃町公式サイト(外部リンク)
http://www.toyokoro.jp/
北海道豊頃町もう一つのジュエリー!ハルニレの木でEyes to me
https://www.travel.co.jp/guide/article/37065/

【トラベルjp・ナビゲーター】
Mayumi Kawai

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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