ホーム 旅行&おでかけ > 平清盛ゆかりの地!広島・呉「音戸の瀬戸」で海峡の風景を満喫

平清盛ゆかりの地!広島・呉「音戸の瀬戸」で海峡の風景を満喫

2022-09-03

平清盛ゆかりの「音戸の瀬戸(おんどのせと)」は、広島県呉市の本州と倉橋島の間に横たわる海峡で、厳島神社に参詣する航路として平清盛が開削したという伝説が伝わっています。また、音戸の瀬戸の一帯は風光明媚な観光地としても知られ、音戸の瀬戸を象徴する「音戸大橋」と「第二音戸大橋」は必見のスポットです。音戸の瀬戸の海と空から、海峡の風景を満喫してみませんか?

「音戸の瀬戸」の観光には“音戸大橋”を渡って行こう

写真:モノホシ ダン

「音戸の瀬戸」へは、広島県呉市と倉橋島を結ぶ道路橋「音戸大橋」を渡って行きましょう。音戸の瀬戸は、平安時代に、厳島神社への参詣や日宋貿易の航路として平清盛によって開削されました。
海峡の長さは約1km、幅は最も狭いところで約90mで、広島湾から安芸灘へ抜ける最短コースであるため、船舶交通量は1日約700隻にも及びます。
音戸大橋は、音戸の瀬戸に架かる橋長172mの橋で、1961年(昭和36年)12月に、総工費3億6200万円をかけて開通しました。1000t級の大型船舶の航行を可能とするため、螺旋式とループ式の取付道路を持つ高架橋です。

写真:モノホシ ダン

その「音戸大橋」を間近に見ることができるのが、1184年(元暦元年)建立の「伝清盛塚」です。伝清盛塚には、音戸の瀬戸を切り開いたといわれる平清盛が、人柱の代わりに、一字一石の経石を海底に沈め、難工事を完成させたという逸話が残されています。
周囲49mの石垣に囲まれた塚の中央には、清盛公の功徳を称えた高さ約2mの宝篋印塔があります。
<伝清盛塚の基本情報>
住所: 広島県呉市音戸町鰯浜1-2
アクセス:JR呉駅から広電バスで約30分「清盛塚」バス停からすぐ 車利用の場合は、音戸大橋下駐車場利用

写真:モノホシ ダン

さらに音戸の瀬戸には、「音戸大橋」のほかに「第二音戸大橋」というもう一つの橋が架かっています。「伝清盛塚」は、音戸の瀬戸を象徴する2つの橋が見られるおすすめのビュースポットでもあります。
ちなみに2つの橋の塗装の朱赤(日招きレッド)は、平清盛と関係の深い厳島神社の大鳥居の色に合わせたものです。

山本五十六に愛された老舗料亭「割烹 戸田本戸」

写真:モノホシ ダン

第二音戸大橋は、音戸大橋の約350m北側に、音戸大橋の慢性的な渋滞解消を目的に、2013年(平成25年)3月に開通しました。総事業費は約340億円です。橋長は、音戸大橋をはるかにしのぐ492mで、280mのアーチの中央部は海上クレーン船で一括架設されました。

写真:モノホシ ダン

第二音戸大橋を間近に望む海沿いにある「割烹 戸田本店」は、1859年(明治28年)創業の老舗。かつては、大日本帝国海軍の呉鎮守府の高官や連合艦隊司令長官・山本五十六が贔屓にしていた料亭です。
空きがあれば、山本元帥がよく利用した3階の「五十六の間」も見学できます。瀬戸内の新鮮な魚介類に舌鼓を打ちながら、その時代の気分も味わってみてはいかがでしょうか。
<割烹 戸田本店の基本情報>
住所:広島県呉市音戸町坪井1-1-29
電話番号: 0823-51-2155
営業時間:11:00〜14:00 17:00〜21:00
定休日:火曜日
アクセス:広電バス「清盛塚」バス停下車 徒歩約5分 車利用の場合は専用駐車場利用

音戸の瀬戸の観光の拠点「おんど観光文化会館うずしお」とは

写真:モノホシ ダン

ほかに、音戸の瀬戸の観光の拠点として便利なのが、「清盛塚」バス停を降りてすぐのところにある「おんど観光文化会館うずしお」。音戸の特産品の買物や、食事処、休憩にも利用できます。

写真:モノホシ ダン

「おんど観光文化会館うずしお」の2階には、“清盛展望台テラス”があって音戸大橋をバックに清盛像との記念撮影が人気です。
1165年(永万元年)、平清盛は、音戸の瀬戸公園の一番高い場所にある高鳥台から、夕日を招き返して1日で音戸の瀬戸を切り開いたとの伝説があり、清盛像はそれをモチーフにしたものです。
なお、高鳥台にも、立鳥帽子に直垂姿の平清盛の立像(日招像)が建立されています。

写真:モノホシ ダン

さらに2階のフロアには、“海とまつりのミュージアム”があって、5年に1度、盛大に行われる清盛祭りをリアルに再現しています。ジオラマは、大名行列さながらに、人形たちが勇壮に動きます。
ほかに1階のフロアには、“特産品いいもんプラザ”や“カフェうずしお”があります。特産品いいもんプラザでは、音戸ちりめん、ひじき、水産加工品など瀬戸内ならではの海産物から海軍の町、呉名物の呉海自レトルトカレーなどを販売しています。
<おんど観光文化会館うずしおの基本情報>
住所:広島県呉市音戸町鰯浜1-2-3
電話番号:0823-50-0321
営業時間:9:30〜17:00(4階お食事処かつらは20:00まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始
アクセス:JR呉駅から広電バスで約30分「清盛塚」停留所からすぐ 車利用の場合は、音戸大橋下駐車場利用

「音戸の瀬戸公園」から音戸大橋を俯瞰しよう

写真:モノホシ ダン

音戸大橋を俯瞰するスポットとしては、「音戸大橋上」バス停からすぐのところにある「音戸の瀬戸公園」がおすすめ。
音戸大橋の架橋にあたっては、倉橋島側に橋へのアプローチ用地が少なかったため、当時の日本でも前例のなかった螺旋状の高架橋が採用され、独特の景観を生み出しています。
なお、音戸の瀬戸公園は、4月上旬になると、約2300本のサクラ、4月下旬から5月初旬には約8300本の紅白のツツジが咲き乱れ、たくさんの花見客で賑わいます。
<音戸の瀬戸公園の基本情報>
住所:広島県呉市警固屋町
電話番号:0823-25-3309(呉市観光振興課)
アクセス:広電バス・昭和町経由・見晴町行き「音戸大橋上」バス停下車すぐ 車利用の場合は、音戸の瀬戸公園駐車場利用

写真:モノホシ ダン

音戸の瀬戸公園からの景観を楽しんだら、「第二音戸大橋」に行ってみましょう。第二音戸大橋には、音戸大橋にはない歩道が設けられていて、桁下高さ39mの“空中散歩”を楽しむこともできます。

写真:モノホシ ダン

第二音戸大橋の歩道からは、眼下の警固屋の町並みや呉市街地方面の眺めが素晴らしい。1959年(昭和34年)点灯の音戸灯台も見ることができます。ただし、歩道の欄干が思いのほか低いので、高いところが苦手な方は恐怖を覚えるかも知れません。

「日招き広場」からの2つの音戸大橋の眺めもおすすめ

写真:モノホシ ダン

「第二音戸大橋」は、平清盛の故事にならい“日招き大橋”の愛称で親しまれています。架橋にあたっては既述の通り、中央部を国内最大級の海上クレーン船で吊り上げ、陸上側アーチに直接結合させるという、日本では前例のない「空中ジョイント」による大ブロック一括架設が採用されました。

写真:モノホシ ダン

第二音戸大橋の音戸側には、「日招き広場」(坪井コミュニティ広場)があって、駐車場やトイレにレストハウス、歩道橋が設けられています。
歩道橋は、通称「第三音戸大橋」(坪井広場横断歩道橋)と呼ばれていて、歩道橋上からは、音戸の瀬戸が一望でき、2本の橋も綺麗に眺めることができます。

写真:モノホシ ダン

さらに、歩道橋上からは「音戸大橋」を眺めることもできます。「日招き広場」で、海峡の素晴らしい景観を存分に楽しんでください。
<日招き広場の基本情報>
住所: 広島県呉市音戸町坪井1-11-122
電話番号:0823-25-3309(呉市観光振興課)
アクセス:音戸の瀬戸公園から徒歩約20分 車利用の場合は、無料駐車場利用

「音戸の瀬戸」で2本の音戸大橋と海峡の風景を満喫!

いかがでしたか。広島県呉市は、大和ミュージアム(呉市海事歴史資料館)や、海上自衛隊呉資料館(てつのくじら館)などミリタリーファンにはたまらない観光スポットですが、歴史ファンにとっても今回ご紹介した「音戸の瀬戸」は、やはり見逃せない観光スポットです。
天然の良港といわれ、豊かな海とともに歴史を育んできた呉で、平安時代から近代までの歴史体験の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
2022年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
おんど文化会館うずしお(外部リンク)
https://ondo-uzusio.jp/
音戸の瀬戸公園(外部リンク)
https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/67/m000017.html
日招き広場(外部リンク)
https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/67/topics-info2014-01-09.html
音戸大橋(外部リンク)
https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/67/m000012.html
割烹 戸田本店(外部リンク)
https://todahonten.com/

【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン

関連記事

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

Facebook

あなたにおすすめの記事

P R
お悩み調査実施中! アンケートモニター登録はコチラ

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ