2024-02-01
鹿児島県南方にある屋久島は、樹齢1000年を超える屋久杉、ジブリ映画『もののけ姫』の舞台のひとつ白谷雲水峡など、大自然に囲まれた島。希少な生態系を有することから世界自然遺産にも登録され、パワースポットとしても有名です。
そこで今回は屋久島旅行で外せない人気観光スポット、さらに屋久島旅行計画のコツを世界各国を旅した[link:https://www.travel.co.jp/guide/navigtr/330/][bold]トラベルjp 編集長 加山[/bold][/link]がご紹介!おすすめグルメやアクティビティ情報、モデルコースもぜひ参考にしてみてくださいね。
1993年に世界自然遺産に登録された屋久島は、樹齢数千年の巨大な縄文杉やスタジオジブリの大人気作品『もののけ姫』のモデルとなった白谷雲水峡など豊かな自然があふれる島。島独特の景観を楽しめるトレッキングや登山、周囲の海でのマリンスポーツなどのアクティビティが人気です。島内には絶景スポットが点在していて、大川の滝や永田いなか浜、西部林道へドライブするだけでも自然を満喫できます。島の中を環状道路が走っているので、気軽に一周ドライブすることができますよ。
島独自の食文化があり、新鮮な魚介類はもちろん首折れサバやトビウオなど、この地ならではのグルメも旅の楽しみのひとつ。
年間を通して温暖な気候の屋久島は春夏秋冬、異なる魅力があるので目的に応じて訪れる時期を決めるといいでしょう。登山やトレッキングが目的なら春から秋がベストシーズン。季節ごとの花々を見ることができ、標高の高い山では気温が下がるため真夏でも快適に山登りを楽しめます。ですが梅雨や7〜10月の台風シーズンには注意が必要。屋久島は“ひと月に35日雨が降る”と言われるほど雨が多いことでも有名です。また5月上旬〜7月下旬はアオウミガメが産卵する時期です。
冬はオフシーズンとなりますが、梅の花など冬ならではの植物や場合によっては雪景色を見られることも。
屋久島観光のメインといえば、やはり縄文杉と白谷雲水峡。縄文杉トレッキングは早朝に出発しても往復に1日かかるため、両スポットを訪れたい場合は最低2泊3日の行程を組みましょう。
【2泊3日モデルコース】
1日目は、島内一周ドライブ。2日目は、終日縄文杉トレッキングに参加。3日目は白谷雲水峡のトレッキング後、出航時間に合わせて空港や港へ移動。最後のお土産ショッピングを楽しみます。
なお白谷雲水峡トレッキングは縄文杉トレッキングに比べて所要時間が短いものの、疲労具合によっては下山時に時間がかかってしまうこともあります。体力に自信がない方の場合、余裕をもって3泊4日で旅程を組むとよいでしょう。
屋久島では樹齢1000年を超えた杉を“屋久杉”と呼びますが、「縄文杉」は推定樹齢7200年ともいわれる屋久島でも最大級の屋久杉です。深い森の中に君臨しているため、縄文杉にたどり着くまでは5時間近くの時間をかけて山道を歩く必要がありますが、屋久島を訪れる人の多くが旅の目的にするほどの代表的スポットです。
現在は展望デッキが設置され、近づくことはできませんが、目の前に建つと圧倒的なパワーを感じることができます。
<基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町
アクセス:屋久杉自然館から荒川登山口バス停まで登山バスで約40分
※登山口から縄文杉までは徒歩往復約8〜10時間
[link:https://yakukan.jp/feature/jomonsugi-course.html][bold]公式サイト(外部リンク)[/bold][/link]
縄文杉を目指す縄文杉登山コースには、翁杉や大王杉、夫婦杉など見どころが満載。中でも有名なのが「ウィルソン株」です。豊臣秀吉の命令で切られたとされる樹齢3000年の屋久杉の切り株で、1914年、植物学者A.H.ウィルソン博士によって発見されました。
切り株の中は空洞になっていて、中から上を見上げると空洞の開口部がハートに見えるということで人気スポットになっています。空洞内にある祠の反対側に座り、体を右に傾けると開口部がハートに見えてきます。大変人気がある場所なので周りの方に配慮しながら撮影を楽しみましょう。
<基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町
アクセス:屋久杉自然館から荒川登山口バス停まで登山バスで約40分
※登山口からウィルソン株までは往復約6時間
[link:https://yakukan.jp/spot/7007.html][bold]公式サイト(外部リンク)[/bold][/link]
有名アニメ映画『もののけ姫』のモデルになったと言われる「白谷雲水峡」も屋久島の人気観光スポット。屋久島の北東部を流れる白谷川の上流に位置している自然休養林で、トレッキングコースのいたる所で青々しい苔や渓流を見ることができます。
初心者向けから上級者向けまで、様々なトレッキングコースが整備されているため、体力や日程に合わせてコースを選択できるのも魅力です。人気の“苔の森”からさらに奥へ進むと、太鼓岩と呼ばれる巨大な一枚岩に出会うことができ、ここからの眺めも最高です。
<基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦
アクセス:宮之浦港から車で約25分
[link:https://yakukan.jp/spot/6985.html][bold]公式サイト(外部リンク)[/bold][/link]
「大川(おおこ)の滝」は日本の滝100選にも選ばれている、屋久島最大級の滝です。落差88mの断崖を、大量の水が流れ落ちる様子は迫力満点。滝つぼ近くまで行くことができるため、マイナスイオンをたっぷり感じることができます。特に夏の時期は天然の涼をとれると人気になっています。
駐車場から観覧スペースまでの道は、舗装されているため車いすの方でも訪れやすいです。
<基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町栗生
アクセス:宮之浦から車で約75分
[link:https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10704][bold]公式サイト(外部リンク)[/bold][/link]
屋久島には温泉スポットもいくつかあります。「平内海中温泉」は普段は海の中に沈んでいて干潮時の前後2時間だけ入浴することができるという珍しいスポット。男女混浴で水着の着用はできないため注意しましょう(バスタオルや布を巻いて入るのはOK)。
自然の地形を利用した岩の浴槽が4つあり、小さい浴槽は上がり湯専用になります。温泉の泉質はアルカリ性単純温泉、湧出部の源泉温度は46度ですが、海に近づくほど海水が混ざるため、水温がぬるくなります。
<基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町平内
アクセス:宮之浦港から車で約50分
[link:https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10710][bold]公式サイト(外部リンク)[/bold][/link]
屋久島というと縄文杉をはじめとした山のイメージが強いですが、透明度が高く青い海にも魅力いっぱい。「永田いなか浜」は日本一のウミガメの産卵地として知られ、ラムサール条約にも登録されています。
アカウミガメが産卵のために上陸し始めるのが5月頃で、6月から7月中旬にかけて産卵のピークを迎えます。産卵や孵化のシーズン中の夜間は浜への立ち入りが制限されるため、産卵を観察したい場合は、ウミガメ観察会に参加する必要があります。
<基本情報>
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町永田
アクセス:宮之浦から車で約30分
[link:https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10735][bold]公式サイト(外部リンク)[/bold][/link]
新緑が鮮やかになり、春を告げるヤマザクラが咲き始める春はトレッキングに最適な季節。5月下旬からはじまる梅雨前なら雨も少なく、快適に山歩きを楽しめます。とはいえ雨が降った後は緑が一層濃くなり、より神秘的な景色を見られるチャンス。白谷雲水峡では苔や葉がしっとりと濡れて美しさが際立ちます。少しくらいの雨であれば、しっかりと準備をすることでトレッキングも可能です。
5月下旬から6月上旬は屋久島の固有種でもあるヤクシマシャクナゲの花が見ごろを迎えます。黒味岳の頂上稜線にヤクシマシャクナゲが咲き誇る様子は、まるで桃源郷のような美しさ。
夏の屋久島ではトレッキングに加え、海や川でのアクティビティを満喫できるシーズン。一湊海水浴場、春田浜海水浴場、栗生海水浴場の3つの海水浴場があり、ダイビングやシュノーケリングスポットではカラフルな魚たちに出会うことができます。アカウミガメの産卵地として知られる永田いなか浜では、5月中旬から7月末までウミガメの産卵を見学できる観察会が毎年行われています。
アクティビティに必須な道具類ですが、すべて持参しようとすると荷物が多くなって大変です。登山靴(トレッキングシューズ)やレインウェアはレンタル品が用意されているので、利用すると便利ですよ。
夏の暑さが少し和らぎ、涼しくなる秋も観光に適した季節。比較的天候が落ち着く日が多いため、本格的な登山にもベストシーズンです。屋久島を高いところから見下ろせる太鼓岩や日本百名山にも選定された宮之浦岳などに挑戦してみるのもいいですね。頂上から見下ろす景色は何とも爽快感があります。
屋久島の固有植物であるハナヤマツルリンドウをはじめ、高山植物を楽しめる時期でもあります。常緑樹の多い屋久島ですが、10月下旬から11月上旬はナナカマドやコハウチワカエデの紅葉がきれい。森の中にふっと現れる紅葉に癒されます。
屋久島の冬は一般的にオフシーズンとされます。山岳部や山間部では積雪があり、危険を伴うため初心者の山岳地帯への登山は避けた方が無難。ヤクスギランドなど雪がなければハイキングコースを利用できますが、この時期はトレッキングだけが目的の旅行は避けた方がいいでしょう。
ドライブで島内の絶景ポイント巡り、水に濡れることの少ないカヌーなどのアクティビティに参加、温泉やグルメを満喫など人が少ない時期だからこそ、静かに屋久島を堪能できる時期でもあります。
一周約3〜4時間で一周できる屋久島。ところどころに絶景ポイントが点在しているため、アクティビティに苦手意識がある方はドライブ観光をメインに過ごすのもおすすめです。千尋の滝や志戸子ガジュマル園、屋久杉自然観などの見どころはすべて車で行くことができます。東シナ海が一望できる東シナ海展望所は、ぜひ夕日の時間に合わせて訪れましょう。島の西側、栗生と永田集落を結んだ「西部林道」は豊かな自然に恵まれたドライブスポットとして有名。ヤクシマザルやヤクシカを見られるスポットとしても人気です。
レンタカーを利用するなら、レンタカー付きのプランがお得です。
自然にあふれた屋久島はアクティビティが豊富!縄文杉や白谷雲水峡へのトレッキングはもちろん、リバーカヤックやSUP、ダイビングなどバラエティ豊かです。ウミガメに会いたい方は遭遇率の高さを自慢にしているツアーをチェックしてみてくださいね。夜の安房川を月明かりの中、カヤックで漕ぎ進んでいくプランは昼間とは全く違う景色を見られます。ダイビングに参加したい方はスケジュールに注意しましょう(ダイビング直後に飛行機に乗ることはできません)。
現地ツアーに参加すると経験豊富なガイドが同行してくれるので安心感があり、道具がレンタルできるのも魅力的なポイントです。
海にも山にも恵まれた屋久島は、山海の幸の宝庫。釣り上げ直後に血抜き処理を施す首折れサバをはじめ、トビウオやカメの手のような姿をしたカメノテなどこの地でしか味わうことのできない名物料理がたくさん。黒毛和牛や黒豚に加え、最高級と名高い屋久島に生息する天然鹿をジビエ料理として提供する飲食店も多数あります。屋久島で採れる希少な山芋「大薯」は屋久とろと呼ばれています。
タンカン、ポンカン、マンゴーなど南国フルーツや屋久島の天然水で作る焼酎や屋久島で熟成された屋久島ウイスキーなどもぜひ味わいたいですね。
屋久島のお土産といえば貴重な屋久杉でつくる工芸品が定番。スプーンやタンブラー、キーホルダーなど様々な品が販売されています。品ぞろえ自慢の武田館や箸づくり体験が可能な杉の舎本店など、島内には工芸品を扱う店舗も点在。サルトリイバラの葉で包んだヨモギ団子「かからんだんご」やサトウキビからつくられる黒糖は郷土料理として知られ、お土産に最適です。
シーズンによってはポンカンやタンカンなどのフルーツをお土産にすることも可能ですが、加工したジュースやジャムなどの品は一年中購入できます。あごだしやさつまあげ、サバ味噌・カツオ味噌、サバ節などの加工品も人気。飛行機を利用する方は空港で、船を利用する方なら宮之浦港周辺にお土産スポットがあります。
屋久島へのアクセスは飛行機、高速船、フェリーの3種類。関西や福岡からは直行便が就航していますが、東京からはありません。鹿児島空港からの所要時間はこちら。
<飛行機>
鹿児島空港〜屋久島空港・・・約40分
<高速船トッピー&ロケット>
鹿児島本港(南埠頭)〜宮之浦港/安房港・・・約1時間50分〜3時間
※経路によって指宿や種子島を経由する場合あり
<フェリー屋久島2>
鹿児島本港(南埠頭)〜宮之浦港・・・約4時間
飛行機よりも高速船、フェリーを利用した方が交通費を抑えることができますが、鹿児島空港から港までシャトルバスで約55分かかります。高速船は経路によって時間がかかることもあるので、移動時間の短さを優先したい場合は、飛行機利用がおすすめです。
海や山など、自然に恵まれた屋久島。そんな屋久島を旅行するなら、往復の交通手段と旅館・ホテルがセットになったパック旅行がおすすめです。それぞれ個別に手配するよりも費用がお得。WEBからの申込みで、割引が受けられるツアーもありますよ。
自分の旅行スタイルに合った交通手段や宿泊施設に泊まるフリープランを選べば、屋久島旅行がさらに楽しいものになるはず。ご希望のこだわり条件や予算などを指定して、ツアーを探してみてくださいね。
シーズンによっては鹿児島空港〜屋久島空港間の座席は早い時期に満席になることが多いため、早めの予約がおすすめです。
(文:[link:https://www.travel.co.jp/guide/navigtr/330/][bold]トラベルjp 編集長 加山[/bold][/link])
2024年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【トラベルjp・ナビゲーター】
トラベルjp 編集部
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