2024-04-12
世界中で話題となっている謎のアーティスト・バンクシーの展示会が大阪で初開催。大阪南港ATC Galleryの「バンクシー展 天才か反逆者か」には70点以上の作品が集結しています。
作品はすべて写真OK。バンクシーの世界観に浸れるインスタレーションやフォトスポットなども。さらに12月1日(火)より、2019年クリスマスシーズンに発表した作品をモチーフにした、フォトスポットも新設されます。
バンクシーはイギリスに拠点を置く、謎のアーティスト。ゲリラ的に出没し、街中の壁や橋などにアートを残しています。
風刺が効いた作品は、社会問題について考えさせられるアートとしても人気です。
バンクシーは、オークションで競り落とされた直後の作品をシュレッダーにかけたり、メトロポリタン美術館や大英博物館などの有名美術館に、自分の作品を無断展示するなどのパフォーマンスでも知られています。
路上に描かれた作品は消されたり、破壊されたりして寿命が短いものも多く、実際に原画を見られる機会は、あまりありません。
今回の展示は、キュレーター兼プロデューサーをつとめるアレクサンダー・ナチケビアが、複数の個人コレクターの協力を得て実現。
オリジナル作品や版画、立体オブジェクトなど70点以上の作品から、これまでのバンクシーの軌跡をたどります。
アレクサンダー自身がバンクシーの大ファンなので、作品のツボも心得ています。バンクシーファンはもちろん、これからバンクシーを知りたいという人にもピッタリの展示会となっています。
2018年からモスクワ、香港、横浜など世界6都市を巡回した展示会が、いよいよ大阪に初上陸。今回の大阪展には、いままでの会場にはなかったものが登場しています。
それが写真のインスタレーション。コロナ禍の中、自身のInstagramに投稿した、自宅のバスルームに描いたアートをインスタレーションとして再現展示しているんです。
縦横無尽に走り回るネズミは、衛生用品を買いに走り回る人間を表しているかのよう。コロナ禍で自粛生活を余儀なくされた人々とネズミをリンクさせ、皮肉っぽく表現しています。
画面の外には、自粛生活の日数を数えるネズミもいるので、会場で探してみてくださいね。
もちろん作品群も見応えたっぷり。スマートフォンにダウンロードして聞くことができる、無料の音声ガイドアプリもあります。会場で聞く場合は、イヤホンをお忘れなく。それでは、会場で見られる作品をいくつか紹介します。
「ラブ・イズ・イン・ジ・エア」
フラワー・ソロアーとも呼ばれるこの作品は、最も有名なもののひとつ。もとは、2003年パレスチナの建物に描かれたもののプリント版です。
街頭で抗議に参加していた青年。一見すると火炎瓶を投げているように見えますが、よく見ると彼が持っているのは花束。
「どんな変革も平和的な手段で達成されなければならない、さもなければもっと大きな暴力を引き起こすことになる」というメッセージが込められています。
「シンク・タンク」
イギリスのロックバンド「ブラー」のアルバムのカバーアート。潜水ヘルメットをかぶって見つめ合う少年と少女。このアートには戦争反対のメッセージが込められています。
会場にはレコードジャケットも飾られ、ジャケットの裏側に描かれた別バージョンを見ることができます。
「ドーナツ」(ストロベリー&チョコレート)
移動販売車に乗せられて仰々しく警備されるドーナツ。この作品は、資本主義を皮肉っているとされています。
2009年にオンラインによる抽選で、各299枚限定のサイン入りで販売された作品。ちなみにチョコレートとストロベリーの2種類から選べるんですよ。
「ガール・ウィズ・バルーン」
作品の中でも最も有名なのがこの「ガール・ウィズ・バルーン」。この作品にはストリート・アートとして、さまざまな街で製作された、いろいろなバリエーションが存在。しかしそのどれもが、今は消えてしまっています。
のちにバンクシーは、この作品を数量限定のリミテッドプリントとして、販売しました。そのうちの1点が、今回の会場に展示されています。
ロンドンのオークション「サザビーズ」で落札された直後、下半分がシュレッダーで裁断されたことで話題となったのも、このリミテッドプリントの別の1点です。
絵の中の少女は、子ども時代の純真さの象徴として描かれています。飛んでいく風船は、自由や喪失感など、見る人の心によってイメージが変わります。
自分は何を感じるか、絵の前で空想してみてくださいね。会場には、少女になりきれるフォトスポットもありますよ。
オークションでの“シュレッダー事件”の後、シュレッダーにかけられた作品は「愛はゴミ箱の中に」(Love is in the Bin)というタイトルに変更されました。
バンクシーはその後も、この絵画にシュレッダーを設置する動画などを投稿。一連のパフォーマンスは、オークションに否定的なバンクシー流の挑発だったといわれています。
会場にはすでに失われた作品の写真パネルやインスタレーションなども多くあります。
これまでの活動のイメージ映像が見られる、大型3面スクリーン「マルチメディア・ホール」もありますので、バンクシーの世界観を思う存分体感してください。
制作風景を連想させるインスタレーション「アーティスト・スタジオ」には、バンクシーらしき人物も。いくつもの写真や映像から再現されたという制作アトリエには、制作にしようするであろう、スプレー缶やステンシルの型なども再現されています。
思わず写真を撮りたくなるフォトスポットも多数。バンクシーらしき人物が描かれた、ロンドンの象徴とも言われる赤い電話ボックスや、アートが描かれたベンチ。バンクシーの作品に多く登場するネズミが描かれた大きな時計なども。
2017年にバンクシーがオープンさせた「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」の部屋をイメージしたインスタレーションです。
会場は作品の写真撮影OK。QRコードを読み込むとダウンロードできる、バンクシー展オリジナルのInstagramエフェクトも配布していますので、試してみてくださいね。
10月と11月は、平日17時以降の入場料がお得なアフター5チケットがあり、20時まで営業時間を延長しています。
何かと話題の多いバンクシー。彼の作品が気になったら、一度会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
2020年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【トラベルjp・ナビゲーター】
Sige panda
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