2020-12-24
奈良県五條市の「五條新町通り」は、江戸時代の商家の町並みが残り、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。その新町通りにある「chocobanashi 一ツ橋チョコスタンド店」は、通りのシンボルの餅店をリノベーションした素敵なお店。また「山本本家」は、約300年続く造り酒屋。日本酒や五條の特産・富有柿を使った柿ワインなどが人気です。新町通りの観光とともに魅力のショッピングを楽しんでみませんか?
五條新町通りのシンボル的存在で、もっとも有名なフォトスポットが「餅商一ツ橋」です。大正時代から約100年続く手作りのお餅屋さんでしたが、2018年(平成30年)11月末に惜しまれつつも閉店されました。
この「餅商一ツ橋」の建物をリノベーションしたチョコ専門店が、「chocobanashi (チョコバナシ)一ツ橋チョコスタンド店」です。オープンは、2022年(令和4年)2月11日で、国内では数少ないbean to bar(ビーントゥバー)です。
ちなみにbean to barとは、カカオ豆からチョコレートバーになるまで、焙煎(ばいせん)、成形、販売までを手がけることをいいます。
カカオ豆は、ガーナ・ベトナム・インド・ベリーズの4カ国から仕入れるこだわりぶりで、機械で2日間カカオ豆を攪拌し、トロトロのチョコレートを作ります。
その後、結晶化に最適な温度にテンパリング(焼き戻し)をします。チョコレートの種類によってテンパリングの温度は異なるので非常にデリケートで奥の深い作業といえます。
その後、テンパリングしたチョコレートを型に入れ、均等にすると板チョコの完成です。板チョコの柄は、種類によって異なります。値段は、1個1千円あまりからです。
板チョコの種類は、それぞれの国ごとのカカオ豆を使ったものが4種類、紅茶やスパイスを加えたフレーバーチョコが2種類、「カカオニブ」と呼ばれるカカオ豆を砕いて入れたサクサクとした食感のクランチの全部で7種類。
7つの味は、それぞれインドやベトナムなどの布にパッケージされていて異国情緒が漂います。
数量限定ですが、「一ツ橋ブレンド」は、改修前の「餅商一ツ橋」の写真をそのままパッケージにしたもの。お土産やギフトにも最適です。
ドリンクでは、1日20杯限定の「カカオコーク」を飲んでみたい。自家焙煎のカカオニブをじっくり煮込んで作ったカカオシロップに、インドのオーガニックスパイスを合わせたオリジナルソーダです。
チョコレートやドリンクは、テイクオウトオンリーで、店内ではいただけませんが、素敵な町並みを散策しながら食べ歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
<chocobanashi 一ツ橋チョコスタンド店の基本情報>
住所:奈良県五條市五條1丁目3-1
電話番号:050-1443-0553
営業日:金・土・日・祝
営業時間:11:00〜17:00
アクセス:JR和歌山線「五条駅」から徒歩約12分
車利用の場合は、吉野川河川敷公園「吉野川水辺の楽校」駐車場利用
同じく、五條新町通り沿いにある「山本本家」は、江戸時代の1710年(宝永7年)、初代・當麻屋七兵衛が創業した造り酒屋。白壁と格子が美しい商家で、お店の看板商品は、金剛山の伏流水の井戸水を仕込みに使った清酒「松の友」です。
店舗の入口の庇の上には、屋根が付けられた徳利形の杉板に「酒」と書かれた看板があって、とても趣があります。
店先には、表の看板の原形が展示されています。少し分かりにくいですが、徳利の「酒」の文字は、裏と表で字体が違っています。これは、お店が紀州街道に面していたことから、街道を行き交う旅人が方向を間違わないようにとの優しい心遣い。
ついでながら、街道に架かる橋の名前も、親柱に、片方は漢字、もう片方はひらがな表記となっていますので、街歩きの際にチェックしてみてください。
また、酒の看板の隣に貼られているポスターは、1901年(明治34年)のPR用ポスター。山本本家は、県内の當麻から五條へ移ってきて以来、「七九郎」襲名して個人名で商いをしていましたが、明治の七九郎の代から襲名しなくなり、その後、現在の店名になっています。
山本本家の看板酒「松の友」には、 大吟醸酒「一献」をはじめとして、上撰・佳撰・原酒の松の友があり、日本酒ファンに親しまれています。
「松の友」とともに、本家で有名なのが「柿ワイン」。奈良県は、柿の生産量が和歌山県に次いで、全国で第2位。市町村単位では五條市が日本一です。そこで、完全甘柿の富有柿(ふゆうがき)を使い、本格的なワインを造って、新たに郷土の名産を誕生させることになりました。
柿ワインの見た目は、白ワインに近いものですが、ほのかに渋味があり、食前酒や食中酒に、また和洋を問わずどんな料理にもおすすめです。なお、柿ワインの製造は、すべてを手作業で行うため数量には限りがあります。購入希望の方は、在庫確認のため、前もってお店に問い合わせするか、ネット販売を利用するようにしましょう。
ほかに、山本本家の訪問客の目を引くのが、店内の天井から吊された数多の杉玉。お酒の神様でもある、県内の大神神社(三輪明神)から、酒造りのシーズンが始まる毎年11月に頂いたものです。
本家によると「三輪明神から頂いた有り難い杉玉ということで、捨ててしまうのは申し訳ないという思いから、かける所をどんどん増やしていったらこういうふうになってしまった」とのこと。
杉玉は、最初は緑色ですが、枯れてくると次第に茶色になっていきます。ともあれ、こんなにたくさんの杉玉のある酒造は珍しいのではないでしょうか。
このほかに見ておきたいのが、蔵から蔵へとつなぐ「渡り廊下」。ほかの酒造では、あまりお目にかかることのできない独特の構造です。下の一般道からじっくりと観察してみましょう。
<山本本家の基本情報>
住所:奈良県五條市五條1丁目2-19
電話番号:0747-22-1331
営業時間:8:00〜17:00
定休日:土曜日・日曜日・年末年始
アクセス:JR和歌山線「五条駅」から徒歩約12分
車利用の場合は、まちなみ伝承館駐車場利用
五條新町通りでは、ほかにものぞいてみたいお店がいっぱいです。元造り酒屋の町家をリノベーションした鉄道模型のお店「ジオラマ工房Y.N」は、鉄道ジオラマや鉄道の案内看板を展示。模型やジオラマの製作教室(要予約)なども実施しています。
メディアでは、テレビ朝日系列で放送された『人生の楽園』や、テレビ東京系列『おとな旅あるき旅』などでも紹介されました。昔ながらの町の模型屋さんで、心をワクワクさせ、童心に帰ってみてはいかがでしょうか。
<ジオラマ工房Y.Nの基本情報>
住所:奈良県五條市本町2丁目7-15
電話番号:090-4908-3952
営業日:金・土・日・祝
営業時間:10:00〜16:00
アクセス:JR和歌山線「五条駅」から徒歩約15分
五條新町通りのすぐ北にある「ナカコ醤油」は、1877年(明治10年)創業のお醤油屋さん。昔からの伝統的な製法と国産原料にこだわり、美味しいお醤油を作っています。
店内では、お醤油のほかに、ポン酢、もろ味なども販売。五條のお土産にもおすすめです。
<ナカコ醤油の基本情報>
住所:奈良県五條市五條1丁目7-18
電話番号:0747-22-2143
営業時間:10:00〜16:00
定休日:不定休
アクセス:JR和歌山線「五条駅」から徒歩約5分
いかがでしたか。このように、江戸時代の街並みが残る五條新町通りでは、魅力あるショッピングを楽しむことができます。個性的な町家めぐりとともに、食べ歩きやお買い物で楽しい1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
2022年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
■関連MEMO
山本本家(外部リンク)
http://www.yamamoto.com/
晴れ祈願の生蓮寺に五條新町通り!奈良・五條ノスタルジック散歩
https://www.travel.co.jp/guide/article/40433/
奈良・五條に「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の機関車が!?
https://www.travel.co.jp/guide/article/45771/
ナカコ醤油(外部リンク)
https://nakako-syoyu.jp/
【トラベルjp・ナビゲーター】
モノホシ ダン
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