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奈良・五條新町通りの散策に立ち寄りたい酒造「山本本家」

2020.12.24

奈良県五條市の旧紀州街道「五條新町通り」は、江戸から昭和初期にかけて建てられた町家が数多く残り、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。その新町通りにある「山本本家」は、約300年続く造り酒屋。日本酒や五條の特産・富有柿を使った柿ワインなどが人気で、一歩、路地裏に入れば、川沿いに建ち並ぶ酒蔵や、渡り廊下でつながった酒蔵を見ることができます。新町通りの観光とともに、山本本家を訪れてみませんか?

「山本本家」は、江戸時代から続く造り酒屋

写真:モノホシ ダン

五條新町通り(旧紀州街道)沿いにある「山本本家」は、江戸時代の1710年(宝永7年)、初代・當麻屋七兵衛が創業した造り酒屋。白壁と格子が美しい商家で、お店の看板商品は、金剛山の伏流水の井戸水を仕込みに使った清酒「松の友」。
そのほか、近年は特産品の富有柿を使った柿ワインも製造しています。

写真:モノホシ ダン

店舗の入口の庇の上には、屋根が付けられた徳利形の杉板に「酒」と書かれた看板があって、とても趣があります。

写真:モノホシ ダン

店先には、表の看板の原形が展示されています。少し分かりにくいですが、徳利の「酒」の文字は、裏と表で字体が違っています。これは、お店が紀州街道に面していたことから、街道を行き交う旅人が方向を間違わないようにとの優しい心遣い。
余談ですが、街道に架かる橋の名前も、親柱に、片方は漢字、もう片方はひらがな表記となっていますので、街歩きの際にチェックしてみてください。
また、酒の看板の隣に貼られているポスターは、1901年(明治34年)のPR用ポスター。山本本家は、県内の當麻から五條へ移ってきて以来、「七九郎」襲名して個人名で商いをしていましたが、明治の七九郎の代から襲名しなくなり、その後、現在の店名になっています。

訪問客の目を引く天井から吊された数多の「杉玉」

写真:モノホシ ダン

山本本家の看板酒「松の友」には、 大吟醸酒「一献」をはじめとして、上撰・佳撰・原酒の松の友があり、日本酒ファンに親しまれています。
「松の友」とともに、本家で有名なのが「柿ワイン」。奈良県は、柿の生産量が和歌山県に次いで、全国で第2位。市町村単位では五條市が日本一です。そこで、完全甘柿の富有柿(ふゆうがき)を使い、本格的なワインを造って、新たに郷土の名産を誕生させることになりました。
1985年(昭和60年)から製造が開始された柿ワイン。見た目は、白ワインに近いものですが、ほのかに渋味があり、食前酒や食中酒に、また和洋を問わずどんな料理にもおすすめです、
柿ワインの製造は、ブドウワインの製造工程とほぼ同じですが、すべてを手作業で行うため数量には限りがあります。購入希望の方は、在庫確認のため、前もってお店に問い合わせするか、ネット販売を利用するようにしましょう。

写真:モノホシ ダン

ほかに、山本本家の訪問客の目を引くのが、店内の天井から吊された数多くの杉玉。お酒の神様でもある、県内の大神神社(三輪明神)から、酒造りのシーズンが始まる毎年11月に頂いたものです。
本家によると「せっかく三輪明神から頂いた有り難い杉玉ということで、すぐに捨ててしまうのは申し訳ないという思いから、かける所をどんどん増やしていったらこういうふうになってしまった」とのこと。
杉玉は、最初は緑色ですが、枯れてくると次第に茶色になっていきます。ともあれ、こんなにたくさんの杉玉のある酒造は珍しいのではないでしょうか。

五條新町通りを代表する「鉄屋橋」からの光景

写真:モノホシ ダン

五條新町通りを流れる西川にかかる鉄屋橋からは、山本本家の主屋や土蔵などを眺めることができます。また、ここからの風景は、五條新町通りを代表する景観として、ガイドブックやパンフレットの口絵としてもよく使われています。

写真:モノホシ ダン

山本本家の焼杉板張りの土塀には、倒壊防止用の控え柱があり、とてもノスタルジックな雰囲気。写真では少し分かりにくいですが、控え柱が途切れている部分には、本家の勝手口があります。

蔵から蔵へとつなぐ独特の「渡り廊下」

写真:モノホシ ダン

山本本家の近く、西川沿いに建っているのが浄土真宗本願寺派の寺院「宝満寺」。大正時代に建築された入母屋造りの大きな本堂は、五條新町のランドマーク的存在です。
<宝満寺の基本情報>
住所:奈良県五條市本町2丁目4-7
電話番号:0747-22-3717
アクセス:JR和歌山線「五条駅」から徒歩約15分
車利用の場合は、まちなみ伝承館駐車場利用

写真:モノホシ ダン

さらに、山本本家の主屋の北側、西川沿いの石積護岸には、本家の土蔵が連なっていて、老舗の酒造の歴史を感じることができます。

写真:モノホシ ダン

このほかに見ておきたいのが、蔵から蔵へとつなぐ「渡り廊下」。ほかの酒造では、あまりお目にかかることのできない独特の構造です。下の一般道からじっくりと観察してみましょう。
このように、山本本家は、江戸時代の街並みが残る五條新町では、欠かすことのできない必見スポットです。個性的な町家めぐりとともに楽しんでみてはいかがでしょうか。

山本本家の基本情報

住所:奈良県五條市五條1丁目2-19
電話番号:0747-22-1331
営業時間:8:00〜17:00
定休日:土曜日、日曜日、年末年始
アクセス:JR和歌山線「五条駅」から徒歩約15分
車利用の場合は、まちなみ伝承館駐車場利用
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
株式会社山本本家(外部リンク)
http://www.yamamoto.com/
奈良・四百年の歳月に磨かれた町並み「五條新町通り」を歩こう
https://www.travel.co.jp/guide/article/40433/
奈良・五條に「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の機関車が!?
https://www.travel.co.jp/guide/article/45771/

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モノホシ ダン

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