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貴方はどの島へ?長崎周辺5つの「絶景離島」旅行ガイド

2021-01-05

九州西部の中枢都市・長崎ですが、様々な離島へ簡単にアクセスできるのはご存知でしょうか?実は「高島」や「軍艦島(端島)」など、炭鉱として栄えた島々や、多くのキリシタンが移住した「五島列島」など、フェリーや飛行機で各種離島へ渡ることができます。どれも長崎の自然や歴史、そして食など、個性豊かな表情が見られるのがポイント!今回は、そんな長崎周辺の離島と、その楽しみ方をご紹介します。世界遺産好きも必見です。

"色づく世界の明日から"の聖地!灯台が美しい「伊王島」

写真:土庄 雄平

日本の近代工業の発展に大きく寄与した長崎ですが、その核になったのが周辺の鉱山の存在です。長崎周辺には炭鉱として開発された島が多く存在し、今でも船で渡ることができます。
その中でまず紹介したいのは、長崎市南部に位置する「伊王島」。後ほど紹介する高島や端島(軍艦島)とは異なり、炭鉱として栄えた後、漁業の島へ転身をした島です。

写真:土庄 雄平

2011年には長崎本土と伊王島大橋で繋がり、陸路でアクセスできるようになりました。しかしながら、手軽に船旅を味わえ、長崎の産業遺産を眺められる航路は、今でもとても人気です。
伊王島港ではレンタサイクルも貸し出されており、現地での足にも困らないため、ぜひ船で訪れるのがオススメ!特に、段々状に展開する長崎の町を見渡す女神大橋からの風景は、旅情抜群です。

写真:土庄 雄平

そして島に上陸したら、必ず訪れて欲しいのが、西端にある「伊王島灯台」です。慶応2年に江戸条約によって、全国8箇所に設置された灯台の内のひとつ。日本で初めての鉄造六角形の洋式灯台として、明治4年に本点灯しました。
近年では、2019年に放送されたアニメ「色づく世界の明日から」において、主人公が所属する魔法写真美術部の夏合宿の舞台として登場することでも有名。白亜の灯台と海のコラボレーションは心洗われる絶景です。
<高島の基本情報>
住所:長崎県長崎市伊王島町
アクセス:長崎汽船(長崎〜伊王島〜高島)/長崎港から船で約20分、長崎市街から車で約30分

近代日本発展の軌跡!世界遺産の島「端島(軍艦島)」

写真:土庄 雄平

長崎港から船で渡れる島の中で、一番メジャーな島が「端島(軍艦島)」ではないでしょうか?先ほど紹介した長崎周辺の炭鉱島の一つで、現在は人が住んでいない無人島になっています。端島が正式名称ですが、島の外観が軍艦のように見られることから、いつしか軍艦島と呼ばれるようになりました。
最盛期、東京都の18倍もの人口密度を誇り、いち早く近代化が進んだ島として、今でもその歴史的価値は高く、世界遺産にも登録されています。

写真:土庄 雄平

現在は渡航が制限され、認可が下りているツアー会社の船でのみ上陸できます。軍艦島へ上陸すれば、廃墟と化した建築物がずらり!当時、日本のコンクリート建築の最先端であったマンションや高層の小学校をはじめとして、隙間なく立ち並ぶ遺構は、かつての島の栄華を物語っています。
保存するのが難しく、台風がぶつかるたびに景観を変えている「軍艦島」。今見られるうちに、ぜひ一度訪れておきたい近代日本の軌跡です。

写真:土庄 雄平

なお軍艦島ツアーの道中、同じく世界遺産に登録されたジャイアント・カンチレバークレーンなど、長崎の発展を支えた三菱長崎造船所の風景も眺めることができます。また夜景で有名な稲佐山など、街の背後にある豊かな自然や山々もポイント!
端島(軍艦島)は勿論ですが、長崎市街を深く理解するうえでも、軍艦島ツアーはとても有効です。
<端島(軍艦島)の基本情報>
住所:長崎県長崎市高島町
アクセス:開催しているツアーによる。関連MEMOをご参照ください。

炭鉱の島から釣りの島へ!物寂しさ漂う世界遺産「高島」

写真:土庄 雄平

「高島」も、前述した二島と同じく、かつて炭鉱として栄えた島。しかしながら、その歴史は少し古く、江戸時代に遡ります。佐賀鍋島藩とグラバー商会の合同出資により国内初めての立坑が開削され、蒸気機関を使って炭鉱開発が行われました。
この試みは画期的で、長崎の産業発展には大きく寄与しましたが、一方で劣悪な労働環境が問題視されたという歴史も有しています。

写真:土庄 雄平

そんなこの島は、石炭から石油へのエネルギー転換や、日米貿易摩擦、粉塵爆発事故という壮絶な歴史の煽りを受け、閉山します。現在は、稼動時のマンションの廃墟や炭鉱跡などが見られ、うまく表現できない物寂しさが込み上げることでしょう。
しかしながら現在は、長崎から釣り人が集うようになり、少しずつ活気も見られます。高島海水浴場や飛島周辺を散策すれば、それを実感できるはず。

写真:土庄 雄平

おすすめスポットとしては島南端にある「軍艦島の見える丘」。クルーズ船以外で、これほど軍艦島が間近に見える場所は他にありません。まさに島自体が一つの要塞と化しているような風景は圧巻!長崎の壮絶な産業史がダイレクトに感じられます。
<高島の基本情報>
住所:長崎県長崎市高島町
アクセス:長崎汽船(長崎〜伊王島〜高島)/長崎港から船で30〜40分

美しい自然が根付く理想郷!五島列島の中心「福江島」

写真:土庄 雄平

これまで長崎近郊の小島を紹介してきましたが、もう一つ長崎からアクセスできる島々が「五島列島」。九州の西の果て、対馬灘に浮かぶ、主要五島で構成される群島です。このうち「福江島」は、五島列島最大の島。
長崎からアクセスする場合、飛行機と船の二つの選択肢がありますが、時間が許せば後者がオススメ!大スケールの大海原をいく船旅は、きっと旅情を満たしてくれるはず。

写真:土庄 雄平

魅力が尽きない福江島ですが、その醍醐味を取り上げるなら、まず一つ目は"自然景観が本当に素晴らしい"ということ。一周をする中で、島の地形が目まぐるしく変わり、「本当に同じ島なのか?」というほどに表情豊かな風景が流れます。
色彩に富み、優しい風が頰をなぜ、耳に残る波の音は、まさに理想郷と呼びたくなる雰囲気です。

写真:土庄 雄平

またもう一つの醍醐味が「食」でしょう!福江島は、国内屈指の釣りスポットとして知られ、多くの釣りマニアが集う地。漁師宿も数多く営まれ、そこでは新鮮な海の幸をお腹いっぱい堪能できます。ぜひ一泊以上の旅がオススメです。
一方で五島牛や、五島うどんなど、五島列島ならではのグルメも豊富!日中、美しい自然景観に触れたら、ぜひ美味しい食でパワーチャージしてはいかがでしょうか?
<福江島の基本情報>
住所:長崎県五島市
アクセス:(1)九州商船のフェリーで3時間〜4時間、1日往復2便 (2)九州商船のジェットフォイルで約1時間20分、1日往復3便(3)長崎空港から飛行機で30分

キリシタンの軌跡と美しい海の共演!上五島「中通島」

写真:土庄 雄平

福江島とともにもう一つ中心となる島が「中通島」。五島列島のうち一番北に位置し、現在、空港が廃止されたため、船でのみアクセスできます。隣接する若松島とともに、新上五島町に属し、"上五島"の名称が一般的です。
そんなこの島の魅力は、島の随所に「教会」が見られる点。実は、五島列島はかつて長崎本土からキリシタンが移住した祈りの島。今でも人々の生活には、信仰が深く根付いています。

写真:土庄 雄平

一方で、先ほど福江島でも触れた、自然景観の美しさも格別です。とりわけ中通島には、遠浅のビーチが多いため、水の色が綺麗なターコイズブルー!五島列島を何度も訪れているマニアの間では、沖縄を超える海の美しさとも称されています。
オススメしたいビーチは沢山ありますが、特に、中央にライオンの形をした源五郎島を望み、心洗われる海が広がる「ハマンナ」が一押しです。

写真:土庄 雄平

また西の果てという地理上、欠かせないのが東シナ海に沈む「夕日」。遮るものが何もなく、大海原に一筋の光の道を作り、少しずつ暮れて行く瞬間は本当に感動的です。
中でも矢堅目公園で見る夕日は、とてもダイナミックとして有名!しみじみと温かな光に包まれる時間は、きっと貴方の人生にとって忘れられない時間になるはず。
<中通島の基本情報>
住所:長崎県南松浦郡新上五島町
アクセス:(1)有川港へ九州商船の高速船で約1時間40分、1日往復2〜3便(2)奈良尾港へ九州商船のフェリーで約2時間半、1日往復1便

満足度の高い「島旅」のスタート地点=長崎

一般的に長崎といえば、グラバー邸や稲佐山など、市街地で完結してしまうことが多いかもしれません。しかしながら、実は長崎は、魅力的な離島へのスタート地点という顔も持っています。ぜひ貴方だけしか味わえない一期一会の旅を求めて、踏み出してみてはいかがでしょうか?
2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
炭鉱の島!長崎・世界遺産「高島」近代化の軌跡に触れる旅
https://www.travel.co.jp/guide/article/41435/
個性豊かな「五島列島」!5つの港から始まる"楽園の旅"
https://www.travel.co.jp/guide/article/41534/
名湯からハート石まで!五島列島「福江」で訪れたいスポット4選
https://www.travel.co.jp/guide/article/41396/
旅情満点の船旅を!下五島と上五島を結ぶ 五島間フェリーの魅力
https://www.travel.co.jp/guide/article/39711/
軍艦島ツアー(外部リンク)
http://www.kanko-takashima.com/tour/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
土庄 雄平

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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